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2007年3月 6日 (火)

芋焼酎を割り水&黒ぢょかでお燗

鹿児島に「ダイヤメ」というものがあって、夜、静かに家で焼酎を飲む、晩酌のことです。一日の疲れを止めるという方言「ダレヤメ」がもじったものとか。

地元鹿児島の方は芋焼酎を温めて飲むのが主流だそうで。一般的にはお湯割なんでしょうか。

そのダイヤメの時は、酒屋ですぐに買える、地元の蔵の昔からの銘柄、最近はレギュラー酒とよばれ、呑みやすく癖無く作られたプレミアム銘柄とは違う、旨味とコクに溢れ、芋焼酎ならではのクセのある酒を飲むのです。鶴の絵とかラベルに書いてある一升瓶ですね。コレをお湯割で、小さなお猪口でちびちびと、疲れを取るようにしみじみ呑むのです。

ここで正しいお湯割りを復習。お湯は沸騰したものよりやや冷まし、そのお湯を先に器に注ぎます。酒器に馴染ませ、さらに温度が下がり70~80度になったところで、そこに焼酎を注ぐと上手に混ざって、美味しく出来ます。逆の順番にするとアルコール臭くなるそうで。お湯と焼酎の割合は、焼酎6:お湯4のロクヨンと呼ばれる割合がポピュラーですが、この辺はお好みで。これで、人肌35℃~ぬる燗40℃弱で度数15度の呑みやすくて美味しいお湯割が出来ます。

で、そんなコクのある芋焼酎をさらに美味しくする贅沢な飲み方があります。それが割り水です。水割りとは違います。

Jyoka3

コレが私のロクヨン測定器。耐熱計量カップです。コレにお湯を目盛4まで入れ焼酎を6目盛足すとロクヨンのお湯割が出来上がります。

今回お湯割じゃなく、コレを使って割り水をします。

割り水とは、前もって焼酎を水で割っておくこと。ロクヨンの水割りを作って、ビンに入れ一晩寝かす。すると焼酎が水に馴染んでまろやかで美味しく呑みやすくなります。3日、1週間、1ヶ月と寝かせればさらに美味しくなるとか。鹿児島では、大切なお客様が来る前に焼酎を割り水しておき、もてなすとか・・。素晴らしい。さらに贅沢なのが、その焼酎の蔵元で仕込んでいる水で割り水する、くうーー、やってみたいですね~。

早速、最近再び手に入れた八幡でやってみます。以前飲みきった八幡のボトルを再利用します。ロクヨンで水で割り、瓶に入れ、2日目に呑んでみます。なんともとろりんとした舌触り。八幡は濃厚な味わいですが、最近、例の三岳の澄んだ味に慣れた私の舌にはかなり濃く、旨味に混ざって芋焼酎ならではのクセが見え隠れすることがありましたが、これならスムーズ&ソフト。まろやかで旨味に溢れます。やや薄口になりましたが大変のみ易い。ほくほくした芋の旨味を引き出せました。

で、さらに贅沢な飲み方。この割り水した焼酎をお燗します。

Jyoka1

ここで鹿児島の専用酒器「黒ぢょか(黒千代香)」が登場です。

焼き物なので結構高価ですが、ネット通販で探して1239円で購入できました。一升瓶の焼酎と同時購入で送料も掛かりませんでした。

本来保温用ですが、コレは直火にかけられ、とろ火でそのままお燗が出来ます。

Jyoka2

土瓶みたいですが・・、そこが平らで薄い。小さな足が底に付いています。

黒光りする美しい陶器です。

同じ風合いの猪口が2杯付いていてラッキー。こいつでちびちびやるの、絵になるなあ・・。

さて、割り水してまろやかになった八幡を黒ぢょかに注ぎます。

Jyoka4

そして、おお!なんと便利な、石油ストーブの上に載せます。直火オッケーといっても基本は遠火です、ゆっくりと温めると旨くなるとか。取説には5分ほど温めると書いてあります。ぬる燗です。熱すぎると味が壊れますから。ストーブの真ん中ではなく、端に置いてじっくり温めます。

いや~、このファンヒーター全盛の時代に昔ながらの石油ストーブを買って本当に良かった。

ていうか、この黒ぢょか乗っけてお燗が最初からやりたくって、ストーブ買っちゃったんですよ、実は!わは、わははははー!う~ん、自分のやりたい事の為には、生活も変えてしまうのですよ、私は。

Jyoka5

程よく温まったところで、猪口に注ぎます。もう、とろっとしていますね。

旨い!ふわっと香りが膨らみ、まろやかでふくよかな旨さです。そして香ばしい香りが後を引きます。八幡がこんなに香ばしいとは、違うお酒を飲んでいるよう。旨い。しみじみ旨い。小さな猪口でちびちびやるのが又良し。黒ぢょかをストーブに置く位置を変え、温度を微妙に変えると風味が違って味わい深い。

たまりませんな。贅沢です。割り水した焼酎を黒ぢょかでお燗する。鹿児島でもお客のもてなしや祝い事のときにやる呑み方だとか。これからは、買い込んだ焼酎群の中で、クセがありすぎて一口呑んでとまっている芋焼酎をこのやり方で飲んでみましょう。

鹿児島のおやぢは、仕事に疲れ帰宅した後、冬ならまだしも、夏でも温かい芋焼酎を飲んでダレヤメなのでしょうか?そう、夏の縁側であぐらをかき、虫の音を聴き、ランニングシャツ(タンクトップではない)姿でうちわを扇ぎ、蚊遣り豚からの線香の煙にむせながら、縁の欠けた湯のみ茶碗に注いだお湯割の芋焼酎をちびちびとのみ、さつま揚げをかじり、またちびり・・。ほんとか?けど、しみじみ旨そうだなあ・・。鹿児島に生まれたかったとです・・。

では、また。

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コメント

わたしの使ってる物を記事にしていましたのでTBしてみました。
この陶磁器の入れ物もいい味になりますよ

投稿: 玉井人 | 2007年3月 8日 (木) 14:08

玉井人さん、コメント遅くなりスミマセン。インフルエンザで寝込んでおりました。

記事を拝見いたしました。おお!これはなかなかアイデアものですね。
コレで商売を考えた人はすごいです。おそらく鹿児島の方では無いかと・・。

私のこの記事にあるように、焼酎を水で割って一晩寝かせれば、どんな容器でも(ペットボトルでもOK!ただしボトルの匂いがつくかもしれませんが)味がまろやかになり美味しくなるのです。その原理を商売に使うとは、こういうのを商才というのでしょうか・・。

陶器製というところが良心的ですね。鹿児島の芋焼酎でも、やは陶器の甕でじっくりと仕込まれ、数年寝かされたものが旨いとされていますし、旨く作るのも難しいとされています。陶器には、焼酎を旨くする要素もあるかもしれませんね。

1:1で割るとの事ですが、もう少し濃い方が私は好きです。ロクヨンと呼ばれる6:4で焼酎多いほうが。

何で水で割るのだろうと思いましたが、おそらく鹿児島の方は、それまでの日本酒の代わりに焼酎を飲み始めた、ですから25度アルコール度数を日本酒並に合わせたんじゃないだろうかと推理します。で、割ったまましばらく寝かせるとさらにうまくなるという素晴らしい特性を見つけたと。
数週間、一月とさらに寝かせるほど味はまろやかにうまくなるそうですから、お試しください。
やはり陶器は、酒器として最適ですね。

投稿: 管理人(電動おやぢ) | 2007年3月11日 (日) 19:41

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受信: 2007年3月 8日 (木) 14:06

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またまた、森伊蔵(もりいぞう)を飲んだ方が一人増えました!森伊蔵(もりいぞう)は、有機栽培の厳選されたサツマイモを使い、昔ながらの作り方で作っている本格的な芋焼酎です。味もやわらかさと甘さとが絶妙な味わいです。森伊蔵(もりいぞう)の価格は結構高いと感じるかもしれませんが、それだけの素材と手間をかけて作ったものなので、それだけの価値はあります。【管理人より】森伊蔵(もりいぞう)は、我が家では特別な日の為に買って、みんなで飲みましたよ。みんな大喜びでした!なんてったって森伊蔵です...... [続きを読む]

受信: 2007年3月30日 (金) 02:35

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