2009年4月24日 (金)

ワインを冷蔵庫に保存する。

ワインは3月頃までの限定的な趣味にするはずでした。
それは、ワインを保存できないから。ワインはデリケート。特に高温は苦手で味が落ちてしまいます。
ワインセラー(電動のワイン保存庫。一定の適温と湿度を保てる)は持っていません。

Ah1 このように、プラスチックの衣装ケースに保存、埃が付かないようにしていたくらいです。
なので室温が高くなってくる4月以降は保存が難しいため、3月中に手持ちのワインはすべて飲みきってしまおうと考えました。

けどね、4月になってもワインがあるのですよ。





Ah2 それはね、やっぱりワインにはまってしまったため。飲んだらまた買い足すので、いつまで経っても減らないんですよ・・。

飲んだのに、増えているんです。
不思議だなあ・・。

ワインセラーが欲しいのですが。
熟成可能な本格的なワインセラーはン十万円しちゃう。ワインセラーとは名ばかりの湿度が調節できないワイン冷蔵庫ならば数万円で可能。これなら買えそうですが、もう我が家に置く場所などありません。

そこで、今持っているワインは夏頃までには飲もうと。それまで持たせる方法を考えます。
4月中旬、既に室温は20度に達しています。

ワインの保存。コレは熟成とは違います。熟成は作られてから若いワインを美味しく育てるもの。一定した適温と湿度の管理が必要。コレはワインセラーがないと無理。
私がやるのはあと3ヶ月ほどワインの品質を保たせる保存です。

ワインの品質を落とさないで保存する為には。
1)光を遮る・・紫外線はワインを酸化させるそうです。
2)高温を避ける。適温は15度前後だそうで。コレを保てば熟成も可能。コレ以下でも短期なら保存は可能。
3)一日の温度変化が少ない。安定した環境が良いという事か。
4)湿度70%前後。コルクが乾燥すると縮んで隙間が出来て空気に触れる。コルクが千切れやすくなる。
5)振動がないこと。振動があると熟成が早まるそうな。
6)匂いがないこと。ワインに香りが移ってしまうそう。コルクが密閉できていれば平気なんだろうけど。

全て条件をそろえるには、やはり高価なワインセラーが必要。けど無理。
ならば一部の条件を冷蔵庫なら満たせそう。暗いし高温ではないし温度は一定だから。
冷蔵庫の問題点は冷えすぎ、乾きすぎ、モーターの振動がある、中身の匂いがある、です。

ネットでかなり調べて、冷蔵庫での保存方法にたどり着く。

Ah3 まず、ワインを新聞紙でくるみます。コレで冷えすぎを防止。けど新聞紙の匂いが付かないかな?












Ah4 こんな感じでみっちり包む。もっと新聞を沢山使ってやったほうがよかったかな?
















Ah5 さらに匂いが移らない様に、ビニール袋に入れて口をしっかり閉じる。

中身が何のワインかもうわからないので、ワイン名を書いた紙を入れておきます。









冷蔵庫の中でワインの保存に適した場所。それは最も温度の高い野菜室です。
野菜室の問題点は、中に野菜が入っていること。
しかし、我が家では妻が出て行った別居状態のため、冷蔵庫は私一人が自由に使えるのです。
Ah6 野菜室から野菜に出て行ってもらいました(笑)。

ネギとかの匂いがあるので、良く内部を拭きます。
トレーも取ってさっぱりと。

一人暮らしなんで、自分のために凝った料理なんてしないしね・・。
ホカ弁も旨いし。




Ah7 そこに先ほど包んだワインを寝かせます。ワインは横に寝かせないとコルクが乾いてしまう。

これらは私にとっては結構高価なワイン。何とか劣化は防げたか?
やはり冷えすぎなので熟成はしないけど。
3ヶ月くらいは大丈夫だと考えます。





Ah8 さらにすぐ飲もうと買った安いワイン。これはひと月以内に飲みそうなのでビニール袋だけの簡易包装。

赤ワインは冷えすぎているので、飲む前に出して室温に近づけてから飲もう。

ワインは楽天の通販で買うことが多い。
けど、これからの季節は高温なのでクール宅配便になります、送料がかさむので、まとめ買いだなあ。ポイント10倍や送料無料の時にですね。

野菜室にあと5本は入るなあ・・。
やっぱり減らない、ワイン。

コレで暑い日が来ても、一安心ではあります。

では、また。

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2009年4月 1日 (水)

安ピノ・ワイン。イエローテイル ピノ・ノワール

最近のわたくし、フランス産ブルゴーニュの赤ワインにはまっていますが、お値段が高くてなかなか飲めません。

そこで、フランス以外の国で造っている、ブルゴーニュと同じピノ・ノワールというぶどうから作られた赤ワインを探しています。ブルゴーニュっぽく甘酸っぱい、薄くて旨い可愛らしい味わいの赤ワインがお手頃値段でないかなあと・・。

以前、チリ産のコノスルというワインをご紹介しましたが、うちの近所では売っていなくて、通販サイトから購入しますとやはり送料が掛かってしまうのです。何とか近所でも安いピノ・ノワールのワインが売っていないものか、と思っていたら、あった・・。スーパーのワイン売り場で発見。

Yt1 イエローテイル・ピノ・ノワール。900円。

カンガルーラベルのオーストラリア産です。以前安くていけてるワインとご紹介しましたが、シラーズをもっぱらよく飲んでいます。今回、数量限定商品として新発売したようです。詳しくは輸入元のサッポロビールのサイトから。

初めて作ったみたいで、45000箱の生産の内、日本に12000箱輸入されるようです。少ないんだか多いんだか判りませんが、ブルゴーニュに比べれば多いよねえ・・。ここは米国輸入ナンバーワンメーカーですから、この数じゃあ少ないんでしょう。

2本まとめ買い。ピノにしては安いです。まさにカジュアル・ピノ。メーカーのキャッチコピーは「フルーティーでチャーミング」だそうで。

早速飲んでみます。スクリューキャップで便利。 
ピノの香りはわずか、かな。

Yt2 口当たりは若干甘く、酸味はあるよなあ。けど抑えてはあるかなあ。

やや埃っぽく苦い後味は土のニュアンスなのか、乾いたオーストラリアの大地をぼんやり想像。
やはりピノの酸っぱさはありますから、イエローテイルの他の赤ワインより個性的でしょう。

30分後。
香りは相変わらず開かないけど、かすかにいちご、こんなものなのでしょう。味も香りもコンパクトな感じ。
ラベルにはチャーミングとありますが、ニュアンスは感じます。
甘酸っぱさで、ピノ的な感覚が希薄ながら存在。

Yt4 対して、コノスルはどうでしょう?飲んだのは2日目のやや冷した状態。

ピノ系の香りは健在。口当たりは酸味のインパクト。イエローテイルより強い酸味が拡がる、爽やかなすっぱ系のピノ。けどちょっと濃いなあ。ピノの可愛さが無いんだよな・・。安さではコノスルが勝っていますが。



Yt3イエローテイルに戻って。ピノを飲みなれない人には、最初は酸っぱさがちょっとつらいかもしれませんが、軽く冷せば酸味ももっと抑えられ飲みやすくなるかも。味も香りも薄いけど、ピノ・ノワールのカジュアルワイン。82点。

気軽なピノ。酸っぱさに馴染めたら、ブルゴーニュに行ってみましょう。もっと旨いよ~。

では、また。

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2009年3月18日 (水)

ブルゴーニュワインを村別に飲むシリーズ。モレ・サン・ドニ村「デュジャック」

ブルゴーニュワインの赤ワインメインエリア、コート・ド・ニュイ地区のワインを村別に飲んで行くという企画。

はたして村の個性、テロワール(土地の持つ特性)を味わうことが出来るのか?村名ワイン(その村の畑で採れたブドウのみを使ったワイン)を飲む第2弾。シュヴレ・シャンベルタン村に続いて今回は、モレ・サン・ドニ村です。

01ad1 「デュジャック・フィス・エ・ペール、モレ・サン・ドニ2006年」を飲んでみます。モレ・サン・ドニといえばデュジャックと呼ばれるほどの人気ワイン。村名でもお値段が高いので、ドメーヌ(自家栽培のブドウで仕込む造り手)ではなく、ネゴシアン(買ったブドウで仕込む)のデュジャック・フィス・エ・ペールです。これなら少しお安いです。つくりはデュジャックですから。

モレ・サン・ドニ村は、以前は地味な存在でした。

濃く力強い男性的ワインのシュヴレ・シャンベルタン村と、繊細でエレガントな女性的ワインのシャンボール・ミュジュニー村に挟まれて位置し、モレ・サン・ドニはその中間の味、とか言われて目立ちませんでした。

しかし、このデュジャックが80年代から素晴らしいワインを作り出してから評価が上がり、濃く力強いながら柔らかな繊細さをあわせ持つワインとか言われるように。

実業家から転身したジャック・セイス氏が、当時は流行っていなかったノンフィルター製法を導入して注目を浴びました。

01ad3 では、モレ・サン・ドニ村を代表するデュジャックのその名も「モレ・サン・ドニ2006年」を飲みます。

色は美しい明るいルビー。
香り ふわっとピノの香り 果実と土のような匂い。

飲みます。「おお、おおおお・・・、デュ、デュデュッ!デュ~ジャ~ック・・。モレサ~ンド~ニ~・・。

お、旨いです。甘さは来ないけど、程よい酸味と旨味の連続。余韻のホロ苦さ。バランスのよさ。飛び出たところが無い綺麗さ。果実と軽めの樽の風味。なんか大人のブルゴーニュって感じです。

01ad4 30分後 香り開く!ピノ、イチゴ。

徐々に甘さ拡がる、甘酸っぱさ。旨いな~。 落ち着いた酸でそれ程酸っぱくない。飲みやすく親しみやすい。綺麗で澄んでいます。

やっぱりブルゴーニュは純粋で素晴らしいと思わせてくれる。

1時間後 もう香りにうっとり。
長い余韻。うっとり!91点。

綺麗なブルゴーニュ。

01ad2若いので熟成すればもっと深みが出るかも。けど今飲んでも旨い。尖ってはいませんから。

ドメーヌデュジャックも飲みたいですね、定額給付金が入ったら買おうかなあ・・。

まあ、モレ・サン・ドニ村の個性って?はわかりませんでしたけどね・・。

次回のブルゴーニュは、シャンボール・ミュジニー村です。

では、また。

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2009年3月13日 (金)

自転車ラベルの安旨チリワイン・コノスル

これを飲んでチリのワインは安いのに旨いなあと実感しました。コノスル。中途半端な1000円台のフランス物を飲むよりお奨めかもしれません。

01ac1 ラベルの自転車が可愛い。働く農夫さんたちが畑へ乗っていく自転車を描いたそうです。自転車乗りの皆さんも是非、プレゼントにも喜ばれそう。

栽培するブドウの種類が非常に豊富、世界で栽培されるメジャーな品種の殆んどを網羅しています。ブドウごとの飲み比べが可能なのです。そして、仕込みのやり方でシリーズがいくつか分かれています。

今回まとめ買いをしましたので、何日か続けて飲んだのをまとめてレポートします。

まずは最もお求め易い価格のヴァラエタルシリーズ。品種の個性を味わうのに最適。とにかく安い!ラベルに書かれた品種を85%以上使用。残りはなんだかわからないけど・・。

01ac2 「コノスル・ピノ・ノアール」
税込み698円!おそらく世界で最も安い部類のピノ・ノワールでは?スクリューキャップ、ブルゴーニュボトルになっているのが嬉しい。

ピノにしてはやや濃い目の色。透明感が無いですな。香りはあまり立たないけど、かすかなイチゴ。
飲みます。
「薄いけど、ジャムっぽい味。甘い、苦い、やや酸っぱいけど強烈な酸味じゃない。

ブルゴーニュとはかなり違う感じですが、ピノの片鱗を感じます。結構口当たりは柔らかい。う~ん、奥行きは無い感じ。」

けどこの甘酸っぱさと、かすかなイチゴの香りは紛れも無くピノノアール。後味はちょっと苦い・・。食事には結構あいますね。

 

30分後、香り、イチゴの香りが結構出てきた。まさにピノノアールです。

01ac3

程よい酸味と甘み。余韻に苦味とアルコール感が目立つのが残念ですが、この値段なら納得。もう少し寝かせば苦味がまろやかになるのか?

スーパーで売っている1000円前後のワインと比べればかなり良いワインでしょう。

飲みやすいピノ。82点

「コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン」 税込み698円。

かなり濃い色で、インクのよう。ちゃんとボルドーボトルが憎い。スクリューキャップ。香りは黒果実系で軽め。甘い香りです。

01ac4飲みます。「お、華やかな香りです。う~ん、酸味は結構あります。果実味は豊富。うん、これは美味しい。ちょっと酸っぱいけど。非常に華やか、チェリーだ。チェリーのコンポートみたいな感じ。面白い風味。余韻は短いが、華やかさを感じます。」

渋味はそれ程でもないけど、やや酸っぱすぎるかなあ。普段気軽に飲めるように、もう少し酸味を抑えてまろやかさが欲しい。食事と合わせるといいかな?安い。この値段なら良い。 83点。

 

「コノスル・メルロー」税込み698円。

あー。もう飲み疲れた(笑)。

かなり濃い目の赤紫色。香りはあまり感じないかな。

01ac7飲みます「華やかな香りとコクが特徴。ちょっと渋いかな?タンニンが多くて酸味もある。ボディーは重めに感じますので、しっかり飲みたい日にむいているか。2日目、ちょっと甘みが出て飲みやすくなります。3日目、かなり甘くなる。余韻は少ないけど滑らかなタンニンとプラムの香りが楽しい。」

普段ワインを飲まない方にはちょっと重いので、軽く冷して2日目からが飲みやすいです。81点。

 

「コノスル・シラー」税込み698円。

もう飲み飽きたよ・・・(笑)。

01ac8甘い口当たりと軽い飲み口。スパイスとフルーティな余韻。黒果実系の味わいが楽しめます。結構酸味があるけど割と呑みやすいですね。ただ、シラーとしての個性は乏しいかな?80点。

濃い目なのはもういいや・・。やっぱりピノ・ノワールが飲み疲れなくていい。

なので、ピノの別シリーズを2本飲みます。まずはオーガニックシリーズ。有機栽培物です。

「ピノ・ノワール・コンバージョン」 税込み1029円。税抜き980円で100%生粋のピノ・ノワールが飲めちゃう。コルクキャップですが、先端に赤い蝋封らしきものが乗っかっている。キャップシールは環境に良くないと天然素材を使う。

有機栽培、オーガニック畑にただいま転換中。なのでコンバージョン。

TV版「神の雫」にも登場。確かワインバーのモノポールのカウンターに並べられたピノの一本。お、ピノの香りだ~。甘酸っぱい赤果実の香り。

01ac5飲んでみます。「イチゴ。まず口に甘さが拡がって、酸味が追いかける。甘酸っぱさ。割と濃い目のピノ。ちょっと酸味がまだ強いなあ。安いヴァラエタルシリーズよりもやや複雑味。オーガニックの効果は良くわからないけど・・。グイグイ飲めちゃう。これで1000円。デイリーワインにお奨めです。

30分後、イチゴの香り。口当たりは柔らかく、どんどん甘くなる。ジャム系か。酸味が引き締めて、飲み口は爽やか。」

ピノを飲みなれていない人には酸っぱさだけが強調されそうだけど、慣れれば甘みを感じるはず。なんとも爽やか。ブルゴーニュとは違うけど、ピノ好きならデイリーワインにいけそう。ポイント85点。

次のピノは、樽熟成されたちょっとプレミアムバージョン。

01ac6

「ピノ・ノワール・リゼルバ」 税込み1047円。

畑の中でも選んだ手摘みのピノノワール100%を仏産オーク樽で熟成させたワインです。けど値段は安い。

香りはブルゴーニュに近い香り。イチゴ。色は綺麗なルビーだが、ピノにしては濃い色。

飲む。「これは可愛い控えめな甘酸っぱさ。甘い口当たり、無いかのような滑らかなタンニン、切ないような酸味。好バランス。かすかな苦味。余韻は短いが樽香が残る。爽やかさを感じます。旨い。

エレガンスさ、奥行きはそんなに無いけど、わかりやすいピノ。飲みやすい。

30分後。香りはまさしくブルゴーニュのそれとなる。甘みがどんどん出てきて樽の香りと苦味が交じり合う。しっかりとしたピノ。」

これはブルゴーニュ・ルージュの代わりになるかも?ブルゴーニュ好きにお奨めでは?まさに安旨ワイン。げ、1本空きそう。クイクイ飲めちゃう旨さ。コルクをぬいて1時間頃がお奨め。良く出来たピノ・ノワール。86点。

コノスル、安くて普段呑みに旨いですよ。ブドウの個性が楽しめていろいろ飲み比べたり、デイリーワインにお奨めです。自転車ラベルが可愛いです。

では、また。

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2009年3月10日 (火)

神の雫最終話・関係ないけど村名ブルゴーニュを飲むシリーズ開始。

もはや低視聴率が話題のワインドラマ「神の雫」。とうとう、最終話。
これ、面白いと思うのですが、ドラマとしてはやはり無理があったのか。
漫画もじっくり読めば、コリャないよなあ、漫画だよな~と思うことあり。
それを実写化すれば訳わからないですよ。

最終話、良かったよ~。兄弟がわかりあう瞬間。雫は一青に「ありがとう兄さん」。

みやびちゃんとも仲良くなれたし、一青はマキとの間に子供が生まれてあのキャラのままお父さんになってるし。最終回らしい終わり方でしたね。面白かったよなあ、このドラマ。視聴率だけが残念。ワイン好きの方はDVDが出るそうなので是非レンタルして見てね。

漫画ではまだ出ていないのに、最終話にとうとう出た究極のワイン「神の雫」は「シャトー・ル・ピュイ2003年」。ボルドーワインです。ボルドーですが、究極にテロワールが表現されたワインだといいますが・・。ン万円の使徒ワインが連続したのに、まさか神の雫ワインが5000円のワインだったなんて!
はたして入手できるのか?放映五分後、楽天市場から全て姿を消してしまいました・・。漫画版の神の雫ワインは違うワインにするのかなあ?

もちろん手元にもそんなワインは無いので、何故かブルゴーニュを飲みます。
神の雫の影響でブルゴーニュを飲み始めたようなものなので、感謝の意味を込めて今夜は、ちょっと良いブルゴーニュワインを飲みます。

01gf1 「ロベール・グロフィエ シュヴレ・シャンベルタン 2005年」です。

グロフィエは近年評価が高く人気のドメーヌ、05年という最高の年なのでお値段は高かった。今まで地域名のブルゴーニュルージュばかり飲んでいましたが、村名ワインの実力はいかに?

おさらいですが、ブルゴーニュの赤ワインは、ピノ・ノワールというブドウ単一で作られます。なので畑の土地の持つ特性が味わいの個性となる。畑の場所に対して格がつきます。
特級畑→1級畑→村名畑→地域名畑の順番に格付けされます。

畑の名前がついているワインはとても高くて手が出ないので、今回下から2番目のグレードである村の名前のついているワインを飲んで、村の個性を知ろうという企画。それでも十分に高いですけど。

01gf3 ひい、こんな平日にお高いワインを開けちゃうとは。ちょっぴり贅沢。
まあ、来月には定額給付金も入るので思いっきりいっちゃえ!

ブルゴーニュの中でも赤ワインの産地といえばコート・ド・ニュイ地区。コート・ドニュイ地区の村は北から、マルサネ村、フィサン村、シュヴレ・シャンベルタン村、モレ・サン・ドニ村、シャンボール・ミュジニー村、ヴージョ村、ヴォーヌ・ロマネ村(フラジェ・エシュゾー村を含む)、ニュイ・サン・ジョルジュ村です。
お金の都合もあるので、マルサネとフィサンをはしょって、核心部分のシュヴレ・シャンベルタン村から南方向へ、村名ワインを飲んで行きますからね。もう揃えてあるんだから!

さあ、シュヴレ・シャンベルタン村、あのナポレオンが愛したシャンベルタンを産する村です。濃くて強くて男性的で土っぽいワインを造る村とか。

01gf4 ロベール・グロフィエ シュヴレ・シャンベルタン 2005年。

色は、ピノにしては濃い目のルビー。
ピノ・ピノワールのワインはイチゴの香りを感じますがこれはなんか違う、引き込まれそうな・・・、花のような、ミント、バラ、土っぽい香り、熟した果実、そして皮、動物っぽい香り。沢山出てくる。

飲みます。
おお、おおおお・・・。グッ、グロロッ、グロ~フィ~エ・・・。

舌先に乗せた瞬間の甘さ、
透明感と甘酸っぱさ。余韻は長い。
気品溢れる。香りも味も複雑さを感じるが、本質は軽やかな旨味。
やや酸が残るので、もう少しの熟成が必要だったのか?
若干の渋みとほろ苦さ。

01gf5 今回、リーデルのブルゴーニュ・グラスを使ってみました。
しかし、でかい!物凄い量を注いでしまった。
確かに香りが溜まっていい感じ。
縁のデザインが素晴らしく、自然に口の中にワインが注ぎ込まれる感じ。
ただ、ガラスが薄くて、洗うのも恐いです。

30分後、イチゴのアロマ。とてもよい甘い香りとスパイス。
可愛らしい甘みと酸っぱさ。口の中で流れるように滑らか。余韻は肉っぽくちょっと癖があるか。旨味は沢山ある。

 

1時間後。滑らかに柔らかく、甘酸っぱさ全開の綺麗なワイン。後味の皮のような複雑なアロマは個性。

01gf2_2 ブルゴーニュ・ルージュのキュートさと違うのは、複雑性。もう、いろいろな香りと味が混ざっている感じ。村名はやはり一歩踏み込んだ深さがあります。ポイント91点。

では、また。

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2009年3月 5日 (木)

ワイングッズを揃える。

楽天ショップって面白い。ほんとピンポイントな物を扱っている店があります。
そんな店、地元の高崎辺りで始めたらあっという間に潰れてしまいそうでも、
全国区で、ネットで検索されれば商売になるんだから凄い。

最近使った楽天ショップは、ワイングッズの専門店です。
01b1 ざらっと揃えてみた。
なんたってこの店はワインを売っていない(笑)。ワインにまつわる商品だけを売っています。
Wine Accessories Creation 

という店。
ワインに興味のある方はのぞいて見て下さい。








01b2 まずは、以前ご紹介しました、プルタップスのソムリエナイフ。

これは良いよ~。
なんといってもレバーが2段になっていて、長めのコルクでも無理せずに抜けます。

値段も一番安いのならばかなり安い。
これは903円でした。







ワインというのは、グラスでかなり味が変わる。
グランクリュだの格付けシャトーだのと高級ワインを飲み出したら本格的なグラスが必要。
グラスの中で香りを開かせたり閉じ込めたり、舌のどの部分にワインを当てたら美味しく感じるのかワインの種類ごとに計算された縁の形状やガラスの厚みを持っている、というのが本格的なワイングラス。

01b3 リーデルというのを買ってみました。
これはなかなか凄い。
今回は、最近凝っているブルゴーニュワインに特化したグラスを購入。ブルゴーニュだけは良いワインが手元に揃ってきたから。

このお店は、あのドラマ「神の雫」の番組内で使われているグラスを提供している。それがこのリーデル社のグラス。なるほど主人公の雫が働くオフィスでこのロゴを良く見る。
最高峰はソムリエシリーズという1個ン万円のグラスシリーズ。これは高くて買えないし万が一割ってしまったときのショックは酷いので無理。
普及版だがややこだわりのあるヴィノムシリーズにしました。


01b4 ブルゴーニュなど、ピノ・ノワールで造られたワイン専用グラス。

「リーデル・ヴィノム・エクストラ・ラージ・オレゴン・ピノ・ノワール」

ブルゴーニュワインの特徴であるぶどう、ピノ・ノワールの繊細な香りを下部のファットなボールの部分で開かせ、そして内部に閉じ込め、上部の煙突状な部分でワインが口に流れ込む量をコントロールしやすくしているという。

高級グラスは高級なワインのポテンシャルを最大に引き出せるが、劣るワインの欠点をさらけ出してしまう。普及グラスは高級ワインのポテンシャルを引き出せないという。
そこでこのモデルは、両方の長所をあわせ持ち、村名ワインからプルミエクリュ、一般的なグランクリュまでをカバーできるという。詳しくはこちらに書いてありました。

これならばきっと旨く飲めるはず・・。
01b5 しかしデカイ・・。800mlも入るという。ワインのフルボトル1本入っちゃうじゃない。
いや入れないけど。
隣のボトルと比較すると、むちゃくちゃでかい。
髭男爵のよりデカイか?ゆうたろうのブランデーグラスには負けるだろうが・・。

こんなの持ってるだけで、笑いが取れそう。
ルネッサンス~、とかやればね。

いや、味を追求する為にこの形なんですよ。
いつか良いブルゴーニュワインを飲むときに登場します。







01b6 これは、飲み残したワインの鮮度を保つ道具。ワインセーバー。

ボトル内の空気を吸い出して真空にし、飲みかけのワインを新鮮なまま保存することができます。

私、一人きりでワインを飲んでおりますので、なかなか1日では飲みきれません。時間を掛ければ一晩で飲めそうですが、翌日残るよね・・。通常2~3日掛けて飲みます。翌日の方が美味しくなっているワインもたまにありますが、だいたい味は落ちます。
なのでこれを使えば、翌日もあまり味が落ちないとか・・。

01b7 こんな大きさね。

飲み残したイタリアワインで実験。
ウマニ・ロンキ・ヨーリオというワイン。漫画版の神の雫で出てきたワインですが、そんなに美味しくなかったので特にご説明しません・・。1500円くらいでちょっと期待したのに。以前飲んだファルネーゼ・カサーレ・ヴェッキオがやはり旨かったなあ。






01b8 この付属のゴムキャップをはめます。

コイツのスペアを用意すれば、平行して何本かのワインを同時に楽しめる。そんなに飲めれば。











01b9 ポンプをゴムキャップに差込む。

















01b10 あとはポンプをシュッコシュッコする。段々重くなって、キューっと引っ張られるくらい重くなったら終り。10回ちょっとポンピングすればよい感じです。これで内部は真空に近いはず。

ま、やってみましたけど、うーん、あんまり良くわからないや。
ワインは日が経って味が変わるのもまた味だしねえ・・。
漫画ソムリエールに書いてあったけど、あまりこれを使うと香りや風味も吸いだして薄っぺらいワインになるとか、だっけな。

最初が凄く美味しく感じたワインに使ってみます。
誰かと二人でワインを飲めば、夜が更ける頃には飲みきっちゃってこんなポンプいらないのにね。

奥さん・・・。一緒にワイン飲みませんか?
すっごいの1本、奥さんのために、コルクを抜いちゃいますよ・・。

では、また。


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2009年3月 3日 (火)

神の雫の激安ワインを飲む・イゲルエラ

おお、おおおお・・・。と叫んで遠峰一青はとうとう倒れてしまった!

TVドラマ「神の雫第8話」を観ました。使徒に辿りつきながらも光を失い倒れた一青カコイイ!今回は脇役がよかったですね。セーラちゃんのセリフ棒読みも楽しみです。

いよいよ次回は最終回。原作でも明かされていない「神の雫ワイン」は果たして何なのか?次回お見逃し無く。

今回の使徒、シャトー・ラフルールの94年ですか。5万円位しますよね。それは買えない。

お金のない私はそんな高価なテレビの方はいいとして、漫画版の安いワインを今夜も飲みます。

定価1000円という、神の雫に登場するワインのなかでも最安値クラスのワインです。

01i1 このワインのあらすじ 17巻に登場。

新たなる使徒ワインは「マッターホルンのようなワイン」であるという。
ヨーロッパアルプスの高峰マッターホルンをイメージするワイン、ならばマッターホルンに登ればわかるのでは?とスイスに渡る雫。

飛行機のエコノミークラスで出される3種のワインを雫は飲んでみた。
イタリアの泡、南アフリカの白は今ひとつ。3杯目に飲んだ赤ワインを飲み雫は「おおっ、こいつはいいね!グルナッシュ?一言で言ってスパイシー、それでいて果実味は豊かでジューシー。喩えて言うなら、極彩色のトーテムポール」
そのワインの名はスペインの「イゲルエラ」05年。

同じ飛行機のファーストクラスに乗る遠峰一青も、エコノミークラス用のワインを飲みだした。「このイゲルエラは素晴らしい。エコノミークラスで01i2このクラスのワインが飲めることはほとんど無い。喩えて言うなら、そそり立つトーテムポールだ」

さあ、青空を突き抜けるようにそそり立つトーテムポールのようなワインとは一体どんなもの(笑)。開けてみましょう。

イゲルエラ07年。(スペイン)

購入価格:税込み1050円。
ぶどう:ガルナッチャ・ティントレラ(グルナッシュ交配種)

04年物は評論家ロバート・パーカー氏が90点を付けたそうですが、ならば一口目にインパクトのある濃厚系なのかな~?

コルクを抜く。1000円でコルク栓はえらい。香りは・・。ん?紫芋焼酎のような(笑)。黒果実と軽いスパイス。色は濃厚赤紫。


飲みます。「おお、おおお・・・。ん、酸っぱい。割と軽めでした。深みは無い。
01i3香りも薄いし酸味が目立ってしまいますね。甘みは全く無いし。
果実の感じはありますが、奥行きも余韻も無いです。
トーテムポールは見えないなあ(笑)。
飲み口は滑らかで、渋みも無くすっきりしているので料理には合うかな?」

うーむ、04年は評価が良すぎたのか?07年は酸味ばかりで旨味の薄いワインです。それ程高評価できるワインではなさそうですが、味が落ちたのかなあ?
トーテムポールの意味がわからん・・。

30分後。お、香りが出てきた。甘い香りはピノのよう?
お?酸味がちょっと後退して口当たりに若干の甘みあり。そして後味にスパイシーさが少し。
01i5 飲みやすいしデイリーワインとして良いかもしれません。1000円にしては。
ただ、1000円ならもう少し美味しいワインを見つけたんだよね~。それはまた後日ご紹介します。
ローヌほどのスパイシーさは感じませんでした。むしろ何かが足りないブルゴーニュみたいなニュアンス。

コルクを抜いて30分~1時間からお飲みくだされ。飲みやすくてキュートな酸っぱさ。
ポイント81点。

では、また。

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2009年2月25日 (水)

神の雫・第7話を観た。けど、飲んだのは漫画版イタリアワイン。

TVドラマ、神の雫の第7話。前回の視聴率が消費税率を下回る4,9%でしたが今回はどうでしょうか?

うわ・・・、4,6%ということで、もう観ている人は貴重なものを観ていると思ってください・・。

内容は、まあ盛り上がりましたね。
一青は失明の危機。医者は脳内のレントゲンを見ながら、ストレスによって失明の恐れがある、もうこれ以上ワインを飲んではいけない!おいおい、どんな病気なんでしょうか?もう脚本がどんどんいい加減になってきて逆に面白いぞ!一青はワインを飲めないのか?

まさか神崎のお父さん、弁護士さんにまで手を伸ばしていたとは。雫とみやびはいい感じになってTVドラマっぽくなってきましたね。
一青はマキに追い詰められていくとは。さあ、フィナーレに向かって盛り上がって来ましたよ!視聴率がどうなるのか、観なきゃ損!原作とは違う話しに・・。

今回の使徒はイタリアワイン、「バローロ・カンビヌ・ホスキス」でしたか?何故これが使徒なのか全く説明がありませんでしたが、めちゃいい加減になってきたぞ!もともとワインを飲んで変な風景が見えるという漫画ならではの世界を実写でやるからおかしくなったわけで、そんなわけ無いじゃん、って皆突っ込みますよね・・。

この使徒ワインも高いです。そんな高いワインは飲めないんで、今夜も漫画版イタリアワインを飲んでみます。
 ファルネーゼ カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ’07
という舌を噛んでしまうような名前のワインです。

01ks1 漫画版神の雫18~19巻に出てきます。

単行本の「TVドラマ化決定!」の帯が悲しい・・。

このワインのあらすじ。

雫の所属する太陽ビール・ワイン事業部は、初のワインフェアのブース出品、隣の中華料理店とコラボすることになる。中華料理とマリアージュするワインとは?フランスワインではない。無数のバリエーションを持つイタリアワインこそ中華に合うのでは?

フェア開始。別の中華料理店が高級ワインを出し客を奪われ、雫のブースは閑古鳥。しかし、翌日新たな作戦で挽回を図る。そして様々なバリエーションのイタリアワインで見事な中華とのマリアージュを展開。ライバル店は最後の手段として16000円のワインを出すが、雫はあるワインを開けて対抗。そのワインを飲むとシンガポールのラッフルズホテルのイメージが浮かぶ!こんな旨いワインが2000円以下で買えるなんてまさに奇跡だ!「ま、イタリアのモン・ペラってとこです。」そのワインはファルネーゼ カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ06年!

01ks2 ということですが、16000円のワインに勝ったとされるその長い名前のワインがこれ。入手は07年。

ぶどうはモンテブルチアーノ。
アルコール濃度14%。
ファルネーゼという造り手はとてもコストパフォーマンスに優れるワインを造っています。税込み1890円です。

イタリアワインは20万種類以上あるといわれ、全く私は理解不能。とりあえずフランスワインをだいたいなんとなくわかってから進もうと思っていますが、今回はちょっと浮気。

コルクを抜いて香り。熟した果実、カシスの香り。甘い香りも混じる。
濃いインクのような黒に近い色。

飲みます。
「おお・おおお・・。おお?おおおっ!

ファ、ファファ、ファルネ~~ゼ! モ、モモモモンテプルチア~ノ~、ダ~ブルッツォッ!

濃いわ!濃厚。とても凝縮された果実味と甘みを感じます。
濃いけど重くない。酸味はあるが酸っぱいとは感じないし、タンニンはあるが渋いというほどではない。最初は固いけど徐々に出てきた

01ks3 甘い口当たりも嫌味ではなく、濃厚な口当たりとはウラハラに軽快に何故かくいくい飲めてしまう~。
余韻も長めの果実感。たっぷりとブドウのエキス感。舌の上で滑らかで飲みやすく、それでいて本格的な濃さ。美味しい~。」

ファルネーゼいう造り手は、イタリアのワイン雑誌で3年連続最優秀生産者に選ばれています。
通常1本のぶどうの木に8房実らせるところをこのワインはなんと!2房までに制限し栄養をブドウにたっぷりといきわたらせ、凝縮した果実味を出します。1本の木に2房しかブドウが実っていないなんて、贅沢すぎる。5000円クラス並の作り方。ボルドーでこんなことやったら、とんでもない値段のワインになるでしょうね。

01ks4 ラッフルズホテルは見えなかったけど、この値段でこの濃さはなかなか味わえないと感じます。ただ、私にはちょっと甘いかな?けれど薄っぺらな甘口ワインじゃないのでご安心。濃厚な果実感の中の甘さなのです。
華やかな香りもいい。コストパフォーマンスは抜群!1890円でこの濃厚さは素晴らしい。本格的なワインの味わいを身近に感じられます。
うまいよこれ。もう少し熟成させればもっといけるかも。ややアルコール感があったからね。

最近私が好んでいるブルゴーニュとは対極の存在だけど、濃いワインが好きな方にはお奨めです。ポイント88点。

ぱっと飲んで旨いし、ボトルもおしゃれなのでパーティに出せばウケルと思います。デイリーに飲むならあと500円は安くないと。それならファルネーゼのスタンダード品ならば、モンテブルチアーノも1000円ちょいなので次回はそれを飲んでみたいです。

濃くて本格的な味わいのワインを安く飲みたいならば、これはいいいかも。

では、また。

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2009年2月17日 (火)

神の雫・第6話を観た。で、飲むのはブルゴーニュで頑張る日本人「ルー・デュモン」

TVドラマ神の雫・第6話。低視聴率を知ってか、俳優さん達の演技はかなり気合が入っていたような気がしたのですが。

その反面、過剰な演出が抑えられたようで、一青の面白演技や、トリップシーンもなかったし。ちょっと普通のドラマになってきちゃったなあ。

雪山のシーンはカッコよかったですね。装備もバッチリだったし。あの山はどこでしょうか?雪も締まっていて素敵なコース。あんな天気なら行ってみたい。ピッケルは滑落したら使いましょう・・。雪山ではいつも手に持って。ザイルにカラピナにエイト環とはどこか懸垂下降したのでしょうか?亀梨君が使ったテント、ICI石井のゴアライトXでしょう。あれ欲しいのです。5万円以上しますけど。寒いならシュラフに入って寝ましょう。何であんなに良い装備持ってるんでしょうか?羨ましい・・。

結局、使徒が出るあたりでうとうと寝ちゃったよ(笑)。もう少し盛り上げてよ、一番のシーンなんだから!今回から次回も、原作と大きく変わってきそうですね・・。

さて、今夜もTVドラマと全く関係ないワインを飲みます。
漫画版「神の雫」とはちょっと関係がある。
第9巻に登場する「ルー・デュモン」です。

このワインが登場する神の雫の話の内容は、

01al9 雫の職場の同僚の娘さんがフランス人の彼ジャンと国際結婚するという。
しかし、彼の父親はその結婚に大反対。実はフランス人の父親には日本人の血が混ざっていることで逆に純血にこだわってしまうのだという。ワインもフランスもののブレンドをしていない純粋なものしか飲まないと。
そこで、雫はそんなジャンの父親の価値観を変え、日本人の血を呼び起こす事の出来るワインを探すことにする。
「天地人」にこだわれば日本の心が表現されるのでは?
その時ジャンの働く和食料理店で、外国の客がメニューの「天地人」の文字を見て、この文字が書かれたラベルのワインを飲んだことがあるという・・・。

で、その時紹介されたワインが白ワインの「メゾン・ルー・デュモン・ムルソー03年」でした。

 

01al1

んー、私は白ワイン(ムルソー)に5000円は払えなかったので、手元にあるルーデュモンの赤2本。
村名ニュイ・サン・ジョルジュとACブルゴーニュ。今回は、ベーシックな「ブルゴーニュ06年」を飲んでみましょう。鮮やかなオレンジのラベルに「天地人」の文字が描いてあります。2940円で購入。

この「メゾン・ルーデュモン」とは、日本人の仲田晃司氏がブルゴーニュで造っています。

仲田氏は95年に渡仏、ワイン学校で学び、ネゴシアン数社で経験を積み、00年にニュイ・サン・ジョルジュ村でネゴシアン(ワイン仲買人)としてワイン作りをはじめました。あのブルゴーニュの神様、故アンリ・ジャイエ氏に影響を受け、生前のジャイエ氏にアドバイスをもらい、エレガントなワインを造っているという。日本人の職人的気質をブルゴーニュに持ち込んだワインといわれています。

01al2

ネゴシアンは畑を持っていないので、畑を持つドメーヌ(ワインの造り手)に比べると劣るような印象がありますが、ブルゴーニュの畑で優れたぶどうを探し出し、ブレンドしたりしてワインを造るので、年による影響が少なく安定したワインが造れるメリットがあるそうです。
03年よりジュヴレ・シャンベルタン村に移転、ブルゴーニュでワインを造る日本人、頑張って欲しいですね。韓国やアジアの国でも人気だとか。

神の雫12巻に原作者と仲田氏の対談が載っていますが、仲田氏は「実はフランスで販売しているラベルの99%は、天地人の文字が入っていないんです。これは輸出用のラベルです。」しかもオレンジ色でもないらしい。これで漫画の設定は崩れてしまったよ・・。

 

先日買った新しいソムリエナイフ。01al3_3以前のスーパーモノは使いにくかったので、ちょっとメーカー物。けど最廉価の903円!

 

 

プルタップスです。

 

専用ケースは273円です。

 

人間工学にもとづいた01al4_2エルゴノミックデザイン。

そして革新的なダブルレバー方式によって、

長いコルクもレバーを掛け換えるだけで素早く抜けます。

まずは短いほうのレバーをビンの縁に引っ掛けて01al5_2

引き上げます。

この時レバーは真上に押し上げる感じで。

 

 

これで抜けなければ、長いほうのレバーをビンの縁に引っ掛けて持ち上げます01al6_2

 

すると抜けます。


スムーズ~。

01al7_3

う~ん、これは使いやすい。簡単に抜けますよ!

使いやすいソムリエナイフを探している方にお奨めです。
























では飲みましょう。色は鮮やかなルビー。うーんピノ・ノワール。香りは赤果実系。スワリングするとイチゴの香りが立つ。
飲みます。

「おお、おおおお・・・。ル、ル、ルルル、ル~デュモ~~ンッ。

あー、やっぱりブルゴーニュは好きだ~。力強さは全くないのに旨味がある。酸味も抑えられとても飲みやすい。アルコールを感じない、希薄な液体という感じ。

01al8_2

香りも味わいも少なめだけど、とても可愛いのです。苦味も僅か。

線の細さに、ややぼけてる感じがあったが、徐々に酸がやってきて、程よい甘酸っぱさ。
こういう繊細さをエレガントというのかな?

味に複雑さが足りなくて、物足りなさを感じる寸止め感満載だけど、これはこれでとても親しみやすいワイン。薄いけど旨い。」

きっと誰でも飲める。普段白ワインしか飲まない女の子にもウケそう。料理にも合う。ポイント87点。

ブルゴーニュの、「ど、どうです?お、美味しいですかあ?」みたいな遠慮がちな旨さは好きです。スルスル飲んでしまう。気が付いたら一人でぼてっとした下膨れのボトルの7割飲んだ。二人で 飲めばあっという間に空いちゃうワイン。こういう疲れないワインが、こんな時代に似合うのでは?んー、あと500円安ければ言う事なしです。

では、また。

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2009年2月13日 (金)

ドラマ「神の雫第5話」を見た、録画で。飲んだのはボルドーだが漫画版のシャトー・ピュイゲロー

もはや低視聴率が最大の話題となったTVドラマ「神の雫」。第五話を録画したビデオでやっと見ました。だって火曜日はボーリングしていたから・・。

前回の4話の視聴率はとうとう消費税率と同じという記録的なものに。内容もワインの解説が難解でした。
5話では、これまでのあらすじを冒頭で放送。亀梨君も当日番宣で出まくったようで
頑張った。その結果視聴率は6%に上がりました~!良かった・・。
これだけ見ている人が少ないと、かえって見なきゃ損?

一青役の田辺誠一さん、やっぱりいい~。素晴らしい。遠峰一青に見えてきたもの。やりすぎ感もドラマなんだからよし!今回は上半身裸は見られなかったけど、「おお、おおおお・・・」は相当突っ込んできて原作を超えたね。あの唸りが遠峰なんだから、田辺さんの役作りは正解。今回の、ワインをだらだらこぼす、という演出は見事。もっと激しくやって欲しい!もう田辺さんが見所だ。

前回わからなかった「セパージュの罠」も、みやびの解説でありましたが・・。カベルネソーヴィニヨンとメルローの比率はわかったけど、何故それが罠だったのかは原作漫画を読まないとまだわからないね・・。

今回、雫が何故ワインを飲むと変な風景が見えるのか?ということがやっと解説されました。父親にワインを飲まないで英才教育を受けたことを。
そしていよいよ、雫と一青が異母兄弟ということがワインを飲んだことで暴かれた!なんという残酷な使徒ワイン。
最後のシーンは、このドラマ始まって以来の感動的シーン。父親の愛人に子供がいた、それが一青だということを知った雫は怒り、「皆知っていたのか・・」ワインのボトルを父の写真にぶつけようとしたが、一青は雫の腕を掴みビンタ一発「何も知らなかったのは君だけじゃない!」と叫ぶ。
あの~、一青さん、アレだけワインを記憶しているのに、子供の頃に会った父親の顔を今まで忘れていたなんて、どういうこと?
いや~、いよいよ盛り上がりですね。次回は雪山に登るとなると使徒はあの白ワインか・・・?使徒ワインは原作どおりで頼みますよ。

さて、使徒のボルドーワイン、シャトー・パルメは高価すぎるので、漫画版のボルドーを飲んでみます。

シャトー・ピュイゲロー01年。

漫画の7巻に出てくる65話と66話のショートストーリー。
「このワインのあらすじ」

Abp1 雫の行きつけのワインバー「モノポール」のマスター藤枝さんは、ダンディーないい男。なのに独身おぢさん。店が雑誌に紹介され、そこそこ繁盛している。
閉店間際の店に帽子を被った女性が訪れる。自分の名前を知っていたその女性を見ると「秋絵か?」。
「久しぶり、雑誌で見たのよ」30年ぶりに再会する、若い頃交際していた恋人だった。

フォークコンサートで出会い、大学時代は同棲していた二人。しかし、藤枝は荒み大学を中退、バーテンダーとなる。ワインに興味を抱き、フランスでソムリエになる為の修行を決意する。二人で一緒に行こう。飛行機のチケットを渡したが二人は別れた。

捨てられなかったチケットを持ってきた秋絵は、離婚したことを藤枝に告げる・・。

藤枝は1本のワインを注ぎ、秋絵に飲ませる。あの頃の思い出がセピア色に蘇った・・。ワインの名はシャトー・ピュイゲロー。

という話しなんですけど。
私の大好きな、昔の恋人と再会する話です(笑)。

Abp2 01年は手に入らなかったので、02年を飲んでみます。
このワインのぶどう畑は、かつて荒廃した土地だった。
それをあの人気で高価な「シャトー・ル・パン」の所有者ティエポン家が買い取り、30年かけてゆっくりと再生させ、ワインを造った。気の長い話・・・、そう、30年ぶりに再会する二人のドラマのように。

ワイン専門誌でも五つ星を獲得するなど評判の良いボルドーワインです。2800円くらい。
セパージュは年で違いますが、メルローが半分以上、カベルネフラン、カベルネソービニヨン、マルベックの順でブレンド。カベルネフランが結構多くブレンドされているのが特徴かな?はたしてシャトー・ル・パンの片鱗があるのか?

では、開けてみます。

抜栓直後はあまり香らない。徐々に黒果実の香り。濃厚な色合い。

飲みます。

「おお、おおおお・・・。ル、ルル、ル・パアア~ン・・・。いや、私ル・パンなんて飲んだこともないし一生飲めませんからわかりません。けど、おおボルドーらしいお味。
若干の華やかさが。柔らかな口当たり、酸味は強くはない。飲みやすいです。
Abp3 最初は軽いかな?と思ったが段々と重厚な果実感。
徐々に酸も出てくる。
同時に甘みも。真ん中のボディーで、重くもなく軽くもなく。スパイスの華やかな香り、樽の香りが短めに残る。
バランスの良さ。価格から見ればお得。素直に美味しい。

1時間後。酸味とタンニンが出てきて、甘さとの高バランス、力強さが出る。それなのに口の中で滑らか。これもまた美味しい。」

なかなか良いんじゃないでしょうか?ボルドーって感じだし。気軽に飲めて親しみやすく、重くないのにぐっと来る。香りを楽しみながらするする飲めます。

ポイント88点。

新しいヴィンテージは探せば2000円ちょいで入手可能なので、それならばお得感倍増。お勧めです。

Abp4 「このラベル、セピア色の写真みたい・・。思い出の中の光景みたいな・・。」

いいね。神の雫を読みながら飲むといいっすよ~。

私もセピア色の思い出を見たかったよ・・。

では、また。

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