ブロンプトン・「わたらせ渓谷鉄道」輪行その1・足尾銅山編
毎年恒例、我々チーム負け組みのお花見ツーリング。
桜の花を求めて、ブロンプトンをわたらせ渓谷鉄道に乗せて、足尾方面に行って来ました。
鉄道マニアのM氏より、高崎駅発7:05の両毛線小山行きに乗れ、との指令。
6:45改札前集合は朝早すぎ・・。
先日、パーツ茶色化計画を完了した愛車の純白ブロンプトンを準備します。
頑張って早起きして集合時間に到着。
今回のメンバーは6名。
ブロンプトン5台と、空気を読まずにMTBで参加のS山さんは伊勢崎駅で合流。
久しぶりに両毛線に乗る。
通常我々は、グループで輪行する時、他のお客さんの迷惑にならないように、普通快速列車のグリーン席を利用、背もたれ裏部分のスペースに自転車を置きますが、両毛線にはグリーン車がない・・。
M氏が車掌さんに聞いて、最後部の車掌室入り口付近に置かせていただく。車掌さんが車掌室のドアを開ける時は声をかけていただくダンドリ。
休日の早朝なので車内は空いているのですけどね。
ちなみにブロンプトンに被せてあるカバーは、S田さんの奥様の手作り品。
非常に軽くコンパクトになります。ビビットな発色に私も気に入り、スカイブルーで作っていただけるよう発注。
桐生駅到着。ここで「わたらせ渓谷鉄道」に乗り換えます。
昔は足尾線という国鉄線でしたが、私鉄化。
非電化のディーゼル車です。
とても本数が少なく、1~2時間に一本。終点の間藤行きは特に少ない。
我々が乗ったのは1両のみのワンマン車両。
足尾銅山が閉山されてからは衰退。赤字経営のために車両もこの通り塗装の手入れも出来ない状態。
1両しかない・・。自転車をどこに置くか?
座席は半分くらい埋まっていますが、M氏が結構人数が乗っている高校生に話しかけ、ちょい先の運動公園駅で降りることを確認。
一番迷惑をかけなそうな場所を確保。後部の運転席横。ワンマン運転なのでここには職員は来ません。運転士さんが確認に来ましたが、何も言わなかったのでオッケー。
この運転手さんがいい人だった・・。
気さくで親切な面白い方です。
流石は観光にも力を入れている路線、楽しかったです・・。
ブロンプトンならば、この隙間にすっぽりと入る。
ちなみに、わたらせ渓谷鉄道では、自転車持ち込みは有料です。
手荷物品料金270円です。
まとめて支払った私は何を勘違いしたのか、行きも帰りも7台です、と一台分多く支払ってしまった・・・。何故だ?座敷童がいたのか?
JRでの袋に入った自転車持込が無料になって随分時が経ち、私鉄も追従してくれましたが、ローカル私線ではこのように有料のところもあります。
出発すると・・。なんか皆さん興奮状態。
そう、皆がわたらせ渓谷線は初めて乗るのです!
意外にもマニアのM氏もはじめて。鉄道撮影は車のほうが便利だからだそうです。
運転席横から前にかぶりつき、リアル「電車でGO!」状態です。
大間々で観光客が乗ってきてからは、乗り降りもほとんどないのんびり路線。
渋い木造の駅舎が続き、深い渓谷、滝、そして満開の桜と見所満載。
皆が車窓の風景に夢中です。子供みたいにはしゃぐ・・。
今回着用のチーム負け組みジャージ、花見の際はピンク着用ですが、M氏から好きな色で良し!ということで久しぶりの3色揃い。
駅舎がほんと渋いよ。文化財のもあったし。
ここはお祭り状態で飾りつけ・・。
駅も見て廻りたい路線。
結構乗り応えがあり、終点の間藤駅に到着。一番賑やかな足尾駅の先で、駅前は静かな感じ、何もないです・・。ていうか駅舎もないような。ホームからそのまま道です。
ここで自転車をセット。
既にこの場所は群馬県ではなく、栃木県日光市。
今回初登場。Aのさんのおねいさんが購入したピンクのブロンプトン。
M3Lの限定カラー。
とても可愛い~。
Aのさんのおねいさんは、ピンクの負け組みジャージも素敵に着こなしてくれました。これからも参加してね!
ところで、Aのさんは?
準備オッケー。
ここからさらに登り、旧足尾精錬所周辺を見学します。
出発!
だらだらと登り。
集落を通り過ぎます。
銅山が操業してた頃はかなり賑やかだったそうです。
今は、あまり人の姿もなく、何故か車を洗車している人が多い・・。
道も先は行き止まりなので、車も殆んど通りません。
段々と、赤錆びた建物が多くなってきます。
寂しい雰囲気が・・。
旧足尾精錬所の前に来ました。
工場萌え系の方や廃墟マニアの方にはたまらない場所でしょうが、一部事業をやっており、内部は立ち入り禁止です。
ドイツ人が設計したという鉄橋の前。
以前は渡れたのに、今回は立ち入り禁止で渡れず。
「端を歩けば渡ってもいいんじゃない?」ダメです。
精錬所の横を走り、さらに奥地に進みます。
この先には大きな砂防ダムとその資料館があります。実は10年位前に、この中の何人かで車で来たことがあるのです。
この周辺の山には殆んど木が生えていません。
鉱毒の影響なのか・・。
植樹もしていますが、このように荒涼とした風景です。
この先に、日本のグランドキャニオンと呼ばれる渓谷があるのですが、お腹が減った・・。
ここから戻ることに。
職員住宅の跡地を抜ける。
空家もかなりありますが、このように、もう取り壊されて空き地になって石垣だけが残っている場所もかなりありました。
当時の写真を見ると、とても賑やかだったのに・・。
旧精錬所をしばし眺める・・。
メンバーの脳裏にこの寂しい光景はどう映ったのか?
会社経営者には、この不況の先にある日本の姿か。
大手企業の中間管理職には、己のリストラされた姿か。
公務員には、老後の健康状態か。
各自、心にしっかりと映像を刻み込みました・・。
しかし、この工場はパイプが沢山這っていて、パイプマニア系の方も萌えそう。しかし、そのパイプ、先端が川に向かっているもの多数・・。
うー、腹が減った。
列車の中から桜が咲いている広場を確認しましたが、まだまだ下流。
間藤のまわりは桜はまだ固いつぼみ状態。
しかし、空腹には耐えられん!
我慢できずに、さっきの鉄橋に戻ったところで
始まった!
宴じゃ!
どこにも桜は咲いていませんが・・。なんかバスの終点のロータリー。
食材は現地調達が常ですが、この地では食べ物をゲットするのが困難なことは予想済み。サバイバルでやる、とM氏から事前計画として受けてはいましたが。
この背後の商店に行っても野菜がメイン。食堂は閉まっている。
うーん、羊羹やソイジョイなどの補給食をちぎってコッフェルに盛り付けます。
シェラカップにボトルのスポーツドリンクで乾杯!
ところがここは、公衆トイレの前だった・・。
便利は便利ですけどね。こりゃ花見じゃないよ。
花もないし何やってるの?
とにかくお腹に何か入れたい。
が、このトイレが不思議。
集落から次々と人が来て利用する。
歯を磨きだす人も続く。
何故?ひょっとして地元の人たちの共同トイレ?まさか、家にはトイレがありますし。
どうやら、何らかの団体の合宿が近くであった模様。
しかしその施設もトイレはないのか?
Y田さんが真似をして歯を磨きだす。
この時刻表。バスは1日二本です・・。
ああ、横には公園っぽい場所もあったのに、何故トイレの前で小一時間過ごしてしまったのだ~。
このあとは、もっと下流で食材を調達し、咲いている桜の木の下でお花見をするのか。もしくは、もっと下流にあるいい感じのうどん屋でめしを食うか。走りながら考えることに。
しかし、実際は鉄道マニアのM氏がことごとく渋い駅に立ち寄った為、なかなか進まないことに・・。
果たして我々はどこまで走れるのか?花見は出来るのか?
次回に続きます。
ブロンプトンもコレだけ集まるとゴチャゴチャします。
では、また。
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