福山っぽいの・・。
久しぶりに理容室へ髪を切りに行きました。
いつものお店。ここの店長さんとの気さくな会話はこのカテゴリーに過去書きましたが、やはりお楽しみはアシスタントのギャル。既に若い女性との接点は全く失われている私にとって、ここでの、彼女から受ける積極的な私に対するボディータッチ(髭剃り&肩マッサージ)、そして私からのセクハラすれすれの小意気な会話が、人生での最大の喜びとなっているのです。
「こんにちっはー。おひさしぶりです~」
「ああ、電動おやぢさん、いらっしゃいませ!4ヶ月ぶりのご来店ありがとうございます!」
「もうそんなに経ったのね・・。あれ、アシスタントギャルさんは?今日はいないの?」
「ええ、すみません、女性はみんな社内研修でして。けど、男性スタッフが女性に成りすまして接客いたしますから・・」
「いいや、帰るわ・・」
「ああー!待って下さい、髪の毛切りにいらしたんでしょう~?まあ、お座りください。今日はどんな髪形にいたしますか~?」
「福山っぽく・・・」
「へ?」
「福山雅治っぽくしてください・・。」
「はあ・・。どうしたんですか?」
「いや、ちょっとモテ度を上げたくてね。今までは、ちょい悪おやじを目指したんだけどね・・。」
「ああ、ちょい悪おやじはひげを生やさないとねえ。で、なんで福山さんで」
「ええ、やはり中年になっても若者っぽいほうがうけるんじゃないかと。ターゲットの20代おやぢ大好きギャルとか、30代の訳ありの人妻とか、40代のすっかり子供が仕上がって冒険したい人妻にモテたいんだよね。ならば福山系かなと。」
「また手広いですねえ。電動おやぢさんの髪質って素直すぎるんですよ。真っ直ぐで癖が無いから、どうしてもボリューム感の無い、普通の横分けになってしまうんです。どうですか、この際パーマでもかけて、クシャッとした感じで仕上げませんか?髪形なんてセットで何とかなりますけど、パーマかけるとセットが楽ですよ。」
「うーん、若い頃パーマかけて、完全におばさん化したことがあるんだよねえ。パーマなら朝起きたらもうバッチリそのまま髪形が決まっているわけ?」
「いや・・・、むしろ寝癖でもっと酷いことに・・。」
「それならカットでいいや。上手にセットして福山っぽくしてください。」
実はこの時、店内で誰も福山雅治がどんな髪形をしているのか知らなかったのでした。
その結果、どうなったのかというと・・。
「電動おやぢさん、起きてください。セットできましたよ。」
「え?これ?これって福山っぽいの?なんか、頭のてっぺんにコブが出来ているんですけど?」
「これが福山っぽいのですよ、かな?ねえ?福山だよねえ?」「ええ、福山っすよ、それっぽいっす。」
店のほかのスタッフも福山だと言うので、これが福山なのでしょう!
「そっかー、これが福山ヘアなのかー。どう?いい?よーし、福山!」
「ありがとうございます、じゃあ次回はパーマもお願いしまっす!」「そうっすよ、パーマで毎日が福山っすよ!」
「おおー、じゃあ、次回はパーマやるからねー。ありがとーう!」
「またよろしく願いしまっす!」
で、問題の髪形は・・。
これです。
福山?はともかく、お?いいんじゃない?これって若者っぽくない?
いけるんじゃない?
人妻にモテモテなんじゃない!?
けど、2時間後には・・。
こうなりましたね。
いつもの横分けね。
やっぱ、パーマか・・。
では、また。