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2007年1月 7日 (日)

ダムに沈む川原湯温泉その3・聖天様露天風呂

川原湯温泉の外湯めぐり第3回目です。第1回目では共同浴場・王湯を第2回目では共同浴場・笹湯をご案内しましたが、今回は混浴の聖天様露天風呂です。

王湯入浴後、笹湯の前に一度行ってみたのですが、男女のグループが入浴を楽しんでらっしゃたので遠慮し、笹湯へ行きました。笹湯にて独り占めの温泉を30分以上堪能し感動、それでは〆にと聖天様露天風呂に向かいました。

Kaw14_2 道に戻りやや下り、旅館山水横の坂を登ります。途中から階段になります。この小屋が聖天様露天風呂ですが、脱衣場から全てが開放感溢れるオープンな造りです。湯船は4畳半ほどでしょうか、屋根は掛かっています。混浴です・・。

入り口に先に訪れた時と同じ靴があります。あれ?まだなのかな?と思い中を覗くと、前回と同じ位置にあの男性がいて、また同じように鋭い視線で威圧するように睨まれてしまいました。奥にはやはり女性がいます。後から入浴した観光客風の男性は、いたたまれなくなったのか、もういません。

靴を脱ぎながら中の状況を判断します。やや長方形の浴槽の左側の手前と奥の角に眼光鋭い中年男性がいます。右側の奥の角に中年男女が接近しています。

4人組のグループと思っていましたが、どうやら状況は違うようです。私より熟年の男女はカップルで、外側を向いた女性の背中に覆いかぶさるように男性がいます。反対側の中年男性二人は知り合いでもないようです。・・・わかりました。眼光鋭い中年男性二名はどうやら対峙するポジションでずっとこの女性を観察しているようです。目前の女性をちらちらと見ています。

そして彼らが待っているのは女性が風呂から出る瞬間なのではないか?私はそう推理しました。しかし、その瞬間を40分同じポジションで浸かりながら待ち続けているのでしょうか・・う~ん常習的なのか?そしてその場所を譲りたくないのか?邪魔されないように後から入ってくる客を睨みつけているのでしょうか?

うーんそんな状況なら、私が入ればそろそろ上がって決着つけてよと思い、もうあれから私は40分待ったのだし、公共の混浴ですから男性の私が入浴してもいいよね?うん、いいよ、と自問自答し入りました。外湯3湯を制覇しなければ満足できませんし。

右側手前の角があいているので、お湯を体に掛けてそこに入りました。目の前の男性に「こんにちは」と声をかけましたが、返事はなく無視され、重い空気が流れます。

Kaw15

うーん、こんなにいい露天風呂を女性に楽しんでもらいたいものです。けど、この混浴露天風呂は女性の入浴への難易度は相当高いのです。周りは丸見え、脱衣所は風呂から丸見え、タオル巻き水着禁止の透明温泉で狭いのです。男が先に複数いたら普通の感覚ではまず入れないでしょう。誰もいないところに女性5~6人で入ればその後入ってくる男はいないと思いますが・・。

白骨温泉泡の湯のように広大で、男女更衣室と入り口が分かれていての白濁温泉ならば、混浴でも女性の居場所も作りやすいと思いますが。ここは狭すぎて他に客がいれば居場所が作れませんから、カップルならば男性が気を使って、他の男性がいれば入らないほうがいいのでは?さっきの笹湯の方が温泉的にいい状況だし。けどそこまでしても二人一緒に入りたいのかなあ。ならば貸し切り露天のある日帰り施設とかあるよなあ。私はどんなに仲がよくっても公衆浴場でも一緒にいたいとは思わんぞ。

カップルの会話を聞いていると、夫婦じゃなく、飲食店を経営する女性とその客のようです。夫だったら自分の妻を衆人環視の中に裸をさらすような真似はまともならしないでしょう。俺の彼女の裸は凄いぜ見せたいぜ的な感覚なのでしょうか?こんな裸の男だらけの狭いお風呂に裸で入れるなんて凄い度胸の女性だなあとも思いました。

はっきり言って、私は自分の好色度は人並み以上であるという自信がありますが、なんかそんな状況は引いちゃいました・・。

また東北の温泉場のように、伝統的な混浴での男性側のマナーもここでのその場は確立されていませんでした。

どうすればいいのでしょうか?女性用の更衣スペースを試着室のようなもので作るとか、それで水着着用を認めるとか。でしょうか?やはり女性が危険ですし、待ち伏せ的な客を防ぐには管理人を常駐させ入浴時間を制限するとか?女性専用時間を作ったら・・、それこそ周囲に潜む奴らの餌食です。難しいものですね・・。

重い緊張感漂う空気の中、決着がつくまで二人の男は帰らないだろうし、熟年カップルはまだ盛り上がってるし、こんな状況ではとても露天風呂のデジカメ撮影も出来ないので、私はすぐに上がって帰る事にしました。3湯制覇も達成しましたし。この記事に興味を持った混浴のそっち方面マニアの方、こんなことは滅多に起きないので期待しませんように。普通じゃ女性はとても入れる状況のお風呂じゃありませんから。

Kaw16

川原湯温泉街は日が傾き始めていました。

なんか気が重くなって、温泉街の寂しさが身に沁みました。

駐車場の車に戻っても、なんか気分が悪いので、気を取り直して感動があった笹湯にもう一度入ろうと思いました。

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来た道を戻ります。

山木館の駐車場入り口の看板から坂を下りても笹湯にいけます。

ああ、やはり風情のある、なんともいえない渋さがあります。

先客が一人いらっしゃいました。地元のおじさんのようです。いいお湯ですね、と話しかけました。いろいろとダムのことについてお伺いしました。

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ああ、やはりここのお風呂はいい。温泉も新鮮です。こんなお風呂がなくなってしまうなんて残念です、と私は語りかけました。

「どうだかなあ、どうなるのかなあ・・・。」とその方は言います。

私は年末の地元新聞の報道で、もう着工は決定的な記事を読んだのでそれは意外な答えでした。

やはり代替温泉地のこともあり、反対する住民もいらっしゃるので、まだ問題が山積しているようです。今年度予算が385億ついたのですが、それを使いながら先延ばしするのではと。水資源と洪水予防の為のダムですが、50年前の計画当初と状況も変わり、本当に必要なのかと言う議論もされています。ダムはお金も動きます。動き出したら流れはなかなか止まりません。その方の話しだと国道と県道は山の上を通す工事がトンネルも掘り着々に進んでいるとのことです。しかしまだダム本体の工事は始まっていないようです。住民移転の個別交渉中とのことですが。以前は2006年度完成というのを目にしたこともありますが、国交省は2010年完成目標としているようです。もう少し先には伸びるのではないでしょうか。川原湯温泉の代替地も決まり新しい温泉は試掘も終わり湧いているようですが・・。

私の住む街にも、川の上流に大規模なダム計画がありました。高いところに迂回する県道も出来、住民が立ち退いたところで、計画は中止になりました。ワシの繁殖地があったようで。お金をあれだけ掛けたのに、やはり必要がなかったということだったのではないでしょうか?そこは旧道に草が生えゴーストタウンのようです。川原湯もそういう例があるので、この先どうなるかはわかりません。その例のように中途半端はだめですね。

ただ、この素晴らしいお風呂がダムの冷たい水の底で泥に埋まっていくのを想像するととても辛く思いました。Kaw19 「今日は日帰りですが、次回は泊まりに来たいんですよ。」そう言うと「正月はそこそこ混んでいたけど、普段はこんな風に、ほとんど客なんてもう来ないんだよ」とおじさんは呟きました・・。

ダムに反対しても、やはりダムに沈むなくなってしまう温泉、でしかアピールできないのでしょうか?いや、こんなにいいお湯がこんこんと湧いているのだから、温泉の良さで、もっとみんなに来てもらいたい、と思うのです。

これは、柏屋旅館さんの壁に書いてあるダムの高さを記す看板です。

Kaw23 もうすぐにのぼせたのでさっと上がります。

車を停めてある新源泉です。

愛車VWポロの向こう側にある屋根つきなのが新源泉です。

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新源泉で地元の方や観光客が作っている温泉卵です。卵は王湯でも300円で売っていました。

Kaw22_1

新源泉には足湯もありました。観光設備もあるじゃないですか。日帰りでもお風呂セットを持って来て下さいね。

旅館もなかなか個性的です。

川原湯温泉の旅館 こちらをご覧ください。

私の知っている情報でご案内しますと・・。

恋人同士や女性のグループならおしゃれで綺麗な高田屋でしょう。砂塩風呂や岩盤浴など流行の設備も充実で楽しめます。接客サービスや料理も洗練されています。

男性グループならみよしや。豪快な露天風呂や自家源泉の濃厚なお湯が楽しめます。館内も迷路のようで楽しい。一人旅OK.

お子様のいるご家族やご夫婦には、ムササビと水車の宿の山木館です。旅籠風の宿は趣があります。一人旅平日OK.

団体さんやご家族には設備と料理の充実した柏屋。

名物崖湯と個性的な料理のやまきぼし。

ホームページのモデルさんの入浴シーンがかわいい丸木屋。

そのほかにも個性的な小さな宿がありますよ!

確かに設備は古いですね。無くなってしまうのに設備投資は出来ませんから。最近設備を新しくしたのはみよしやさんと高田屋さんくらいか?ただ、ダム建設が決まった昭和当時の、時が止まった感覚が味わえるのですよ。温泉街と宿の中に昭和を閉じ込めてあるのです。

駅から降りて、え~誰もいなくて寂れている~、とか思わないで、おお鄙びてる犬しかいないよと笑ってみる余裕が大切です。宿に入って古い~とか思わないで、昭和レトロの趣を懐かしく感じてください。ここは、昔の静けさがあります。新鮮で優しい肌さわりの、湯の花と硫黄の香りが漂ういかにも温泉な良質のお湯を味わってください。落ち着いた静けさとお湯でゆったりとくつろいでください。ダムに沈むまで、川原湯温泉は皆さんをお待ちしているのですから・・。

では、また。

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コメント

またお邪魔しにきました。

笹の湯のそばにあるのは熊笹でしょうか?根曲竹なら竹の子がとてもおいしいのですがねえ。

混浴は昔一度経験しました。
そのときは我が村にある「安達太良温泉」がまだ古い建物のころで冬の寒さで男湯が壊れて、私はゆうじん2~3人で女湯に入っておりました。
時間を置いて男女が交互に入りはずだったのですが、ゆっくりしたい私たちと、早く入りたい女性たちとで時間があってしまったのです。
どやどやと5~6人の女性たちが堂々と入ってきました。
その中の若い女性は、嫌な顔をしてましたが他の中年のおばさんたちはおおはしゃぎでしたね。
こちらも大騒ぎで風呂は明るい混浴となりました。

投稿: 玉井人 | 2007年1月 8日 (月) 21:53

玉井人さん、再びコメントありがとうございます。

そうですね~、混浴でもおばちゃまたちは堂々として、明るくっていいですよね。

けど、カップルとは2度ほど一緒に混浴で出会いましたが、自分たちの世界を作っちゃって、側で入っている身には辛いっすね。
今回は、いかにも出歯亀っぽい人たちと一緒に入って露骨な覘き行為を目の当たりにしたので、気持ち悪かったです。
あと、水着着用オッケーの混浴で、こちらは素っ裸なのは恥ずかしくなって来ますね。
私はやっぱり、純粋にお湯が楽しめる男女別露天がいいです(笑)。

投稿: 管理人(電動おやぢ) | 2007年1月 9日 (火) 18:15

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