ギター

2009年1月26日 (月)

BOSSコンパクトエフェクターを揃える。

全国のギター少年の皆さん!今日も弾いてるかいっ!

去年の秋に買ったギター、激安レスポールです。君たちギターキッズのお小遣いでも買えそうな安さなので興味があるんじゃないかい?(若づくりな語り)

Bl9
ここのページで詳しく書きましたが、 値段の割には良かったのです。
ブリッツという奴。
見た目はきちんとレスポールスタンダード。とても美しいトラ目のトップにアイボリーなプラパーツもリアル。
音もなかなか太い。電気的に問題はない。

けどね、ネックがね、かなりだめ。反ったりで安定していない。ビびるポイントが出来てしまう。自分でネック調整しながらだましだまし使っていますが、ギター1本だけ使うなら、もう少し奮発してちゃんとした奴を買ったほうが良い。
Ag1_2 何度か調整したのですが・・。
難しいね。

弦高を相当上げてもびびる。ので指板の反対方向に逆ゾリさせてみた。これは禁じ手なのですが。結構ビビリは減りましたが、ピッキング側が弦高の上げすぎで弾き難くなった。






Ag2 ブリッジのここで調整。

結局弦高を下げて、ネックも若干順反りにして、まだびびるポイントがありますが弾きやすくはなりました。

私は見た目だけの為にコレを買いましたから。弾きにくさをカバーできるならアリだし、カッコよければいいじゃんて言うのもありなので、しゃれでセカンドギターとして良いかも。

で、コレを使ってここに書きましたが、ねずみの格好をしてライブやりました。 何故か。

その時の音作りのために購入したコンパクトエフェクターをご紹介。ここからは激安ギターを購入予定のギターキッズ向けの講座。
エレキギターはアンプに繋いだだけだと、ジャキーンという金属音。それをCDでプロが出しているようなサウンドにしてしまう機械がエフェクター。コレは欲しいですよね?

Bd3 簡単なのがこういうマルチエフェクター。コレは便利。しかも安い。安いものでも5種類くらいのエフェクター効果を同時にかけられます。
音もファクトリープリセットで使える音が入っています。けど、ぱっと耳をひくような派手な音が多いし、ちょっとやりすぎな音が多い。そこで、効果や音質を変えたりしたいが、コレが難しい。取説を見ながらあーだこうだやると何とかなってそれをユーザーメモリーに入れておけばいいのですが。ライブ中にその音を微妙に変えたいなんてのは殆んど不可能。

そこでコンパクトエフェクターです。小さい箱状の奴ね。それを効果ごとに何台か繋げます。コレは、ちょっとお値段が張りますが、とてもわかりやすいのです。シンプルな操作なので、自分の好みの音も作りやすいのです。ライブの現場でも使うアンプや会場に合わせて微妙な音作りが出来ます(結局テンションが上がって深くかけすぎちゃうのだけど)。慣れればノブの位置でぱっと見てセッティングがわかるのが最大の利点。

まず欲しいのは歪み系ですね。チャキーンという音をドギャーンという音にする奴。サスティン(音の伸び)も出るので上手に聴こえます。
Ag3 まず買ったのはBOSSのオーバードライブBD-2ブルースドライバー。近所の楽器屋さんで購入。

BOSSのエファクターは私の中学生の頃からあって当時はやや高級品。買いやすかったのはマクソンね。これのD&Sというディストーション一個で頑張った高校時代。BOSSは踏みやすい大きなスイッチと電子スイッチで踏んだ時のノイズが無いと評判でしたが買えなかったなあ。現行機種でこんなにある。
絶版も入れれば相当な数です。

BD-2,コレがなかなか良い。これを選んだのは、私の好きなチャットモンチーのえっちゃんが使っているから(笑)。えっちゃんはKEELEY(キーリーと読む・まむまむさん教えていただきありがとう)モディファイという改造物を使っていてコレの何倍も高いけど。確かにチャットと似た音がするよ~。気持ちだけど。
ややざらっとした音。オーバードライブって奴で、歪み系はディストーションてのもあるが、ODはピッキングニュアンスが出しやすく、アンプを歪ませた感じのやや軽めの歪み。ディストーションはもっと深く、サスティンも長いけど迫力と引き換えにやや一本調子。ハードロック向き。もっとメタルならファズとかメタル、なんてのもあります。さり気なく歪ませたいならやはりオーバードライブ。アンプの歪みも合わせれば結構歪むし、クリーンートーンに合わせればいろいろな音が出ます。このBD-2はGAINやギターのボリュームのコントロールでクリーントーンから軽い歪みのクランチ、深いディストーションまで多彩な音作りが可能。詳しくは、このページでBD-2を選んで聴いてみてください。 結構高域が強調されるのでトーンは絞り気味が良いでしょう。
BD-2は面白そうなので、使い込んで来たら又書きます。

Ag4 次に揺らぎ系でコーラス。
CE-5。ネット通販で購入。
コーラスはローランドのジャズコーラスっていうギターアンプの名品があるだけに、ローランドであるBOSSのコーラスは良い。綺麗なコーラスサウンド。

クリーントーンにかけて、爽やかなしゃりーんや、しゅわーんという音や、深めにかけて12弦ギターのような音の重なり感のある効果も可能。もっと深くかけたいならフェーザーとかフランジャーとかいうエフェクターもありますが、コーラスはさり気ない爽やかさが魅力です。もちろんエレアコにかけると綺麗な音になります。うっすらとね。
今回はオーバードライブとあわせましたが、そうすると倍音が増えたような厚みのある音になります。ディストーションが綺麗に掛かる感じがします。

Ag5 最後に空間系。DD-6デジタルディレイね。これがあるとプロっぽい音(笑)。昔は高くて買えなかった。大人になったから贅沢に使ってみます。今でも他のエフェクターより値段は高め。けど効果は絶大なので奮発するべし。

ディレイというのはやまびこみたいに弾いた音と同じ音が追いかけてくる奴。今時やまびこみたいな効果を求める人は少ないけど、ソロで深めにかけると幻想的になるし、バッキングでも薄めにかけるといい音っぽい音(?)になる。よりCDの音に近くなる(笑)。
音に膨らみが出るくらいに軽くかけるのがグー。腕前が上がったように聴こえます。趣味ならコレは大事ですね。

確かもうコレはモデルチェンジしたのかな?店頭在庫処分でネット最安値よりかなり安く買えました。巨大ショッピングモールの楽器屋で購入。

以上の3台繋げました。この3台があれば、バンド練習でもライブでもレコーディングでも普通にギターサウンドの殆んどがカバーできます。これ以外は効果音的になっちゃうしね。あとは、よりヘビーな音が欲しければコーラスをディストーションに、もしくはもう一台オーバードライブを繋いでブースターっぽく使うとか。JAZZとかやるならオーバードライブをコンプレッサーやクリーンブースターに替えればいいだろうし。音質的な部分はアンプでいじれるし、ライブでの音質や音量はギターのトーン、ボリューム、ピックアップの切り替えをコントロールをするのだ。コレが意外に本番中は難しいけど・・。
エフェクター3台って制限をつけると面白いかも。こういうのキリが無いから。

コレを足元に置いてライブをやればカッチョ良いぞ。チャットモンチーのえっちゃんもライブDVDを見ると足元にコンパクトをずらっと並べてます。曲間に何度も踏んでいる映像が見られるぞ!歪の深さでも1曲で3段階くらい切り替えちゃうのだからかっこいい。たまに踏み忘れて変なところで踏みなおして音が変わったりするから必見だぞ~。

又後日、これらを収納するエフェクターボードとライブ時のセッティングをいつか書きます。

では、また。

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2008年10月24日 (金)

ライブを今年もやりました・・。

昨日、バンドのライブでギターを弾いてきました。
毎年恒例、勤務先で行われる秋の職場祭りにて、700人を越える身内の観客の熱狂に包まれながら、激しい演奏を致しました・・。
以前、激安のレスポールを購入したことを書きましたが、昨日のライブにて使ってみました。

09g1 やった曲はコレ。昔懐かしい、私の小学生の頃の歌。

今回やるのは、キョンキョン・バージョンです。
野村よっちゃんアレンジのハードロックバージョン。
動画のリンクはこちら。

え?前にプリプリのダイアモンドやるって・・。う~ん、あれねえ。ウラのリズムなんですよあの曲。日本人だからおやぢどもはウラが苦手でねえ、演奏しているとリズムがウラだかオモテだかさっぱりわからなくなるので中止(笑)。この曲に変更しました。

で、今回の演奏は練習時間も足りないので演奏はさておき(会場の音響が悪くて、グワングワン音が回ってはっきりと音聴こえないし・・)、衣装にこだわりました。

公開!私のライブでの演奏姿です!職場の上司様が撮ってくださいました。ありがとうございます。




  09g2 ねずみかよっ!
全身きぐるみかよ(笑)
どういうわけだかこうなった・・。
いや、これが着たかったんだよおーー!
セレモニーだからね。

うーん逆光ライトで顔が見えなくて残念ですが(ウソ、フォトショップでいじりました)。

ちょっと体が太めに見えるのは衣装が可愛らしさを強調する為肉厚になっているからで、決して私が太っているわけではありません!
「爆チュー問題」のコスプレです。
おおたぴかり?たなチュー?
職場の方の私物で、1万円位する衣装ですよ~。この方は他にも桜塚やっくんのスケバンの衣装もお持ちです・・。

レスポール、カッコイイ!とても2万円を切る激安のギターには見えませんね!
ブリッツ・バイ・アリアプロⅡです。
こちらに詳しく書きました。
お客様の一人に「それって、ギブソンレスポールですか?」と聞かれるほど決まっている!
ま、弾いてる本人と演奏と衣装がギブソンに見せちゃったのでしょうがね!

今週は練習、会場設営、リハーサルと忙しかった。
機材も殆んど自前。セッティングの時間もなく、ぶっつけ本番でした。
事業所の講堂でやったのですが、音響は施設内のスピーカーシステム。
アンプからマイクで拾って、私物のBOSSのコンパクト8chミキサーに入れて、設備のアンプに通す。一応スピーカーはRAMSAですが、パワーが足りません。
モニターは職場の備品のコンパクトPAシステム。

他に3つバンドが出て、バンド交代のステージセッティングを担当し、ミキサーは私がやったのですが、その間ずっと上着とズボンの下にコレを着ていて、会場が暑くて大変でした!
ズボンに納まらないので、長い尻尾を付けられなくって残念。あのシッポが可愛いのにね・・。

09g3 う~ん、この画はおかしいぜ(笑)。カッコよく決めるはずだったのに・・。
あー、また逆光で顔が見えなくて残念です?いやこの姿で顔は見せたくない・・。

体が大きく見えるのは、小さなねずみが大きくなった為の目の錯覚で、私が太っているわけではありません、念のため。

レスポール似合うなあ、ねずみに。やはり晩年はレスポールですね。このギター、値段からは想像できないほど太い音が出ます。ネックは酷いけど。
レスポールはストラトより音を作りやすいなあ。腕の粗が目立たないというか。

演奏は、想定外のアンコールをいただき、全く準備していなかった為続けて同じ曲を演奏するという失態。アンコールはメロメロでした。
けど、久しぶりに演奏した割には・・、という感じ。

他のメンバーさんの衣装は、曲に合わせてガクランとセーラー服。
なのに私はネズミと。

いい歳して何をやっているのかなあ・・。
ま、いっか。

では、また。

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2008年10月 8日 (水)

人生初レスポールは激安。

日々感じる人生の閉塞感から逃げたくなって、一昨日の夜、1本のギターを入手しました・・。

Bl1_2 これです。
ギブソン・レスポール・スタンダード・・・・のわけないです!ウソです。

近所の楽器屋さんで見つけた激安レスポールです。

けど、見た目は安そうに見えないでしょ?ギブソンと言ってもバレナイヨウナ・・。

2週間後に行われます職場でのライブイベントのために準備しました。

Bl2_2 ブリッツbyアリアプロⅡのレスポール。BLP-450です。

アリアプロⅡは私の少年時代からのおなじみギターブランドです。そこの中国産の廉価版ブランドがBlitzなのです。

トラスロッドカバーのいい加減なデザインが泣かせる。ギターの名前はレオパルド?

レスポールという名前は、本家ギブソンと、子会社のエピフォンでしか使えませんから。

どのくらい安いのかというと・・。

通販サイトで探したら、ここが最安値でした。

ここでは、15800円ですよ!

うひいー!そんなギターが大丈夫か?ちゃんと弾けるのかな?その辺をレポートしてみます。

Bl3_2 このギターは、市場のエレキギターの中でも激安ですが、そのカテゴリーの中ではかなりしっかりしている造りなのです。

このショップのここに良い事書いてあります。

材は一応本家レスポールと同じく、マホガニー&メイプル(けど合板)。そして驚愕のセットネックです。

実はエピフォンの廉価版レスポールを買おうと思っていました。レスポールという名前が付いていますからね、ある意味本物です。しかし値段が高い。あと3万円はたさないとちゃんとしたのが買えない。

エピフォンのスタンダードで一番安いのがコレなのですが、 1万円高いし、ネック接合方法がストラトと同じボルト接続です。コレではレスポールとは違うかなあ・・。スタンダードよりスタジオモデルに近い。

エピフォンで一番安いレスポールはブリッツと同じくらいの値段でこれがありますが、 コレってもうレスポールっぽくないなあ・・。

この画像を見てもブリッツは見た目、レスポールスタンダードっぽさがムンムンです。

私はお店で買ったので通販より少し高かったのですが・・。このてのは、トラブルもありそうなので、お店で買ったほうが安心だし、急いでいたので購入。

この日、夏に受診した人間ドックの補助金を会社からもらったので、ラッキー、と買ってしまった。そもそも自腹切った人間ドック費用なのですが、後から貰えると嬉しくなってしまって・・。

Bl4 ヴィンテージサンバースト・カラー。トップのメイプルはトラ目入り。木目の模様なのですが・・。

このクラスは印刷だったりします。

これは、フレームメイプルを薄くスライスして張り付けた合板のようです。ま、フレームメイプルには間違いありません!

見た目カッコイイ。しかもアーチドトップですよ。表面に凹凸が付いています。このクラスはフラットトップが殆んどなので、コレも本格派の証です。プラスチックパーツも安っぽさがなく、淡いクリーム色がおしゃれでです。

Bl5 バック材はマホガニーです。コレは最近貴重な材になっています。この価格でマホガニーを使えるとは。この材が音の決め手ですから!単板じゃなく3ピースですけど立派です。

後ろのパネルを外して中の回路を見たいですが、恐いのでやめた(笑)。きっとすぐに断線すると思うけど・・。

ネック接続はセットネック。

Bl6 ネックは、残念ながらワンピースじゃなくて、3箇所で接着してあります。この継ぎ方ですと強度は問題ないと思いますが(根元側の継ぎはちょっと恐いけど)、今後のコンディションが心配です。

他にもエレキを持っているのですが、2本とも壊れてしまっていた・・。コレでは練習できません。修理も考えましたが、レスポールの魅力には勝てず。

私はフェンダー系のエレキばかり弾いてきたので、レスポール購入は人生初です。

Bl7_2 おお、手元に世界3大ギターが集結しました(笑)!歴史を作ったエレキのスタンダードというべき3つのギターです。

左から、テレキャスター、ストラトキャスター、そしてレスポールです。

テレキャスはトレブリーで切れの良いサウンド、ストラトはトレブリーで多彩なサウンド、レスポールは図太くパワフルなサウンドが特徴です。

この3つのギターが揃うとは、大人になって夢が実現。

全部コピーモデルですけどね・・。

Bl8 フェンダー、フェンダー、ブリッツ(笑)。

フェンダーもジャパンですけど。

ブリッツのヘッドの形は、本家ギブソンに近く、ペグもプラスティックで雰囲気が良い。エピフォンはこのヘッドがエピフォンの形のままで、クロームメッキのペグとともに違和感を感じてしまった。ブリッツはヘッドでも満足できる!

この3本の内、一番重いのがレスポールのはずですが、何故かこのブリッツが一番軽いよ・・。

その音はどうなのかというと・・。

フェンダー系と持ちかえると、ノイズの少なさを感じます。ハムバッキングピックアップの効果ですが、コレは廉価版としては上出来。

Bl9 音もそこそこ太いし、ディストーションをかければパワー感もあり、ディレイをかければ粘った音を聴かせます。クリーントーンでは暖かみのあるメロウな良い音です。スイッチ、ノブ類にノイズなし。

いいじゃ~ん。

しかし問題もあります。

このクラスはやはりネックがネックです。乾燥が足りないのかまだ動いていて、家に持ち帰ったらネックが順反りしました。試奏した時も、6~4弦の最ハイポジションの辺りがビビっていましたが、このあたりは使わないか、と許容しました。

が、家に持ち帰ったら、真ん中あたりも6~4弦のビビるポイントが出来てきました。いか~ん!早速トラスロッドで調整してみました。ネックが曲がる~。ネックを真っ直ぐにしましたが余計にビビッた。やはりブリッジとナットで弦高を調整してからネックのそりを治したほうが良い。面倒なので、とりあえずネックを順ゾリにもう少しさせて。弦高はそうとう高くなりましたが、ビビリは7~9フレット辺りだけに。

う~ん今度やる曲2曲ともキーがEなので7~9フレットの辺り多用するんだよ~!

仕方ないのでライブまではこのまま。その後調整を自分でやります。弾くとフレットが妙に削られるので、自然に治るかもしれないし・・。

ブリッツの最廉価レスポール。初心者の方、ちょっと趣味で弾く方にはお勧めです。本気の人、本気になりたい人はエピフォン辺りからどうぞ。

わたしは、とりあえずレスポール弾いてみたかっただけ・・。ギブソン買わなかった分、得したと思って弾いてみます。

見た目はホント満足ですよ!今週は夜にバンド練習が続いています。音のコピーとリズムキープが大変です、この歳だと。

生活がちょっと明るくなりかけています・・。

では、また。

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2008年9月21日 (日)

バンド再結成

また職場のイベント「秋の職場祭り」でバンド演奏をする雰囲気になってきました・・。
本番は10月。職場の仲間内の前での演奏ですが、600人からの観客がいらっしゃるのでちゃんと練習しないと。
昨年やったバンド「ハッピーメタボリックス」を再結成し、楽譜を頂きました。

今日は、洗濯して部屋を片付けて、さて自転車でも乗ろうと思ったら雨が降ってきた。
なので、久しぶりにギターを出して弾いてみました。

Bd1 セイモアダンカン・ピックアップを搭載した、フェンダー・ストラトキャスター。
部屋にこもって練習開始。

最近全く弾いていなかったので、指が動きません。

CD聴いても楽譜見ても音が取れない・・。耳も錆びてしまった。

このギターも放置していた結果、もともとスウィッチが壊れ気味でしたが、とうとうセンターピックアップしか音が出ない。自分で配線したからかなあ。
ショップにリペアに出さないと。








Bd2 機材は職場に搬入。手元にあるアンプはこのミニアンプですが、こういうの家の中じゃあ凄く便利ですね。埃まみれのを引っ張り出してきた。

ヤマハ・VA-10
このサイズでスピーカー2発は洒落てます。
電池でも動く。
エフェクター内蔵で、ディストーション、コーラス、ディレイ付き。
軽くて音も作れて、大変素晴らしい。

Bd3 エフェクターは持っているけど、最近はこういうマルチですね。
ZOOM・1010

アンプシミュレーター入りで、プリセットの音は確かに太くてよく出来ていますが、ちょっと音を変えたい、なんて時に簡単には行かないのです。訳わからなくなる。

やはりBOSSの単体コンパクトエフェクターを何台か並べたいなあ・・。通販で行っちゃおうかなあー。

で、何の曲をやるかというと・・。

Bd4 これっす。
プリンセスプリンセス(笑)。
なんでかなあ~?
やっぱりおやぢだから、昔の曲やるのかなあ・・。

ちょっと弾いてみたけど、そのまんま弾いても面白くないっすね。
ギター二人で演奏するけど、楽譜は殆んど1本だから、アレンジしないと。遊んじゃうしかありません。

それともキーボードを実家から持ってきて、シンセやるかなあ。

けど、このノリ、なかなか難しい!おやぢじゃあ音がもたってしまいそう。

あー指が動かない。こんなんで大丈夫かなあ?メンバーも皆同じ状態なんだろうな。このレベルだと、出れるかどうか今年は微妙です。

いっそ、ムード歌謡なんてやったらどうでしょう?

では、また。

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2008年2月16日 (土)

タカミネの弦高下げ再び&トラスロッド調整

あまりにも寒いので、風邪もひいているし、休日は家でギターを弾いています。

T1 居間のパソコンの並びに立てかけてあって、ぱっと手を伸ばせば弾きだせるギターが、このタカミネPT-508です。

12年ほど前か、職場のイベントでエレアコが必要になり買ったタカミネ。私は古い人間なのでエレアコといえば、オベーション、木のエレアコならタカミネという感じでしたから。

タカミネは安いモデルが無くて、これが一番安かったくらい。けど8万円。現在所有するアコギではもっとも安価ですが、当時のまだアコギに夢中じゃない私にとっては大変高価でした。このギターについて、詳しくはこちら。

現在は他にマーティンが3台ありますが、弦を緩めてケースに入っていまして、気合を入れないと弾きだせません。このタカミネはすぐ弾ける様に、いつも弦を張りっぱなしなのです。傷だらけですが、マホガニーのボディーは明るく良く鳴ります。

アコギインストを最近弾いていましたが、進歩が見られないので(笑)ブルースに転向。また練習を始めました。が、以前調整したのに弦を張りっぱなしが原因なのか、また弦高が上がっていたので、今回調整しました。

ここから先の作業は、良い子は決して真似をしないように(笑)。自分の気が済む様に気軽にやっていますから。
大切なギター、本気なギター、高価なギターの調整は必ずリペアショップのプロにお任せしましょう!私も以前マーティンD-18をプロにリペアしてもらいましたが、素晴らしい仕事でした。
これは、そんなプロリペアマンの気分を味わいたくてやっただけの作業です・・。他に弾くギターを持っているから出来るのです。

T2 まず、今回は弦を交換しようと思って外したら、ポロッとナットが取れてしまいました!
これは接着剤で貼ることにします。
3Mの多用途接着剤で貼りました。







T3 折角貼りなおすのだから、個性を出して・・。
どーも、セーハーすると1弦を指板の向こうに落とす癖があるので、思い切ってナットをネックの6弦側にずらすことにしました、気持ち。

こんなことやってピッチは大丈夫なのか?とも思いますが、練習ギターなので弾きやすさが大切。6弦を親指で押さえやすくなりましたので効果抜群?です。




T4 次にサドルを削って、弦高を下げます。
タカミネはこんな風に2つにサドルが別れています。作業も2倍。失敗したら市販品で取り替えられないので、失敗は許されません!タカミネのサドルは、失敗したくないなら触らないほうが良いですね・・。

以前かなり下げたのですが、6~4弦側がまだ下げられそうな気がするのでチャレンジ。

T5 プロのリペアマンが見たら卒倒しそうな光景(笑)。サドルを外して底をヤスリで削ります。万力に固定して慎重にやるべきだと思いますが、万力無いし・・。材質が硬くてなかなか削れないので大胆に。決して良い子は真似しないでください!自己責任で!

ただ、削り具合は慎重に確かめます。弦をサドルが外れるくらいに緩めた状態にしてあって、サドルをはめては弦を張って12フレットの弦高と、ローフレット側がビビらないか確認します。そろそろヤバイだろう?と感じる手前で止めるのがコツです。やりすぎるともう戻れませんから・・。

T6 うーん、やはり気持ちがビビったのか、サドルの高さは以前とあまり変わらず。

この作業は中断して、音質の調整。以前マーティンの弦高を自分で下げた時(無謀)、音質が甘くなってしまい、その後リペアショップに調整してもらう時に、音に張りが欲しいと注文しましたところ、ピンから弦が出る部分に溝が切ってありました。たまに中古のマーティンやギブソンでもこの溝を見ますが。ブリッジのサドルに近い位置から弦を立ち上げて、サドルに当たる角を急にして張りを出している、ということでしょうか?
早速真似てみます。

T7 結構難しい。汚い仕上がりになってしまいました・・。太い弦はカッターで削らないと太い溝が出来ません。

うん、確かにピンより手前から弦が出て、サドルに向かい弦の角度が急になりました。
弦のゆるい感じが張りのある感じになって、音も気持ちビーンと張ったような感じのような・・。ま、気持ちで、満足。


T8そうそう、前回の調整からブリッジのビビリ音が気になっていました。これは見当がついています。
この、サドルの両側にある白いドットを取ると表れるネジ。弦高下げるネジだと勘違いして、前回ブリッジにピックアップを止めるこのネジを緩めていたのです。確かにこれを緩めると弦高が下がるのですが、音がビビって来て最後はピックアップからラインの音が出なくなります。

これも若干緩めて弦高を下げていたのでそれはやめて、きっちり締めます。これでブリッジのビビリはなくなりました。

T9 今回張り替える弦は何にしようかな?ストックはこれ。マーティンにしようかと思いましたが、昔買ったタカミネの純正弦、3パックお買い得品が出てきましたので、これに決定。古い弦だけど、うん、錆びてないから大丈夫。







で、今回、はたと気がついたのがトラスロッドの調整。最初に気付けよ(笑)。
T10 いや、ずっと古いマーティンばかり弾いていたので(昔のマーティンはトラスロッド調整が出来ません。)トラスロッドの存在を忘れていました・・。
昨年、マーティン総本山K澤楽器でHD-28Vを購入した時、あれはマーティンにしては弦高の低いモデルですが、さらに低く出来ます?と店頭で聞いたらその場でやってくれました。トラスロッドをまわしてネック側に反らして弦高を下げたのです。

なので、トラスロッド調整にチャレンジ。サウンドホールからネックの根元にあるここに、アーレンキー(六角レンチ)を差し込みまわします。自転車が趣味だとこの手の工具には困りません。

T11_2 弦の張力に従えば、自然と指板側にネックは反ってきます。これが順反り。ネックの中に金属のトラスロッドという曲がった棒が入っていて、これを回して、ネック側に反らせれば、ネックが曲がったぶん指板と弦の距離が離れているので、水平に近づければ弦高が下がるという理屈。

レンチを右(時計回り)に回します。
中学生の時に、親に買ってもらった安いギターでトラスロッドを回したら、うんともすんとも回らず、ああ、これは素人じゃあ回せないんだ、と思い込んでいたので、それ以来やろうとも思いませんでしたが。
意外に簡単に回ります。こういう作業はどんな業界でもすこしずつ回すのが基本です。
弦を張ったままでいいのか?と思いましたが、弦の張力で反ったのを戻すんだから弦もろとも反らす位のパワーが無いと戻らないでしょう(?)。弦が邪魔で少ししか回せないのでこれでよいのだ。1/4ほど回したら効果あり!弦高下がりました。さらに1/4回したら・・・、3弦の3フレットがビビってしまった・・。もう弦高はバッチリなのでよし3フレットを削ろう!とやったら、4フレットがビビル・・、4フレットを削ったら5フレットがビビル・・。そっか!そういう仕組みか、これはきりが無いので、トラスロッドを1/4戻しました・・。これでいいのか?

ネックがシュッとして、大変気持ちいいです!まだ若干反っていますが、1~5フレットあたりの弦高が低すぎます。ナットを変えて高さを上げないとダメか?9~14フレットの弦高をもう少し下げたいのですが、このやり方では限界でしょう。
弾きやすくなったので、満足です。

以上、良い子は真似しないように!使ってない昔のギターを蘇らせたい、なんてのがあったら自己責任で楽しんでみてください・・。

ストロークはもう無理なのでフィンガーピッキング専用ギターになりました。
う~ん、弾きやすいです。

では、また。

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2007年10月17日 (水)

エレキのバンド

この週末、久しぶりにバンドでギターを演奏することになりました。
例年の職場のイベントで、職員有志でのバンドを結成。余興での演奏ですが、観客は600人以上いますので結構大きな会場です。

Ere1 近年は、アコースティックギターの演奏が多いのですが、今回は久々のエレキギター。以前職場の同僚からゆずってもらった、真っ赤な改造ストラトキャスター 。これですね。
フェンダージャパン製で、パーツはセイモアダンカンに自分で乗せ換えました。

エレキのバンド(笑)。このエレキって言う言葉の響きが、なんか笑ってしまいます。
古臭いというのか、いまだにエレキテルの世界なのかよ?って感じ。テケテケテケのベンチャーズサウンドを思い出してしまう。大学生の当時の彼女が、プロのミュージシャンが言った「エレキのバンド」っていう言葉が壺にはまって大笑いしていたのを思い出してしまった。20年前に既に古臭い言葉でしたが、今時のナウでヤングな若人どもは、エレキギターのことや、エレキを使ったバンドのことをなんていってるのでしょうか?

エレクトリック?エレク、とは言わないでしょう。恵比寿あたりのバンド少年どもは「やっぱさ~、エレクトリックで弾きたいのはー、超速弾きっていうか~、マジ鬼スゲエテクで~、激渋フレーズって感じ~?」とか言ってるのでしょうか?

まあ、バンド少年は単にギター↑・・・と呼んでいるのでしょうね。

そんなわけで、おやじに似合わない赤いギターを弾いて練習しています。今回はサイドギターなんで気楽です。我々のバンド名は「ハッピーメタボリックス」(笑)。他メンバーは皆演奏が上手なので、気持ち良く弾けます。ガッツリとディストーションを掛けて歪んだサウンドは、なかなか刺激的で、若返ったような気分じゃのう・・・。

Ere2 しかし、しばらくこのストラト弾かなかったら、トラぶっていました。ピックアップの切り替えスイッチの接触不良で、センターしか音が出ない!

このギターは改造して、センターピックアップはストラトならではの線の細めのトレブリーなサウンドですが、フロントとリヤピックアップは、見た目はシングルPUなのに、実はハムバッキングPUというもので、レスポールほどではありませんがストラトにしては太くパワーのあるサウンドです。で、ちょい歪ませたいのでリヤピックアップを使いたいのですが、全く音が出ない。いろいろいじって、スイッチのネジを緩めて、ぐいっと傾けると音が出た。なのでこの位置に紙を挟んでスイッチを音が出る方向に押し込んで使っています・・。なんか情けない。

Ere3

これが、セイモアダンカンシステムね。

さらには先日、帰宅して玄関で転んでしまい、背中に背負ったギターの上に倒れこんでしまいました。

なんか音がビビる・・。あからさまに弦高が低い。ネックが反ったか、ブリッジの損傷か?
リペアショップに持ち込みたいのですが、年末でお金がないのよ・・。

なので、このまま演奏します。どうなることやら。ハムバッカーストラトサウンドは蘇るのか。リハーサルの時間がないので、ほぼぶっつけ本番ですが、楽しんで弾いてきます。

毎晩仕事の後に、PAのセッティングやら、会場の設営におわれて、帰宅が遅くなってしまいます。なんでも自分でやらないと音も出せないのがアマチュアの悲しい世界。演奏よりも準備に時間をとられてしまうとは・・・。さらに合唱する有志に伴奏も頼まれてしまった。こちらはアコギですが、今の自分にはアコギの方があってるな。

ギターを何本も家の中に転がして、奥様には「人間としてどうよ?」くらいのことを言われていますが、そんなギター達もたまには役に立つんですよ・・・。

では、また。

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2007年7月 2日 (月)

マーティンHD-28V詳細その3・内部構造&サウンド編

所有するギター、マーティンHD-28Vの詳細をご紹介する最終回です。概要、外観は前日までの記事をご覧ください。本日は、その音はどうなの?という話です。外観も特徴的ですが、このギターのウリは音にあると思うのです。

ギターの音の良し悪しは弾く人の主観、お好み次第です。が、なるべく普通に一般的にこう感じるんじゃないかと考えながら、私の所有するD-18(74年)との比較、以前所有したD-28(96年)を思い出しつつ、頑張って書いていきます。またハンドメイドのギターですから個体差も激しくありますので、私の所有したギターのなかでの話で、話半分、顕著な特徴的な部分としてご理解いただければと思います。

D1 左がD-18,サイド&バック材はマホガニーです。右がご紹介しているHD-28V(03年)、サイド&バック材はインディアンローズウッド。素材が違うので比較にはなり難いですが、同じボディーの形ということで・・。

HD-28Vを弾いた瞬間誰もが感じるのは、その音の大きさでしょう。デカイ音が出ます。音の大きいギターを鳴ると言いますが、これはボディが鳴っているんじゃなく、大きな音を出している、って感じます。ほとんど新品だけに、全体に音が硬く、胴が鳴る感じはないのです。トップが激しく振動して音を出しているふうに感じてしまう。

音のレンジは広く低音から高音まで良く出ますが、特に低音が印象的です。どん、と出てくれます。

マーティンは新品ではあまり鳴らない、育てるギターだと言われますが(どのメーカーのギターもそうなんですが)、新品からこれだけ大きな音が出るとは、驚きでした。96年のD-28を思い出すと、その音量の差は驚くほど違います。このD-18もこれだけで弾いていると、十分な低音と音の豊かさは流石はドレットノートは響くね、と思いますがHD-28Vを弾くと相当音量の差はあります。このD-18は弦高を下げすぎて最も音の大きいポイントではないのですが・・。

HD-28Vは何故そんなに新品から音量があるのか、その内部構造に要因があります。

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ギターのボディの中にデジカメを突っ込んで撮影してみました!

ギターの表板、トップにはこのようにブレーシングと呼ばれる木の棒が貼ってあります。これはトップの補強をしています。弦の張力は大変な力で、ブリッジを引っ張り、ブリッジが接着されているトップを持ち上げようとします。それをこのブレーシングで抑えているわけです。音作りにも影響があります。

HD-28Vはそのブレーシングをこのように、本来棒状な部分をえぐって削ってあります。これがスキャロップドブレーシングと呼ばれるものです。マーティンのレギュラーモデルですと、このギターと、HD-28,と40番台のギターに採用されていると思います。スキャロップドブレーシングだと新品の時から大きな音量をえられるといわれています。理屈としては、ブレーシングはトップの振動を抑えてしまう働きもありますので、質量を減らして響かせようという考えなのでしょうか?明るい音がするという話も聞いたことがありますが、その理屈は私は良くわかりません。

D3

これがD-18の内部構造。ブレーシングのセンター部分はえぐられていません。ノンスキャロップドと呼ぶのでしょうか?ノーマルということですね。通説として、スキャロップは新品から大きな音がするが、ノンスキャロップは最初鳴らないが、弾き込んで鳴り出すと素晴らしい音で鳴るといわれています・・。じゃあスキャロップは弾き込めばもっと凄い音になると思うんですけど、どうなんでしょ?

実はこのスキャロップドブレーシング、マーティンD-28がデビューした1934年に採用された構造です。が、1944年に廃止されました。それは、より大きな音量を得ようとユーザーがより太い弦、ヘビーゲージを使用し始めたため、やはり削ったブレーシングでは強度不足が発生した為のようです。ですから、1976年にスキャロップを再度復活させたHD-28(Vではない)には、ミディアムゲージかそれより細い弦を張ってくれと内部にスタンプが押され表示されました。

もう一つ、大きな音を出す内部構造があります。

D6 

フォワードシフテッドXブレーシングです。このHD-28Vのサウンドホールから見えるブレーシングの位置が、現在のモデルより前よりになっています。

これは、1934~1938年頃までの仕様。

D7

ほぼ同じ位置からD-18を撮影すると、ブレーシングはやや隠れます。現在のレギュラーモデルはこの位置です。

D-28が世に出た時は前よりにこの交点がありました。理由はわかりませんが、それが一番大きな音がしたのでしょうか?当時はPAとかピックアップは今のようなものはなく、カントリーミュージックを野外や納屋で演奏する際、出来るだけ大きな音量が求められていたのですから。ですが、そのフォワードシフテットな位置だと、トップに強度の問題が出て、1939年に現在の位置に移動しました。市場からトップ浮きのクレームが出たのでしょうか?現在の位置では、ブリッジにブレーシングが掛かっているので、強度は増しましたが、ブリッジの振動も当然抑えてしまいます。ですから、フォワードシフテッドXブレーシングの方が大きな音を得られるのではないか、ということです。現行レギュラーモデルでこの二つの構造を持つのはこいつとD-42だったような気がします。

この二つの内部構造で共通するのは、強度不足が理由で廃止された構造だということです。よってそれが再度採用されたHD-28Vは、その大きな音と引き換えに、強度を失っている可能性があります。事実、購入時にマーティン総本山のK澤楽器の店員さんに、弾いた後は必ず弦を緩めてください。ギターは演奏後は弦を緩めるのが通例ですが、こいつは必ずやってくださいと念を押されました。それを怠るとどうなるのでしょうか?思うに・・・・、ブリッジの後がポッこり膨らみます、ブリッジが浮いてきます、塗装がひび割れます、弦高が上がります、・・・最悪トップが割れます、ということになってしまうのでしょう。私は言いつけをしっかり守っております。

D9

内部構造の話はここまでで、音質の話。

低音がどんと出ます。6,5弦はやや輪郭が甘いですが太い音が出てくれます。4,3弦は張りのある音です。2,1弦は金属的な感じですが抜けのよい音です。こもらなく立つ音です。ジュワーんという感じ、倍音というのでしょうか、それも豊富に感じます。けどまだ若いためか、硬質な、拡散するよりも芯のある音が真っ直ぐに出て行く感じです。低音に耳を奪われますが高音も綺麗です。ただ、まだまだ音が硬いですね・・。

D-18はこれに比べれば控えめです。温かみのあるまろやかな可愛い音です。1・2弦は綺麗で透明感があります。ちゃりーんと軽やかに響きます。このまま低音はいらないから、音量がHD並みにあったらなあと思います。そうすればこのギターは素晴らしいと思います。HD-28Vは硬質で緊張感のある音とすればD-18はまろやかで包み込むような優しい音ですね。30年たって、音がしゅわーんと拡がる滑らかさが出てきたのでしょうか。D-18はストロークでも綺麗です。しょりんしょりんいいます。HD-28Vは硬くてばりんばりん言って金属的な響きが耳につくので、指弾きの方が今のところ好みです。

私は以前、小さいボディーのギターが好きで、低音はいらないから高音の綺麗なギターが欲しいと思っていました。コンパクトで素朴なギブソンLGー1やくっきりとした音抜けのいいOOO-28を弾いていました。しかし、欲って出るもので、やっぱ低音の出るギターも欲しいよね、と思うようになりました。ボディーサイズも、スモールボディーは肘を張らずコタツでのんびり弾くのに最適でしたが、やはりギターを始めたときからドレットノートを弾きつづけていたので、あの肘がボディを抱くような仕草もしてみたくなってしまったのです・・。

やはりドレットノートは、それならではの残響音というかリバーブ感があって良い・・。スライドさせた時に音がシュワーんとまわって来る感じ・・。音の立ち上がりがふわっとするといわれていますが、HD-28Vはアタック感も鋭いです。ポンと出て、ぶわーんと増幅されます。そして長いサスティン・・。こういう音って腕の下手さがばれるのですよね。ミスタッチはしっかり残りますし、この低音、ずっと響いて目立ちますから、ピアノのペダルのようにしっかりポイントで消音しなければ音が濁っていきます。

D8

音の張りもあります。まろーんではなく、びきーんです。難しい表現・・。

こういうのは弦のテンション感から来るのでしょうか?凄く張っている感じがします。このロングサドル、かなり高さがあり、ピンの弦の出所に近く、このように角度が急ですが、これがテンション感の要因でしょうか?

弦の高い張、大きな音、長いサスティン、上級者向けのようですが、軽いタッチでもしっかりとした音が出ますので、初級者でも弾けると思います。けど、近代でわりとD-28が使いにくいという人が出てきて、それはその低音の所為だといわれています。PAやピックアップの性能の向上でそれほどの音量は求められなくなったこと、ベース楽器もありアンサンブルのなかで低音の必要性が薄れたこと、なのでしょう。ただ、ひとりで弾く時はこの低音は頼もしいし、軽いタッチで音が出るのはストレスもないし、大きい音の出るギターで小さい音を出すよりも小さい音のギターで大きい音を出す方が大変だと思うので、音のコントロールの幅は広いと思います。

D10 最後に付属のケースです。最近のマーティンは、ぼてっとしたト大きめな角型ケースが多かったのですが、これは昔ながらのギター型のケースです。

しっかりした内張りで、かなりタイトにギターを包みます。ケースに入れるときはきゅっと押し込む感じです。高級感あります。

TKLというメーカーの米国製です。マーティンのゴールドバッチが横につきます。バックルも金色です。

D11 そんな形なのに、このケースはデカイです。隣のD-18の70年代ブルーケースよりデカイ、長いです。そして重いですよ・・。

バックルは手前に4個は普通ですがヒンジ側に2個あります。こんな6個のバックル初めてで開ける時忘れてしまいますよ。

強度はかなりあるのでしょう。蓋が膨らんでいてカッコイイのですが、上にギターを置くと安定しません。持ち運びが多い方は別途セミハードケースがあったほうが楽かもしれませんね・・。

そんなわけで、お買い得だった中古のHD-28V。まだまだ全く弾かれていませんので、弾き込んだらどんな音になるのか楽しみです。けど、音量はこんな感じでいいから、もう少し高音を綺麗に、しゅわーんと拡がり感が出るといいなあ・・。お家ギターとして、ストラップピンもピックアップも付けたくないです。けど、生音がデカイですから、PAのないイベントで使えそうですね・・。

新品でノーマルのD-28より価格は高いですが、最初から大きな音のギターが欲しい方、(私は人が弾き込んでくれた古いギターが好きなのですが)新品が欲しくても音が育つのを待てない方、お勧めです。店頭で弾き比べてみてください。

では、また。

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2007年7月 1日 (日)

マーティンHD-28V詳細その2・外観編

前回の続きで、私の所有するギター、マーティンHD-28とはどんなギターなのか?今回も詳しく解説いたします。

Hd11 これがHD-28V。マーティンの中心的モデルD-28に、戦前ヴィンテージモデルの復刻仕様を施したギターです。今回は外観的な特徴を紹介します。

使用しているボディー木材は異なりますが、内部構造を含めた復刻としては1934~1938年のD-28を模しています。外観のみですと、ペグ等の細かい変更はありましたが、1934~1942年までのD-28をこのHD-28Vがコピーしています。

メーカーが言えば、おそらく1934年の復刻版になるのでしょうね。

では、ギターの頭から見てみましょう。

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オールドスタイルペグヘッド。うーん角が角張っているからオールドなのでしょうか?下記に掲載しますが確かに1960年代のマーティンは角が丸いです。さらにOOO-28と見比べたら、首の部分の幅が狭い、HDの方がなで肩です。これもオールドか。

デキャル(マーティンロゴ)もオールドスタイルです。金文字に黒縁取り。くすんだような渋い色合いになっています。現行モデルは金色の輝くロゴがバッチのように浮き上がって貼ってあります。会長がミュージシャンがステージで弾いてる時に目立つように派手にしたのだとかという噂。

ペグは、日本の誇るゴトー製です。裏にマーティンロゴ入っています。バタービーンタイプペグ。オールドスタイルペグです。見た目カッコイイです。ゴトーさんはとてもよいペグを作りますが、こいつはどうしたんだ、マーティンから激しいコストダウン要求があったのか、スムーズに回りません・・。弦のテンションが強いこのギターにはやや役不足か、トルクが重いのに小さいノブも相まって、非常に合わせにくい。なのでウェバリーペグに替える人がいるようですね。誤解ないように、以前行ったリペアショップの方に聞いた話ですと、ゴトーの高級機種は素晴らしい性能、ということですから。

Hd14

私の所有するOOO28とD-18に付いている60~70年代に使われたグローヴァー・ロトマティックは実に素晴らしくスムーズに回ります。

これはOOO-28(1967年)のペグヘッド。このペグは凄くいいです。ノブも肉厚で回しやすい。

このヘッドの角が結構丸いですね。HDのように昔は角張っていましたが、木に形の線を引くテンプレートが木製なので、徐々に磨耗して丸くなったのだとか。62~66年ごろが最も丸いようなのでこの67年はそんなにまるくないのでしょう。もっと丸いのが欲しい・・。その後金属製のテンプレートに変えたので角張ったといいますが、それなら70年代も結構丸いですけど何故急に角張らなかったのか不思議です。

Hd7

裏から見た図。これがオープンバックペグ。歯車部分にカバーが付いていません。

ヘッドからネック部分の間の裏面にある尖った彫刻はボリュートと呼ばれるものです。

装飾なんでしょうが、これがあると、なんかネックがシャープに感じます。ないとぼてっとしたネックに感じてしまう。DシリーズですとD-18とD-35には無いです。

ただ、本物の1934年製D-28はもう少しボリュートが尖って長かったようですが。

Hd5

エボニー指板です。現行D-28はストライプドエボニーで茶色い感じ。こいつは真っ黒です。感覚的に滑らかで、弾き易く感じてしまうのです。私がこのギターで一番嬉しかったのはこの指板ですね。凄く好きです。

ただ、私の弾き方の癖なのでしょうが、一弦がネックの向こうによく落ちてしまう。荒い運指したりセーハーする時に落としてしまいビキッっと音がしてしまう。他のギターではあまりならないので、お店の方にナットが1弦部分外寄りなんですか?と聞きましたがそんなことは無いとのこと。いつかナットを調整してちょビット内側に寄せたいですが、そんなことしてピッチは大丈夫なんでしょうか?

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指板のインレイ。ポジションマークですね。ダイヤモンド&スクエア。1944年中頃までの仕様です。ノーマルD-28は丸いドットですから、これも嬉しい仕様。

これがダイヤモンドの方なのでしょうか?

ひし形の四辺に切れ目が入っていて、凝って見えます。素材はアバロン貝でしょうか、輝き素晴らしい。貝のインレイってD-45とかゴージャスなギターの象徴ですよね。私はD-42のスノーフレークインレイが好きです。

Hd13

これがスクエアのほうなのでしょうか?7フレットと12フレットがこのスクエアが2つ入っています。15フレットはこれが一つ。5と9フレットはひし形のインレイ。

1934年モデルだとこのインレイの真上に2と5弦がありますから、HDは若干内側に寄っているようです。

とても小さいインレイですが、それがかえってさりげなくて素敵。戦前のD-28は意外に凝った装飾がなされていたことがわかります。

Hd8

ネックはマホガニー製と思いたいのですが、現行は、最高級のD-45さえもネックはセレクトハードウッドということで、マホガニーを含む硬い木の種類の何かなようです・・。何なの?何になるかはわからないそうですが。マホガニーが結構レアウッドになってきてしまったようです。私のHD-28Vはどうなのよ?調べたら2003年もセレクトハードウッドがあったようなので謎ですが、硬い木を探してきたのだから大丈夫でしょう・・。

グリップはVシェイプ。そんなに尖っていません。以前知り合いのオベーションのリミテッドシリーズを弾かせてもらったら、ものすごいVネックでした。尖っていそうだもの、とても弾き難かったですが、これはそれほどでもなく。現行のノーマルD-28はかなり薄いです。昔のマーティンのネックは太いイメージがありましたが変りましたね。HDはノーマル28より若干厚くなりましたが、昔に比べれば薄いグリップ。セーハーする時なんか、この軽くVになってる部分の頂点より少し1弦よりに親指の腹を持ってくると、とても力を入れやすく抑えやすいのです。私はこのネック好きです。ハイポジションも非常に弾きやすいです。弦高が相当低い所為もありますが。

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やっとボディに到着・・。

このヘリンボーントリム、べっ甲柄ピックガードが特徴なのです。

トリムって言うのはボディの縁取りの装飾部分。ヘリンボーンとは?魚のニシンの骨のことです。この柄が骨なのか?ノーマルD-28はトリムが白地に黒いラインです。ヘリンボーンは1934年から1946年までの仕様です。

Hd12 

ヘリンボーンとはこの柄ですね。骨には見えませんが、洋服の生地でこういうのありますよね。色の違う寄木細工で作られており、箱根細工みたいに木をくっつけて薄くスライスした奴でしょうか?最近ものはシールだという噂もありますが、よく見るとちゃんと木が組み合わされてるのですが、どうなんでしょう?凝った装飾であることはいえます。以前店で見た80年代のカスタムモデルのヘリンボーンは、黒い部分が青みがかった灰色でしたが、いろいろ種類があるのでしょう。

ピックガードはべっ甲柄。あくまで柄です。雰囲気はこいつでビンテージっぽさが際立ちます。が、アップでよく見ると、ドットが見えて、プリントしてある柄ですね・・。昔の60年代のべっ甲柄は素材でべっ甲感を出していましたが、これは印刷とは・・。ピックガードは塗装の上から貼ってあります。これは復刻していない部分。昔はピックガードの上から塗装がしてあり1983年までそうでした。結構カッコいいです昔の塗りこめピックガード。しかし、経年変化でピックガードが縮んだ時に塗装も引っ張って木が割れてしまうのでやめたようです。昔のマーティンたいがいピックガードを張り替えてあるのはこの為です。

Hd15_1

サイドの素材はインディアンローズウッド。

見事な柾目で、こういうところは流石は高価なギター、よい材を使っています。

Hd16

バックも見事なインディアンローズウッドです。

っていうか、インディアンローズウッドって皆柾目ですね。板目のギターって見たことないのですが。

塗装が鏡のように磨き上げられています。

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ボディー裏面のセンターに走る、つなぎ目の装飾、バックストリップと呼ばれるもの、ジグザグパターンです。これこそ寄せ木細工ですね。見事です。こんな裏面に何故こんな凝った装飾を施したのでしょうか。ノーマルD-28もチェッカーと呼ばれるお洒落なラインが入ります。

Hd18

これがロングサドルです。弦が乗っている白い棒ね、これが長くてブリッジの下の段まで延びています。ノーマルは上の段で止まっています。

このロングサドルは1964年頃までの仕様。ブリッジも現行ノーマルより若干小さいようです。ロングサドルが音にどんな影響があるのか私にはわかりませんでした。が、弦の張りがかなり高く感じるのは、このあたりのセッティングの所為ではないかと思っています。

外観編はこれでおしまい。サウンドがこいつはいいんですから、次回サウンド編です。

では、また。

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2007年6月28日 (木)

マーティンHD-28Vの詳細・その1

とても久~しぶりのギターのお話です。最近、陽が伸びてますので夕暮れ時にギターを抱えてポロンとやっております。

今年の一月頃に、上京して買ってしまったギター、マーティンHD-28Vです。これって昔ながらのフォークギター?と思われた方、そうです、このマーティンこそが今の鉄弦アコースティックギターの最初の形を作りだしたUSAのメーカーであり、1934年に登場したD-28がその原器ともいえるのです。このHD-28Vは、1930年代のD-28の仕様外観、内部構造をセルフカバー(使用木材料を除き)した復刻モデルなのです。

Hd1_1 現在では、様々なメーカーから素晴らしいギターが沢山発売されていて、昔のようにマーティンじゃなくちゃ絶対ダメ、みたいなこともなくなりました。が、我々ギター歴30年のおやぢどもは、子供の頃に目をきらきらさせて憧れていたのがこのマーティンでした。

昔からとても高価で、学生時代も買えず、やっとおやぢになって手に入れることが出来たのです。マーティンの価格より物価の方が凄まじく上がったので、昔は信じられなく高く一生手に入らないだろうと感じたマーティンは、今では相当高いギターだね、激しく無理すりゃ買えるね位に感じます。

本当は、ビンテージの60年代D-28が欲しかったのですが、何故かこいつに変更。購入した時の話は、このHD-28V購入記に書いてありますのでご覧ください。この時、この買ったHD-28Vが現行マーティンの中ではお薦めのモデルではないか、と書きましたので、どんなモデルなのか詳細を書いていきます。こいつはその音にこそ特徴があると思うのですが、まずはその概要から。

Hd2_1

これは、以前に所有していた、1996年製でしたか、ノーマルのマーティンD-28です。98年頃に購入したものです。

地元の楽器屋の中古祭りでとても安く買えました。ケースが凄くごついですね。やっと憧れのマーティンを入手して嬉しかったのですが、憧れとのギャップがあったのか、音は?ん?こんなもんなの?と感じました。

90年代のD-28を弾いている方に誤解されたくないのですが、私のこのギターの個体的なもの、もしくは重篤なトラブルを抱えていたのか、全く鳴らなかったのです・・。画像で見るとおり、かなり前オーナーが弾き込んであり、鳴りそうな見た目なのですが。当時の録音した自分のオリジナル曲のテープを聴くと、ピックで弾いてマイクを通した音は艶やかで明るく、抜けのいい音です。が、D-28ならではの低音が響かず、胴が鳴っている感じがしなかったのです。指で弾くとボソボソした音になってしまうのです。前オーナーの変な癖がギターに付いていたのかもしれません。

で、イベント用にハイランダーピックアップを内蔵し、さらに鳴らなくしてしまいました。ブリッジのサウンドホール側付近のボディー塗装に、この時期特有のトラブルがあるし、買い替えを決意。ローズウッドモデルよりも、この価格帯ならマホガニーの方がよい音がするのではないか?と、D-18の74年製を購入、こいつは下取りに出しました。

Hd10

これが現在私の手元にある、マーティンどもです。左からマホガニーのD-18(74年)、真ん中が今回ご紹介するローズウッドのHD-28V(03年)、右がハカランダのOOO-28(67年)です。

最近のマーティンは工業化が進み、かなりの廉価版も売っていますが、昔ながらのおやぢは、D-18から始まるスタンダードシリーズからマーティンを意識します。

左のD-18は昔からマーティンの廉価モデルのように思われていましたが、そのシンプルな外観と、明るく暖かみのあるサウンド、抜けのいい高音が近年評価されています。現在の定価は325,500円です。

上の画像のD-28は、やや重厚で落ち着いた艶のあるサウンド、ずしりと来る低音が特徴です。定価は372、750円です。むかしよりD-18との価格差が縮まった?マホガニーも高騰していますから。しかしこんなに高いのに端数の500円とかどこから来るんでしょうか?さらにこのD-28をややビンテージっぽくし、明るめのサウンドを持つHD-28もあり441,000円です。これ以上のモデルはD-40番系という高級機種がありますが、今後とも私には縁がないかもしれませんね。その値段ならビンテージが気になるし・・。試奏したことがある70年代のD-41は素晴らしいサウンドでした。

ちなみに、右のOOO-28(67年)のお値段は、高めの相場です。これはボディー材のハカランダがここで書いた理由により現在では入手が困難なため価格が高騰しています。このギターについてはいずれ詳しく書くつもりですが、御茶ノ水のヴィンテージアコギショップのHPを見るとたまに60年代の000-28が販売されていますので探してみてください・・。

で、このスタンダードシリーズとは別ラインナップにヴィンテージシリーズというのがあります。これは、プリウォー(戦前)のマーティンギターを自ら復刻させたシリーズです。まずは外観と内部構造を復刻したモデルがあり、その中にこのHDー28Vがあります。きちんと復刻させたモデルもありますが、このDタイプのVシリーズが特徴的なのは、ネック幅が当時より細いということ。ナット部分で当時44・5ミリでしたが、これは42・9ミリと現代のモデルと同じで、細いネックに慣れた私には嬉しいスペック。OOO-28のクラプトンモデルとか、OMシリーズ、木材も当時と同じに復刻したGE(ゴールデンエラ)などは44・5ミリの幅広タイプです。ちなみにD-28GEの最終モデルは定価200万円でしたか・・。

Hd3_1 このHD-28Vは定価514,000円です・・。こうなってくるともう手が出ない値段ですよね。けど、マーティンギターは定価は高いが売価は結構値引きされます。店頭ではたまに数量限定だよ~とかいって、随分値引かれています。

さらに私のHD-28Vは3年落ちの中古でしたので、ほとんど弾かれていないのに半額以下のかなりのお買い得でした。これなら無理して買っても楽しいかもしれないと思いました。

で、新品のノーマルD-28との価格差が14万円ちょいですか。値引き後はもっと縮まると思いますが、その値段差があっても無理してでもこのHD-28Vの購入をお薦めしたいのです。外観がお嫌いじゃなければ・・。両方所有した経験からそう思ったのでした。

豊富な音量、これがD-28と言わんばかりの太い低音、明るい抜ける音。新品なのに鳴りが良い。ちょっと気取った凝った外観。所有して、弾いて、満足感がありました。

HD-28Vは1996年に、HD-28VR(ヴィンテージ・リイシュー)の名称で発売開始。1999年にHD-28Vに改名されました。

ノーマルのD-28と比較します。

外観は、HD-28Vは1934年にD-28の14フレットネックジョイントが誕生したときを再現しています。ヘリンボーンバインディングとダイアモンド&スクエア指板インレイ、べっ甲柄ピックガード、ロングサドルブリッジです。

ノーマルD-28の外観は、1944年以降のドットポジションマーク、1946年からのラージドットになっています。バインディングも1947年からの白黒バインディングになります。1966年からの黒ピックガード、1965年からの短いサドルのブリッジです。

内部構造はHD-28Vは、戦前当時細かい仕様変更があり、1938年までのフォワードシフテッッド、スキャロップドXブレーシングというものを復刻、これが大きくて抜けのいい音を出してくれる要因になっています。ノーマルD-28は、1939年以降のフォワードシフトしていない後退させたノーマルXブレーシング、1944年以降のノンスキャロップ・ブレーシングです。

木材は、どちらもトップがシトカスプルース、サイド&バックがインディアンローズウッドです。プリウォーはアデロンダックスプルースとハカランダでしたが、それにするとえらい高い値段になりますから・・。バック材はどちらも素晴らしい柾目のローズウッドです。

トップのシトカスプルースはHD-28Vの方がよりグレードが高いものが使われているという噂ですが、確かに目の詰まった、細かいフレームがびっしりある木目の乱れの少ない材です。

ネックは最近はセレクトハードウッドとかいって、マホガニーを含む似たような硬い木のどれかだそうです・・。指板とブリッジはエボニー。しかし、ノーマルD-28は95年以降からのストライプドエボニーで、私の所有していた96年モデルの見た目はローズウッドっぽかったのですよ。最近ブラックエボニーが入手困難なようです。HD-28Vは嬉しいことに真っ黒なブラックエボニーです。とても滑らかな指板です。この差は個人的に大きいと思いました。

ネックは85年以降に採用されたアジャスタブルトラスロッド、いわゆるAJタイプです。これは、それまでのロッド調整できないタイプより遙に便利です。ノーマルD-28はロープロファイル仕様でかなり薄めのグリップです。HD-28VはモディファイドVネックで、軽いVシェイプですが、ノンアジャスト時代のぼてっとしたかまぼこネックより薄くて、グリップは個人的に好きです。

専門用語ばかりでお判りになりにくいと思いますので、これらの特徴は、次回以降画像入りで、詳細にどんなものなのか、外観編、内部構造&サウンド編でご紹介いたします。

では、また。

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2007年3月 5日 (月)

マーティンD-18をリペアショップで修理その3・完成しました。

地元のギターリペア(修理)店に修理をお願いしていました、マーティンD-18(1974年)が、先週末完成しましたので受け取ってきました。

Ripea1 これですね。ブルーケース入りの奴。

今回、ピックアップをインブリッジピエゾからマグネティックピックアップに換えてもらいました。

70年代のマーティンは材質も良く、職人の熟練した手作業で組んでいて、物はとてもいいのに、数量が豊富にある所為か、大変お求め安く手に入ります。30年たって弾き込まれて、今が盛りのギターです。外見の美しさよりも音を求めるマーティンファンの方は狙い目です。

ただ、塗装が弱いのか、ウェザーチェック(細かいひび割れ)のある物件も多く、見た目的にはきついですし、現在のギターより、ネックの太さ、弦高など演奏性は良いとは言えず、調整も最近のマーティンより難しく、現代風に弾くセッティングを出すには、高度な調整を必要とします。

今回、弦高を下げる目的と、ブリッジのはがれ修理、おとなしい鳴りとねむい音質の改善です。地元のリペアショップに持ち込んだところまではこちらのページに書いてありますのでご覧ください。

まずは、修理の部分。ブリッジの六弦側がはがれて浮いてしまった部分です。

Ripea2 ピッタリとくっつきましたね。

六弦側のはがれた部分から接着剤を流し込んで、クランプで圧着しました。しかし、作業中に真ん中部分もはがれてしまうトラブル発生。どうやら以前にもはがれた形跡があって修理痕があったため、接着剤の着きが悪かったようです。もう一度クランプで圧着したので一週間以上掛かりました。

この作業でブリッジ後ろのトップが膨らんだ部分が下がることを期待しましたが、予想に反して0.1ミリほどしか下がらなかったそうです。コレで弦高下げ幅は減少することになってしまいました。

Ripea3

次に、サドルを新しく作ってもらい、この部分で弦高、音質を調整します。

サドルの下にあったハイランダーピックアップがサドルのぐらつきと音質に悪影響があったと判断し、プリアンプ部と共に取り外しました。電池ボックスはそのまま残っていましたが・・。

で、ピックアップを外すと今までのサドルだと今度は下がりすぎてしまうので、新しいサドルが必要なのです。

牛骨のオイル漬けで、やや飴色のヴィンテージっぽい仕様です。それまでのプラスチック製よりやや硬質な音になるそうです。テンション感、張りのある音をリクエストしましたので、そのように調整。サドルの頂点の部分が1弦側はヘッド寄り、6弦側はピンよりに滑らかに移って行く様子が、画像の弦の当たっている位置でお判りになると思います。実に滑らかにヤスリで仕上げてあり、良い仕事しています。

また、ピンから弦が出ている部分、以前から溝が切ってサドル寄りから弦が出るように改造されていましたが、さらに溝を深く綺麗に整えてもらいました。コレで弦がサドルに当たる部分への角度が、サドルを下げたことにより甘くなったのを鋭角にして、テンション感を出します。

Ripea4 サドルの高さです。かなり低いですね。もう少し下げられそうですが、実はローフレット側の弦高が低すぎて、これ以上下げるそちらが当たってビビってしまうのでコレが限界です。

弦高は修理に持ち込んだとき、12フレット上で、6弦3・4mm、1弦2・7mmでした(私が自分でサドルを削ってぎりぎり下げたと思ってもコレだけ高かった)が、調整後は、6弦2・7mm、1弦2・3mmです。標準的な値にはなりましたが、私のリクエストよりは高く、フィンガーピッキング向けには、もう少し、1弦はせめて2mm出来たら1・7mm、6弦も2mmくらいにはしたかったのですが・・。

やはり、構造的にネックの仕込み角度が現代のマーティンとは違うためこのやり方では限界があるようです。またこのD-18のネックは5フレットまではフラットで、そこから段々下がり始め10フレットをピークにそこから14フレットまで上がるという反りがあるそうです。ですからどうしてもハイフレットは弦高が高くなってしまう。ローフレットは低すぎるくらい低いですから。

今度はナットを作り変えて高さを上げてから、ブリッジを削るか、ネックリセットをすればさらに弦高を下げることは出来るようです。今回ナット部分はサドルとのバランスを取って溝の角度を微調節しました。が、ナットの交換となると昔のマーティンは大変手間取るそうです。それはナットの形状にあって、普通四角い断面が、以前のマーティンは台形で下が広がっており、横からスライドさせて差し込んであります。外す時上に引き上げることが出来ない為、接着してあるものを横にずらすのは大変なのです。結構割ってしまうそうです(その人は割ったことは今まで無いと言っていましたが。)。ですから費用も掛かるので、今回はやりませんでした。

Ripea5

ピックアップは、サウンドホールに挟み込むマグネティックタイプ、LRバッグスのM-1(パッシブ)です。アクティブだと思って買ったらパッシブだったという・・。外部にプリアンプ装着した方がトーンもコントロールできますのでコレで良いんだ・・。ただ、色は白より黒のほうが良いと思いますけどねえ。

もともとエレアコマーティン、という目的で買ったD-18ですから、ハイランダーを外してもピックアップは付けたかったのです。以前はサウンドホールからシールドを垂らしていたのですが、今回はエンドピンジャックから配線してもらいました。付け外しが簡単なのが良いですね。

弦高は、弾きやすくはなったので良しとして、完成後の音質なのですがどうでしょうか?完成の3日ほど前に一度試奏したのですが、その時はなかなか鳴っていました。弦高はコレよりかなり高い時で、実際その方が言うには、このギターを最も鳴らすのはコレより高い位置にポイントがあるそうで、いろいろ試してみてデータは採ってあるので、もっと鳴らしたければポイントに弦高を上げます、とのこです。やはりストロークプレイでガンガン鳴らす人は弦高は高いですし、D-18が誕生した時代の奏法、D-18の持つ本来の目的にあわせれば、当時のそういった奏法に合わせて弦高と音を作ってあるのでしょう。まさかD-18をフィンガーピッキングでインストを演奏するとは昔の人は考えていなかったでしょうから・・。

で、受け取りの日は、なんだか鳴らなかったのですね・・。「なんだか新品のギターみたいになっちゃいましたね・・。」と私の一言で店内は凍りつきましたが・・。

「いや、リペアしたてのギターって、鳴らないんですよ。さっき仕上がったばかりですし、弾いていけば鳴ります、まだ馴染んでいないんです。馴染めば鳴ります!」そういえば何かの本で、リペアしたてのギターは鳴らないので、弾いてから渡すというリペアマンがいましたね。やはり音もおとなしくなるので、また弾き込まなくては鳴らないとも・・。

出来た日は、弦鳴りの状態でトップが振動している感じに乏しかったのですが、
翌日ピックアップを外してみて、弾いていたらそのうち硬かった音が広がるようになってきて、今ではトップ、ボディーも振動しています。太ももを通じて床を振動させるくらいに。

1・2弦はシャリーンと鈴のような綺麗な音、3,4弦はビーンという張りのある音、
5,6弦はもともとバカ鳴りではないですが、太い低音が鳴っています。
他に所有するHD-28Vのような低音がぼんぼん唸るのではなく、バランスの取れた、D-18ならではの軽く明るい響きが出ていますね。
ハイフレットは丸く甘い響きで、マホならではのまろやかさがありますが、
フォスファーに張り替えれば抜けがもっと良くなるかな?弦は、持ち込んだときにブロンズを張っていたので、フォスファーを張ってくださいというと「今と同じ弦、ブロンズを張らせてください。そうすればチューン後の音の変化がわかると思います。また地味な音のブロンズを張ることによって本来のギターの音もわかるはずです。」う~んなるほど。

テンション感が上がって、メリハリがついて弾いていて気持ち良いのです。
以前は音がまとまって出ていた感じですが、チューン後は分離が良くなったのか、
音の芯が倍音の中にくっきり感じられ、よりフィンガー向きの音になったと思います。

この辺は、サドルの影響でしょうか?私好みの、立ち上がりが良くて、音の芯がクリアに感じられ、余韻に倍音が拡がって行く感じです。
レスポンスも良くなった気がします。やはりサドル下のピックアップを外したのでダイレクト感が増したのでしょうか?

D-18ならではの綺麗な高音と、優しい響きがいつまでも弾いていたいですね。
弦高こそ目的よりかは下がりませんでしたが、構造上の限界もあるし音とのバランスもあるので仕方ないでしょう。むしろ、きちんと調整されたギターは弾いていて気持ちがいいです。

今回の費用ですが、相場がどうだかわかりませんが、この店のホームページに載っていた価格よりは、古いマーティンの特殊な事情でやや高くなっていますが、最初の見積りどおりに仕上げてくれました。ブリッジはがれ修理10000円、サドル作成&調整4000円、サドル材料費(牛骨オイル漬け)1050円、ナット調整1000円、ピックアップ外し1000円、ピックアップ取り付け2000円、弦代(マーティンブロンズ)520円、合計で19570円です。高い?コレは修理&チューンとなったからで、ブリッジのはがれが無ければ、9570円で弦高下げと音質の改善があったわけでしたから、コレだけの作業をしてもらって安いんじゃないかとも思います。リペアのおねいさん、「弦はうちで売っているものを張っても良いですか?」とか聞いてきて商売っ気あまり無いですし。

この店でギターのチューンを頼まれるのは東京の方が多いそうです。地元の人は修理には来るけど、まだギターをチューンして弾くっていう感覚があまり無くって、お客様みたいにもっとチューンしてくれると嬉しいのですけど、とおっしゃっていました。

簡単な調整なら1000~2000円でやってくれるようですし、新品のHD-28Vもあれ?と思ったら持ち込んでみようと思います。

生まれ変わったD-18,来週フォスファーに張り替えて、どうなるか楽しみです。

では、また。

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