第12回ツールド草津
2007年4月15日、群馬県の草津温泉にて開催されましたヒルクライムレース、第12回ツールド草津に参加しましたのでレポートします。
地元群馬県で開催されるこのイベント、私の所属する「TEAM-MAKEGUMI(負組み)」の恒例行事になっています。 有名な草津温泉から、志賀草津高原ルートを草津白根山まで目指します。雪で閉鎖されたルートの開通直前に走ります。
8時半、天狗山レストハウス脇の駐車場にて自転車を組み立てます。今回もトランポはS田さんのエスティマハイブリッドです。自転車4台と4人が乗れる優れもの。
私は、ファンライドコースで殺生ゴールエントリー、都合で早めに山を降りますので、一人で愛車VWポロで到着です。
温泉街の閑散期の誘客としてのイベントですから、前日に宿泊してもらおうと、基本的に前日受付制です。魅力的な温泉旅館が沢山ありますので是非宿泊されまして、草津温泉の素晴らしさを堪能してください。
チーム負け組、今回参加のメンバーとマシンを紹介いたします。
S田さん。
愛車はTIMEのえー、名前は忘れたのですがエッジなんとかです。カーボン地の細身パイプでかなり凝った造形のフレームです。タイム製カーボンステムとピラー付きのお得なモデル。
パーツはカンパのケンタウル、ハンドルは3Tカーボン、ホイールはキシリウムSL、タイヤはゴミタリア22Cです。
M氏です。最近小径車にはまっています。
前回同様バイクフライデーで参戦。ヒルクライムに小径車は有利とも言われますが、20インチですから。こんな小さな自転車に抜かれたら悔しいです・・。けどこの人なかなか速いですから抜かれる人もいると思いますが。
バイクフラーデーの、ん~、ポケットなんとか、です。どうも名前が皆同じようで思い出せない。105で組んであります。チェンリングアウターはデュラエースの56Tに交換してあります。でかい。
S山さん。前回大会ではチーム内で一番速かった。
もう随分長くこの自転車に乗っているなあ、物持ちのいい人なんです。
カレラの、素性のわからない数年前のプロトタイプ。当時はカタログに無かったダブルカーボンバックのアルミ。結局市販されずにサンプルとして店にあった奴を中古で購入。フォークは細身のタイム。
9速アルテグラ。ホイールはカンパのニュートロンでタイヤはビットリアのチューブラー。チーム内で唯一のチューブラー愛好者です。
彼は意外な軽量マニアでした・・。今回のカレラはヒルクライム仕様。なんと、クランクセットはスギノのコスペアコンパクトドライブの、アウターを外してインナー34Tのみです。
ボトルケージも取り外し、ボトルはペットボトルにストローを刺し、ジャージのポケットに入れるという、そこまでやる?
なんか、ヒルクライムっぽくってカッコイイです。けど、早くカーボンフレーム買ってくださいよ。
本来はMTB乗りでしたが、負け組み加入後にロードも乗り始めました。
愛車は、以前私が所有したデローザ・マクロです。お買い得品に満足そうです・・。
デダッチャイアルミカーボンバックのフレームは、溶接痕は全く無い滑らかさ、塗装の美しさは素晴らしいです。パーツはカンパレコード、ホイールはベロマックスアセントⅡ、タイヤはプロライト20Cと軽量パーツ満載で7キロ台です。・・手放さなければ良かった。あの頃はお金に困っていたんだよおおー。
このジャージを着ると乳首が大変見苦しいので、恥ずかしい部分にモザイクを掛けさせてください。
愛車は新車のウィリエール・エヴァーション・チームです。ランプレチームカラーです。イタリアの王子ことダミアーノ・クネゴが乗っているマシンと同じようなカラーリングです。私も王子に見えます。筆記体のロゴがおなじみのウィリエール、購入記、スペック、特徴などを後日詳しく解説いたします。
頑丈そうなアルミにカーボンバック、フレーム同色のフォーク、105のコンパクトドライブ仕様。ホイールは標準のR500から、以前より所有するFRM製の軽量手組みホイールに変更です。しかし、何故デローザを手放したのに同じようなスペックのフレームにスペックダウンのパーツなのか・・・?目立ちたくなかったからのはずなのに、目立つカラーです・・。
あと、黒いバイクフラーデーで参戦のmk2さんは、彼女とペンションで前泊。う、羨ましい・・。なのでこの後合流しました。
組みあがった自転車にセンサーを取り付け、ヘルメットにゼッケンステッカーを貼って準備完了。
集合までに1時間あるので、自転車を眺めては品評会です。じっくり眺めております。やっぱ、カーボンかなあ・・と。
トイレに行って体の軽量化も忘れません。スキー場のレストハウスなのでトイレは沢山ありますが、レースイベントはトイレの大混雑が常、どこも行列です。抜け目無い我々は、秘密のトイレを発見!並ばずに快適に思いを遂げることが出来ました。
ようやく集合時間が来ました。
広場に集合します。1200人以上が参加しました。列の真ん中よりも後ろに並びますが、先頭が見えません。いろいろ挨拶が続きますが、ぽかぽか暖かくて、緊張感がありませんね~。
これが列の後ろの方を見た図ですです。いろいろな方がいますねえ・・。
今回、ずっと外国のおっさんが、なんかたどたどしい英語でアナウンスしていたのですが、誰?またグレッグ・レモンが来たのか?との噂もありましたが、どうも変です。英語も良く聞き取れないし、数少ない日本語も「クサツイチバーン!」とか意味わからんし。ずっとクイーンの曲が流れていて、一緒に歌うし・・。
あれはきっと、ミネソタの自転車屋のボブだ、アメリカに来たときは店によってくれと言っているに違いない、とか、ミズーリのフライドチキン屋のハンスだ、うちの秘伝の味付けのスパイシーなチキンを是非食べてくれと言っているに違いない、とか勝手なことを言ってました。
こんなダースベーダのコスプレの方を発見!マスクもちゃんと装着し、走れるのでしょうか?頭の上にちゃんとヘルメットをかぶっているのが可愛い・・。
うーん、チームジャージも人数増えてきて、決まってきました。
3種類目は紫色に決定?
パールイズミのオーダーは少ない数量でも作ってくれるからいいんですが、ちょっと単価が高いのですよね。次はレーパンと、ウィンドブレーカーも同じデザインで作りたいです。
あ~しかし人ばっかり。けど乗鞍よりはましでしょうか。
もう、チャンピオンクラスがスタートし、もうすぐ出走というのにS山さん、いきなりバーテープを巻き直し始めます・・。余裕というか、そんなのは前の日にやっておいて下さいよ!
いよいよスタートです。最初は温泉街を1周回するパレードランです。ここはタイムを計測しませんのでのんびり走ります。最初は激しい下り坂なので、ブレーキが大変、結構混んでいますから。
走りながらmk2さんを撮影。まだくだりで余裕。レースが始まればこんなピースなんて出来ませんから。
温泉街に入ると道が狭くなり、ギャラリーが増えて、渋滞し止ってしまします。
写真を撮りたかったのですが、下り坂でブレーキから手が放せずに断念。沢山の方が湯畑周辺で応援してくれます。
手を振って声援をくれる人には必ず手を振り替えし笑顔でお礼を言う、愛想のいい負け組みのメンバーです。まだ下りで余裕ありますから。
パレードランの後半は、一転して激しい登り坂になります!ああ、体力が・・。何で、レース前にこんなにひーひー言わせるの。
集団がバラけます。早くも押しの入る人が。
インナーローで走ってウォーミングアップ、っていうかいっぱいいっぱいです。
負け組みは皆揃ってスタートラインを目指します。
私はスタート前にバイクを降り、ロングタイツを脱ぎトイレによってまた戻ります。チームの皆が待っていてくれていて、迷惑をかけてしまいました。すみません。
さあ、スタートです!いっけえええ!やってやるう!やってやるぞおお!
あ、ああ・・・・・。
あっという間に、あっという間にチームメイトが遠ざかって行きます!待って、行かないでええ!あああ・・・、見えなくなりました。後は知っている人もいない、孤独な戦いです。私以上に太っている人を見つけては勝負しますが、結構太っていても速い人は速いのね・・。
あとは、はーはー、もうだめ、もういいや、はーはー、まだ?まだ?で写真を撮る余裕もありませんでした・・。
はーはー言っているうちに、あっという間の殺生ゴール。30分も走っていないのだもの。もっと走りたかった、いや、いいや・・。
シーズン初めだから、今年3回しかちゃんと乗っていないんだから、これくらいで勘弁してくださいよ・・。4年前の白根まで走った時より体重が10キロ重くなったんだから、こんなもんだよね。あの頃はトリプルでもっとギヤ軽かったよね。と言い訳ばかりで、殺生クラス完走者の真ん中くらいのタイムでした。
皆走れそうなのに、ゴールでぶっ倒れている人もあり。ものすごい速い人も多数いて、なんで白根ゴールでエントリーしないのでしょうかねえ?
他のメンバーはやはり速いなあ。皆、私以外は白根ゴールまで無事完走。チーム内最速はS田さんで、一般ロードでも60位と自己記録更新です。
ツールド草津は、シーズン初めのイベントなので、冬場にどれだけ走ったかが問われるのでしょう。私は寒くて、冬に自転車まったく乗れませんから・・。
私は追い込んだ走りが出来ずに、不完全燃焼でしたが、もっと頑張れば走れそうな予感もしてきましたので、これからの季節徐々に乗っていこうと思います。
新車のウィリエール・エヴァーション・チーム。よろしく頼みますから、速く走ってください・・。え?やっぱエンジンね、ごめんね、遅くて。
うーん、ランプレが活躍すれば、今年こそウィリエールが流行するかも?
と、言うわけで、ゴールで温かく甘くて美味しいココアを頂き、チャンピオンクラスより先に下山させていただき、到着したスタート地点で拍手で迎えられて仕舞いました。さっと参加者は無料で入れるベルツ温泉センターに突入、草津の湯をゆったりと空いている湯船で満喫しました。戻ったらうどんとバナナの配布に長蛇の列が出来ていたのでしまったっと思いながらも諦め、1時半には帰路につき、明るいうちに帰宅できました。
では、また。
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