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2006年10月 5日 (木)

一澤帆布のカバン

随分前にここでご紹介しました、京都の一澤帆布カバンですが、昨日テレビのニュースで知って驚きました。現在、製造中止状態なんですね。

Hanpu1

この、漢字で書いてあるタグがついている、厚手の布でできたごついバックです。もともと職人さんの道具袋から誕生したバックですが、ここ数年ナウでヤングなOLのおねいさんがカッコよく持っていたりして、おしゃれなブランド品としても扱われていたようですね。

現在商品は製造販売されていませんが、HPはこちらです。

http://www.ichizawa-hanpu.co.jp/top.html

先代の言っていた、他の店で売るな、と言う言いつけを頑なに守っているために、京都・知恩院の店舗か、通信販売でしか手に入らず、職人による少量ハンドメイドなので、評判の割には出回っていないカバンです。

で、そこでいったい何が起こっているのかと言うと、先代が亡くなったあと、店をめぐる兄弟の相続争いだったのです。もともと先代が会長の当時、三男が社長となり、四男がデザイナーでした。長男は家業を継がず銀行員となります。で、先代が亡くなったあと、遺言状のとおり三男が社長として経営を続けます。するとちょっと待ったと長男が別の遺言状を持ってきてこちらが本物と経営権を主張、争いとなりました。裁判の結果、最高裁で長男が勝利し、三男は社長を解任され店を追われました。しかし、三男は店を職人を引きつれて出たため、一澤帆布は製造中止に追い込まれたのです。

この辺の詳しい経緯は、ウィキペディアに記載されていますので、検索してみてください。

三男は、本店の道を隔てた反対側に「一澤信三郎帆布」という店を構え、店舗販売を始めています(この辺の意地が凄みを増すところ)。そちらのHPは

http://www.ichizawashinzaburohanpu.co.jp/brand/brand.html

本家一澤帆布は、デザイナーの四男を経営陣に入れてオリジナル製を主張。しかし、製造部門が無い為、職人を求人し、また狭い業界ゆえ帆布も元の業者から仕入れられないため、新たな帆布業者を探し、ようやく10月中旬より店を再び開けられることになりました。が、HPを見ても製品アイテムは少なく店舗販売のみで、また、いまだに遺言状の真贋について不信感があり、その新たなる帆を掛けた船出は決して順風満帆ではないようです・・・。(上手い!)

一澤帆布は現状新品がまったく入手できない状況で、ヤフオクなどネットオークションではとんでもない高値で売買されています。私も2品所有していますが殆ど未使用、う~ん売れば儲かる・・・けど売りたくない・・。

Hanpu2

この事件の以前、京都の店舗では、開店前から行列が出来て、店頭在庫も少なく目的の商品を購入するのは殆ど不可能でした。通販なら、イラストのカタログの豊富なアイテムから選び、約12色から、縁取りステッチも確か数種類の色から選んで自分好みのカラーを作り出し、注文できました。ただしオーダーから3~6ヶ月待たないと届きません。

これはリュックですね。ちょっとした旅行や通勤に使おうと、黒色にベージュの縁取りを組み合わせて作ってもらいました。色合いが若々しくてデザインも丸っこくて中年にはやや不釣合い。でして2回使っただけです。

今見ると可愛いし、ポケットも外に2箇所、内部に一箇所あり使いやすそうだし、かなり丈夫そうなのでまた使ってみようかと思います。金具がプラスチックなので心配ですが、修理の方は今後どうなるのか、一生修理してくれる先代のポリシーは守られるのか心配ですが。

・・・、今、オークションサイト見たら、これの色違いをレア物とか言って希望落札価格35,000円で出している人がいましたね!う、売れるのか?ご、ごくり・・・。い、いや使うんだ!もともと定価もちょっと高価でしたが、一万円しなかったくらいでは・・。

Hanpu7_1 これは、ショルダーバックですね。№4と呼ばれる伝統的なモデルを小型化した奴です。

レンガ色にベージュの縁取りを組み合わせたので、結構派手な若々しいカラーですな。カタログはモノクロのイラストのみ。あとは色見本がついてくるだけです。縁取りの色と組み合わせるとどうなるかは勘です。予想して注文しますからかなりのギャンブルです。これは結果良かったと思っています。

底も丁寧に仕上げてあります。

Hanpu3

もともとカメラバックして使おうと注文したものです。しかも当時所有していたライカM2で使うためだけに・・。大型のカメラバックは同じく帆布で出来た米国製の「ドンケ」というバックを使っていたので、これは街や旅先でのスナップ用に、さっとカメラが取り出せ、交換レンズ1本とフィルム数本が納まればいいと割り切り、ギリギリ小さいモデルにしました。

Hanpu4

このようにカメラ用品店で汎用のバック収納用のクッションインナーを購入、計算どおりピッタリ収まっています。

その後ライカM2を売却してしまって、結局このバックは一度も使用していません。まさに未使用品です。

オークションサイトで見ると、これよりもう一つ小さくて、サイドポケットが無くこれと同色のバックが、穴が開きそうなくらいボロボロのユーズドなのに15,000円で落札されていました・・・。う、うう、いや使うんだ!

最近購入したペンタックスの一眼デジカメK100D用のスナップ速写バックとして使うのです!

Hanpu5 こういう状態で収納します。本体にAFの18~55ミリとMFの135㎜を別に収納します。従来カメラのレンジだと27ミリ~202ミリをカバーしますのでスナップには十分です。

この向きに収納するとカメラのグリップをすぐ掴むことが出来ます。バックの金具を外しておけばとっさのシャッターチャンスを逃しません・・はずです。

ポケットにはMDカードや予備のバッテリーなどを収納します。うん、いいですね。ミニドンケっていう感じです。

Hanpu6

使い込んで渋い風合いを出せば、おやぢにも似合うようになるでしょう。

ロゴは裏面にさりけなく縫い付けてあります。このロゴの由来も、本家のHPにエピソードが書いてありました。バックによって付ける場所が分けてあって、伝統的なモデルにはこういう目立たない場所に付いているようですね。これもまた味です。

いろいろごたごたしましたが、再生産が出来てよかったですね。

私は「オリジナル」が大好きなので、元のデザイナーがいてこのタグが付く本家を支持したいのですが、それは以前と同等以上の製品が出来てから判断したいですね。

また三男の方の作る製品は以前と同等の品質でしょうし、流れから見ると三男の信三郎帆布が正当なのかもしれません。裁判ではこうなってしまいましたが、やっぱり兄弟が再び手を繋いで、親が築き上げた家業なのですから、伝統の名を汚さないように協力して、仲良く一緒にバックを作ってもらえればな、と思いますね。で、次男さんは?

一澤帆布との出会いは、もう随分前に京都に旅行した時、当時の彼女へのお土産にはこれしかないと、店に並んで店内で悩んでいるうちに最後の一個になってしまった赤いトートバック。深みのあるいい色でした。購入してプレゼントしたらとても喜んでもらい、パソコンを入れるバックとして使っていると聞きました。その後、彼女とは別れてしまいましたが、私のことは忘れてしまっても、きっと一澤帆布のその赤いトートバックは、色こそ褪せても、ずっとずっと使えるのです・・。

一澤帆布は、丈夫で長持ち、おしゃれさも加わった素敵なバックです。早くまた復活して欲しいですね。通販が再開したら、おやぢにも似合う渋い色のバックをオーダーしたいと思っています。晩年の釣り用かな?丸洗いできますから。

では、また。

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受信: 2006年10月 6日 (金) 09:44

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