梅雨って嫌ですねえ・・。
今週末は尾瀬に行こうかと思いましたが、この雨じゃあ。
土曜日の天気は持ちましたが、日曜は雨。1泊2日の予定でしたから中止に。
この6月下旬~7月上旬の尾瀬は穴場です。オフシーズンで山小屋も予約取れます。
尾瀬は花の時期に合わせて、えらく混んだり空いたりするのです。
6月上旬のミズバショウ、7月中旬~8月上旬のニッコウキスゲ、9月下旬~10月上旬の紅葉に人出が集中します。
コレは、昨年9月中旬に行った時の尾瀬ヶ原、至仏山を望む。とても空いていました。
今の時期や、お盆の辺りから9月中旬、10月中旬から山小屋が閉まるまでは結構空いているのです。
混雑して人を見に行くような尾瀬は嫌なので、私はオフシーズンを選んで行きたいと思っています。今はワタスゲも綺麗なようですし。
雨のため今週末は予定を変えて、東京に行ってギターを売却しようと思っていたのですが、最後に弦を張り替えて弾いてみたら、なんという良い音なんでしょう!売るのをやめてしまいました・・。
なので暇な今日、尾瀬ヶ原への行き方をご案内します。
昨年9月に尾瀬ヶ原に日帰りで行った時の情報です。
尾瀬は直接車で乗りつけられません(笑)。自然を守るため、先人達が苦労して車道を阻止してくれました。素晴らしいことです。ですから、登山の装備と心構えで行きましょう。
東京など首都圏、関東から西にお住まいの方、この鳩待峠ルートをお薦めします。交通の便も含めて一番早く尾瀬ヶ原に到着します。歩く距離も短く、行きは下りなので楽です。帰りは上りですが、登らないと帰れないので嫌でも登るでしょう。
ガイドブックは鳩待峠からの道は書いてありますが、車が入れなくなる戸倉から鳩待峠にどう行くのかが書かれていないので、そこを詳しく書きます。東北方面の方は福島県、新潟県から入るルートがあります。
車での鳩待峠への行き方です。関越自動車道の沼田ICで降ります。国道で温泉集落の戸倉へ。
戸倉から先、シーズンはマイカー規制で車は入れません。その時期は、2008年度はこちらをご覧ください。
シーズンは殆んど車は入れません。マイカーで峠までいけるのは5月上旬までの残雪の中か、10月中旬から雪が降るまでです。しかも鳩待峠駐車場は2500円もするので、戸倉で車を置きましょう。
新幹線で来る方は、上毛高原駅から鳩待峠に直接行くバスがあります。ただ便数が少ないので、やはり戸倉でバスを降りて乗換えかも。東京からの直行バスもここで乗り換えの場合があります。尾瀬沼に行く方は大清水ルートになります(尾瀬ヶ原と尾瀬沼はかなり離れた場所です)。
コレは戸倉第一駐車場。280台駐車可能
第2駐車場は250台駐車可能。
1日1000円(24時間)。
どちらの駐車場になるか?私は戸倉の街中で第1に誘導されたので、混雑具合で振り分けているのでしょうか?ハイシーズンは満車になるのかな?
第1駐車場は橋まで作って新設したようです。
以前は第2の場所と戸倉スキー場に駐車したようです。スキー場は現在バス専用のようです。
ここからは第1駐車場の案内です。
新設されたので待合室も綺麗。トイレも清潔なので、ここで用を足して尾瀬に余分なものを持ち込まないようにしましょう。
この待合室の中の券売機で鳩待峠行きの乗り合いバス&タクシーのチケットを購入。
どちらに乗っても良しのチケットは片道900円です。
バスの運行時間外(この時刻表を参照) や、このチケットを事前に買っておかないと、乗り合いタクシーは普通のタクシーになり、高額なタクシー料金になるそうなのでご注意。
で、時刻表のようにバスは1時間に1本くらい・・。なかなか来ない。
しかし、乗り合いタクシーは沢山待っています。乗り合いタクシーに乗ったほうが早いかも。
待合室のすぐ前にある乗り場に受付の係りの人が常駐していて、
待合室に来ては、鳩待の人~?と確認してくれて、人数が一台の定員に揃ったら載せてくれます。
これが乗り合いタクシー。大き目のワンボックスです。4列シート。
チケットを渡し、ザックは後の荷室へ。
私は単独だったので助手席・・。気さくな運転手さんと会話。
尾瀬の情報をいろいろ教えてもらって楽しかったです。
昔は鳩待峠まで車が入れて、酷い渋滞と駐車違反だったそうです。
コレが第2駐車場。
道の途中にあります。
道中、ここが以前土砂災害で道が崩れて大変だったんだよ~、とか、昔はこの辺まで路上駐車してた車が並んでいてねえ、とか、紅葉の時期の混み具合とか話を伺いながら到着。30分はかからなかったと思います。
鳩待峠。
休憩所があり、食事が出来ます。
ここで靴紐とザックのベルトを締めて、出発。
尾瀬ヶ原への入山口はこちら。
設立されたばかりの国立公園の看板が輝きます。
ここからはこの他に、アヤメ平方面から富士見峠経由で尾瀬ヶ原に至る鳩待通りルートがあります。
尾瀬ヶ原に入るには、これで靴底の泥を落として、下界の草の種子を持ち込まないようにします。

早速下りです。
山に入るのに、まず下れるのは嬉しい。
階段状になっています。

木道になり、沢を渡ります。
沢音が爽やかです。

途中の木に、こんな文字が刻まれています。
「岩魚 百二 太田(?) 中村 三二 六」?
太田市の中村さんが昭和32年の6月にここで岩魚を百二匹釣った記念でしょうか?
昔は魚影が濃かったんですねえ。漁師?

木道が階段になり、かなりの急傾斜になります。
下りですから楽です。
よく見ると、階段にストック先端の石突を突いてできた穴が沢山空いています。
木道では、ストックの先端に必ず付属のゴムキャップを装着しましょう。
川原に下りてきます。大岩があり、木道が二股に分かれたりします。
木道を整備してくださる方々に感謝です。
至仏山が左手に見えます。
木道が段々水平になってきます。
小さな湿原をいくつか渡ります。
川上川の橋を渡ると、尾瀬ヶ原の入り口である山の鼻は近い。
綺麗に澄んだ川です。上流に人家は一軒もありません。
橋のたもとには休める場所があるのでここで休憩。
川に降りてみます。
なのに、河川に入っちゃダメだって・・。
東京電力に阻止されます。
尾瀬って大半が東京電力の土地なんでしょうか?電源開発用地だったのでしょうね。ダム作りたかったんだろうな・・。
橋を過ぎれば山の鼻の広場です。
山小屋が3軒。
トイレと、ビジターセンターがあります。
寄っていってくださいね。
トイレは百円チップ入れてね。
左手側はキャンプ場。ちょっと狭くて人通りに面しているのでキャンプはし難いなあ・・。
そこの水場で給水可能です。
ここから先の尾瀬ヶ原の風景は、昨年行った尾瀬ヶ原の記事をここからご覧ください。
さてもう帰り。
山の鼻から、鳩待峠へ今度は登りです。
紫の花はトリカブト。綺麗だけど猛毒です。
ボッカさんが恐ろしいほどの荷物を担いで歩いています。
さあ、帰りは上りです!
小さな湿原の上に木道がかかります。徐々に高度が上がっていきますよ~。
樹林帯の中、さらに傾斜が急になっていきますよ~。
午後でも尾瀬ヶ原方面に下ってくる人が沢山いて驚きますが、小屋泊まりなのでしょう。
来た~。階段です。ここからは急です。息も上がります。
しかし先行するおばちゃんはスイスイ上がっていくから凄いなあ。
ここさえ乗り切れば、ゴールは近い!
尾瀬ヶ原を散々散策して歩きつかれた脚にはかなり辛いです。
おおお!ゴールが見えました。
これで鳩待峠に戻ってきました。
鳩待峠~山の鼻間は行きが50分、帰りが1時間20分くらいでしょうか。
鳩待峠の休憩所。裏手にトイレがあります。100円払って借りましょう。
食事して休憩。花豆ソフトクリームはいかが?
この中で帰りのバス&乗り合いタクシーの900円チケットを買います。
帰りの最終便の時間は確認しておいてください。それを過ぎるとタクシーはいますが、料金が普通のタクシー料金になります。
バスはなかなか出発しませんが、乗り合いタクシーは沢山待っています。
そこにいる係りの人に、乗ります~とメンバーの人数を継げて申告してください。
コレがそのシーン。乗り合わせ中のタクシーに乗せてくれます。
順番待ちのこともありますから、まずは積極的に乗りたいぞとアピールすることです。人数で調整して乗せてくれます。
乗り合いタクシーの内部。
マイクロバスのようです。10人くらい乗れるのかな?中は意外に広く結構快適。
今度は最後列に乗ってみました。
ぬおおおーー。熟練のドライバーはこの道を熟知しています。結構いいスピードです。
コレも一つのアトラクションだと思えば宜しい・・。
ぐおおおー。けど安心です・・。この道のプロが運転していますから。
またすぐに客を乗せて峠に行くのでしょう。
景色を楽しみながら、あっという間に戸倉の第1駐車場に到着です。
お疲れ様。これで下界に帰れます。
マイカー規制で送迎って面倒くさそうだけど、案外簡単です。とてもシステマチックで、スムーズに行けます。
尾瀬ヶ原、思ったよりも近いですよ。
車に装備を積み込んで帰宅です。
日帰り駐車料金1000円を支払います。
帰り道には日帰り温泉施設も沢山あるので、汗を流していってください。
尾瀬ヶ原どうですか?
夏のお盆休み期間は結構穴場だそうなので、避暑にもいいかも。日なたは暑いけど。
山小屋にはお風呂もあるし快適。
鳩待峠ルートなら、ハイキング感覚で行けますよ。
地元の方々の運営で、とてもスムーズに行くことが出来ました。
花の盛りの時期もいいけど、オフシーズンの静かな尾瀬もリフレッシュにいいと思いますよ。
では、また。