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2009年8月27日 (木)

北ア・燕岳に登る・その2・中房登山口~燕山荘。

前回の続き。北アルプス燕岳(つばくろだけ)標高2763mに登ります。今回は登山口へのアプローチ、燕山荘までの道のりです。この日は標高差1243メートルを5・5キロの道のりで登るという、北アルプス3大急登と言われる、キツイ登りをレポートします。

2009年8月24日(月)、群馬県高崎市の自宅を早朝5時30分に出発。朝日が昇るころです。

申し込んだETCカードが届き、ぎりぎりセーフで間に合いました。

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愛車ポロのETC装置は、天地が逆さまに装着されているのでカードは裏返しで挿入。

折角着けたETC装置も、今度の選挙で政権交代されれば高速道路が無料化され、いらなくなってしまうという噂・・。装着したばかりなのに~。

松井田妙義インターから上信越自動車道に乗る。無事にゲートが開いてホッ。

豊科インターで降りる。安曇野市から中房温泉への林道に入る。

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これが狭い道!かなり山深いのです。人家は無く、発電所があるだけの道になる。この画像は広い部分。狭いところは車一台分。待避所ですれ違う。すれ違った車は10台なかったと思いますが、途中対向車で何度か止まる。一度下がって一度相手が下がった。路線マイクロバスが来て避けて止まると運転手さんにもう一台来るからそのまま待ってと言われる。すると普通サイズのバスが・・。これはぎりぎりでした。これ夜中だとか雨だとかだったら相当怖いです。私は田舎者なのでこのくらいの山道は慣れていますが、運転に自信のない方は怖いでしょう・・。駅からバスも出ています。

右カーブで沢をいくつも渡るが、確か「水が飛び出るので注意」とか書いてあった(笑)。増水すると道まで沢水が噴射するのでしょう。怖~。

非力なポロでも登れるのでそんな急でもないかな、舗装してあるし。

9時到着。凄い山の中に急に人の気配が。

中房・燕岳登山口・登山者専用第一駐車場です。キャパ約50台。

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有明荘を過ぎて橋を渡ったすぐ左側。細い道を降りる。橋の手前を山側に入ると第2駐車場(30台)有明荘裏手の駐車場を合わせても合計120台程度のようです。人気の山なので、夏場の最盛期は満車になってしまうそう。この日も路肩に何台か駐車してあったので前日は混んでいたのか?しかし流石はお盆開けの平日。

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もう下山した人が帰ったのか、あと10台くらいは駐車出来そうでした。ポロは結構空いていた場所に置く。

靴を履いたり、水を用意したり、メールを送ったりで出発は9時30分。

しかし、ここから中房温泉手前の登山口まで舗装路を500メートルほど登る。

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これがもう既に急登・・。はあはあいいながら登山口(標高1462メートル)に到着。トイレを済ませて、その脇の道からスタート。コースマップだと燕山荘まで4時間~4時間半とのこと。

9時45分出発!

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おお、なんかスピード感のある出発です!最初は勢いがいいのね・・。

熊笹の中、いきなりの急坂、石は階段状で、ジグザクに登っていきます。

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石があって、足場はあまりよくないですが、梯子や草刈がしてあって、かなり良く整備されています。深い樹林帯です。

このルートは急ですが、途中4箇所のベンチと休息用山小屋が一箇所あるので、そこで上手に休んで登るのがコツのようです。というか、息切れして途中で何度も立ち休み・・。まあ、まだ陽は高い,ゆっくり行きましょう。

初めてちょっと下って第1ベンチに到着。10時20分。最初の休憩。

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ここには水場があり、奥の沢に少し下りると水が汲めます。

ここでチョコを食べて補給。半袖のTシャツで登りましたが、休憩時は長袖が欲しくなる。ちょっと曇ってきた。

さて出発。急傾斜は続く。

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この角度の梯子って、バランスが取りにくいね、手が使えないから。片手のポールでバランスを取る。

かなりハアハアいって、猛烈に汗をかく。心拍が相当上がってしまって、休みながら行く。

頭上にワイヤーがある。支柱に出会う。これは、なんとルート途中の休憩用山小屋「合戦小屋」に行くリフトだ!

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の、乗せてくれっ!と思わず叫んだが、これは物資運搬用リフトなのです。合戦小屋までスイカやら燃料やらを荷揚げし、ゴミを降ろしているようです。結構長い距離を結んでいますよ。これを敷設するのも大変だったんじゃないだろうか?なぜ乗用にしない(笑)。けど、かなり高いところを走って危なそう・・。私、鉄道好きなんで、索道も興味深いです。是非走っているところが見たい!ワイヤーが止まっているので来ないだろうと、先に進みます。

ここからすぐに第2ベンチ。10時55分到着。休憩してコンビニで買ったウメおむすびを食べる。

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結構人がいる。みんな疲れている頃。

今回導入した新兵器。カシオのプロトレック。

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以前ツインセンサーを持っていたがトリプルセンサーに換えてみた。これについての詳細はまた後日。

こいつの指す標高は1825メートルだそう。登山口で標高を合わせて来たけど、精度はいかに?あっていれば、360メートル登ったことに。あと標高差900メートルかよ・・。ちょっとフラッとなる。

さあ、出発。もうなんだか同じ様な角度で登って、修行のよう・・。

けど、途中やや坂が緩くなり、石の階段状が無くなり歩きやすい箇所が出てくる。ガスが濃くなり肌寒い。視界は悪くなる。景色は見えない。深い樹林だけ。いつの間にか人の気配が無くなり、長い間一人きりで登る。木々の間をガスが上ってきて、寂しいというか、時折ぞくっと怖くなる。静か。こんな一人になりたくて山に来たのに、いざ一人だと怖い。晴れていれば気持ちよかっただろうなあ・・。

11時35分、第3ベンチ到着。距離的にはここで半分。

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このベンチに、単独のおねいさんが座っていたのだ!なかなかクールな感じの女性。なんとテント装備でした。かっこいい。相当山をやっている感じです。下山のようでかなり疲労しているよう。槍のほうから一人でテント泊縦走してきたのか、やるな。

出発すると、なんと樹林帯の間から、出発地点の中房温泉の屋根が見えます。

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ほとんど真下。垂直方向に移動して水平方向にはあまり進んでいないのだ。流石は3大急登。

この先が最も辛いとされる難所。もう十分ここまでで辛いんですけど・・。技術的に難しいところは無いのですが、やはりこの斜度はきついです。

花崗岩の岩盤の道になってきます。

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石は少なくなりましたが、ステップが少なく、一歩の段差が大きくなります。ロープやら梯子でクリアしていきます。

森が深いからか、あまり花の無い道ですが、たまに咲いている鮮やかな花になんかほっとします。

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こんな所を一歩一歩上がる。

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これは自然に出来た道なのか?人が作ったのか。切通し状の一枚岩。雨が降れば沢になりそう・・。

くうう、やはりきつかった。富士見ベンチに到着。

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12時25分。かなり時間が掛かってしまった・・。距離的には半分以上来たぞ。

さあ、休んだら登るんだ。気温は15度を下回り肌寒いのですが、汗びっしょり。

ポールは突いた時にひじが直角になる長さといわれますが、とても短くなってしまった。急な斜度なんだなあ。

斜度が緩くなり、広場状のところが出てくる。

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合戦小屋まであと7分。そこでお昼にするんだ。

次にあと3分の広場。

休憩専用の山小屋、合戦小屋に到着。

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標高2375メートル。やっと900メートル登った。あと標高差400メートルちょい。13時。ちょっと時間が予定より掛かっている。3時間15分。ガイドブックでは3時間のコースタイム。まあこんなものでしょうか。しかし疲れたよ・・。

小屋のスタッフの元気の良い若者たちにお疲れ様です、と出迎えられます。なかなか気持ち良い。

お、先ほどのリフトの終点です。

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おお、私、終点も大好き!ときめきます。

このリフトのおかげでここは物資が豊富。

トイレもあってお借りします。男女別のぼっとん仕様。こういう山の中だと100円払うのですが、ここは料金箱が無いなあ・・。

ただで使っちゃ悪いので小屋で昼食にします。

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物資が豊富な割にはメニューは豊富じゃないな・・。名物というウドンを食べましょう。

天ぷらウドン、カレーウドン、味噌煮込みうどんとありますが、ちょっと胸焼け気味なのでさっぱりと、山菜キノコうどんを頼みました。

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800円。なかなか麺に腰があってツルツルっと美味しかったです。温まりました。

合戦小屋の名物といったら、スイカです。

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1/8カットが800円かな?これが結構大きいのです。

食べたかったけど、寒くなってきたし、この半分だったら一人で食べられたのですが・・。ちょっとこの大きさは無理そう。グループで来た人はこの半分に切ってもらって分けていましたが羨ましかった・・。

うどんも食べたし、最後の登りへ出発です。13時30分。

また急な登りですよ・・。笹原の樹林帯から、徐々にハイマツが増えてきます。

開けて、合戦ノ頭に出ます。三角点がある標高2489メートル。

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ここからが森林限界です。相変わらずガスが多く展望は開けませんが、木がまばらになって、気持ちよい歩きです。

けど、やっぱり急な登りが。

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一歩一歩ゆっくりと・・。

鎖のある箇所。

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右手側がちょっと落ちてるトラバース。怖くは無いですが急。鎖を思わず掴むが、一箇所ホールドが抜けていて、引っ張ったら鎖が伸びて、右側に落ちそうに・・。鎖に体重を掛けちゃダメですね。

岩に2600の文字が赤いペンキで書かれています。おお、2600メートルまで登ってきた。

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プロトレックも2600メートルを示す。なかなか精度いいじゃ~ん。腕の毛はゴメン。標高の変化を示す棒グラフは一定の角度。ずっと同じのぼりなのだ。

ガスが抜けてきました。尾根の上に山小屋が!燕山荘(えんざんそう)です。

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テントもカラフルに見えます。もうちょっとだ~。

燕山荘直下のお花畑。

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トリカブトかな?

さあ、最後の登り。テン場への階段。両側のお花が出向えてくれます。

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ああ、青い空とカラフルテントでフィニッシュ。

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とりあえずゴールの合戦尾根を上り詰めた、燕岳からの主稜線に出ます。

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北アルプスの名だたる山々が目に飛び込んできます。

やったぞ~!尾根を登りきりました!

右手を見ると、最終目的の燕岳の山頂(標高2763m)が、気品のある姿を見せてくれます。

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素晴らしく、美しい。登るのはもうちょっと待っててね。

さて、左に進み、燕山荘に行って宿泊を申し込みます。

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ひとまず到着!14時40分。登山口から4時間55分掛かってしまった・・。

山行データ。

2009年8月24日(月)曇り→晴れ

高崎市自宅5:30 → 中房第一駐車場9:00 →登山開始9:30 →中房登山口(1462m)9:45 → 第1ベンチ10:20 →第2ベンチ10:55 →第3ベンチ 11:35 →富士見ベンチ12:25 →合戦小屋(2375m)13:00 出発13:30 →合戦ノ頭(2489m)13:50 →燕山荘(2705m)14:40

標高差1243メートル。

人数:単独

装備。

ザック:カリマー・リッジSL30

靴:ガルモント・ピナクルGTX

服装:パタゴニア・キャプリーン1Tシャツ(半袖)

   モンベル・ウィックロンラガーシャツ(半袖)

   ノースフェイス・レインテックスフライトジャケット

   パイネ・ストレッチパンツ。

水筒:ナルゲン1ℓ、キャメルバックボトル0.5リットル。

次回は、燕岳登頂編です。

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