« フライ巻き指令。 | トップページ | 土用の丑の日。 »

2010年7月25日 (日)

野反湖でフライフィッシング。

  群馬県で私が一番好きな場所、野反湖。野尻湖じゃないよ、あれは長野のナウマンゾウ。野反湖は群馬の県境の秘境。昨日ここにフライフィッシングに行って来ました。

2c1

初めて訪れた時、ここは日本じゃないと思った。スコットランドの湖?北欧?カナダかアラスカか?と行ったこともないところを想像してしまう。神秘の湖。

標高1500m。ダムによる人造湖ですが、とてもそうに見えない。太古からここに存在していたような自然な趣。ダム湖としては有数の高所にある湖で冬は凍結します。

昭和31年にダムが完成するまでは、ここは野反池と呼ばれる高層湿原がありました。尾瀬みたいな感じの。ここに野反池の画像があります。

現在の感覚では絶対にダム建設が出来る場所ではありませんよね・・。野反池のまま残していてくれたら、登山で訪れていただろうなあ。

しかし、野反湖となった現在も、ここは素晴らしい景観です。ここに来るには、人家が途絶えた先の原生林の中の国道をずっと走ってくるのです。湖畔の建物はキャンプ場のロッジとバンガロー、峠の売店くらいですから。

今回は、私のフライ釣りの師匠I氏にご指導をお願いします。安中で待ち合わせて7時出発、倉渕経由で2時間掛かりました。富士見峠の売店に入漁券の自販機があり購入。日釣り券1000円也。

2c2

現場ウリだと1500円なので先に買いましょう。発行者が中之条町長になっているからこの湖の管理は町営なんだ。合併する前は六合村(くにむら)でした。

I氏の愛車インプレッサSTI。かっこいいよ~。Iさん、運転ありがとうございました。

2c3

富士見峠のちょっと先の駐車場。ここで着替えて釣り道具をセットします。

湖までは、ウッドチップを敷き詰めた快適な道が続きます。

2c4

この道が直線で結構長いのよ・・。周りには山野草が咲き乱れます。ニッコウキスゲは地元ではノゾリキスゲと呼ばれています。

2c5

以前、野の花の写真撮影に凝っていた時、コマクサ、シラネアオイの写真も撮りにこの野反湖に来ました。

その時のノゾリキスゲの写真記事はこちら。

さあ、湖畔に到着。いよいよ釣り開始。

2c6

この湖で狙うのはニジマスとイワナです。ニジマスは頻繁に放流され、北海道以外では珍しく自然繁殖もしているそうです。

特に、ブルーバックと呼ばれる背中の真っ青なニジマスが釣れるので有名です。何故ブルーになるのか?この青空と青い水面から保護色になるのだとか?真相はわかりませんが、信じたくなる風景です。ここは天気の良い時に是非来て下さい。青空と湖面の青を見に。雨の日とかは単に荒天の山ですから。

さあ、自作のフライをつけてキャスティング。

2c7

広い湖面にフライラインを伸ばしていくのは気持ちいいです。もっと遠くに飛ばせれば気持ちいいんでしょうけど・・。普段の渓流釣りではピンポイントに狙いますが、ここはただ前に飛ばせば良い、これもまた爽快。ロングキャストにはまる人の気持ちも若干理解できました。

ここは、渓流のように浮かせるドライフライで釣れるのが特徴。湖は沈ませるフライが多いのですが。ここは、水中の食べ物より湖面の羽虫や陸生昆虫のほうが捕食しやすいのかもしれません。

陸生昆虫は岸よりのほうが多いですから、岸辺でも釣れるのです。ですから渓流用のフライ用具でもオッケー。私は4番ラインを使用。

ただ、こんだけ広い湖面を見ていると遠くに飛ばしたいですよね・・。けど渓流オンリーの私にはロングキャストの技術が無くてね。

持っているロッドで一番飛ぶ感じの良い、G・ルーミスの8フィート4インチの4番を使いました。ラインも少しでも飛ぶようにと普段のDT4FからWF4Fという先端が重くてより飛ぶやつに巻き直してきましたよ。無駄な抵抗だけど・・。

なんと、I氏は1投目でヒット!すごい~。

2c8

けど、ウグイでした。ウグイもこの湖は多いんです。けど1投目から魚を出すとはさすが。

私も徐々に湖で釣る感覚がわかってきました。

2c9

これだけバックにスペースがあるので、後を気にせず伸び伸びとキャスト。ちょっと減水気味のようです。岸辺には誰の足跡も無い気持ちよさ。

このポイントは池平~イカ岩ワンドです。野反湖のポイントマップはこちら。

湖面に漂う私の自作フライ。視認性は悪かった・・。ウィングがかろうじて見えます。ちょっと岸よりでフライにチャポ・・。渓流と同じような出方です。ヒット!ニジマスです!けど稚魚です・・。体調10センチ以下の稚魚です。即リリース。けど自作フライで釣れたぞー。

これは2匹目につれた稚魚レインボー。

2c10

これはちょっと大きかったけどリリースサイズ。見えない自作フライはやめて、陸生昆虫パターンのピーコックパラシュートで釣れました。ニジマスの稚魚放流も結構やっているんだなあ。成魚はどこ?稚魚はパーマークがあるので一瞬ヤマメかと思う。

最初は岸辺を陸の上から狙います。徐々に沖合いへと湖の中を進み立ち込みます。場所によっては結構遠浅なのです。太ももくらいまで入る。

2c11

湖に入ると涼しいよ~。そうでなくてもこの時26度くらい。群馬の平地はこの日も37~38度だったから10度は涼しい。避暑にもいいですよ。日が陰ると肌寒いくらい。

平らな小石がある場所は立ち込みやすいけど、泥状の底の場所は足が潜ってちょっと怖い。気をつけよう。

湖に浸かって、湖面の一点のフライを見つめる。

2c12

心が澄んでいくようです。風が吹いて波が来て、体も揺すられて湖に同化したよう・・。

こういう釣りもあるんだなあ。フライのオレンジ色の目印部分をじーっと見ている。10~15メートル先にある5ミリくらいの点です。ぽつーんと。

2c13

時折ひゅーと風の音と微かな波の音。静か・・。釣りとしては渓流のフライとは全く違う。静な感じ。感覚的にはヘラブナ釣りに似てるけど(笑)。いつ当たるかわからないから、じーっと見てる。これもありだなあ。疲れているときは向いているかも。椅子を持ってきてキャスト後は座ってやってもいいよなあ。

この辺は稚魚が頻繁に当たりました。フッキングもしないのですが、結局稚魚3匹を釣りました。なんにも当たらないよりかはいいけど、ちょっともう良い感じ。ワラビ平らのほうまで歩いてしまい疲れた。二人いたフライマンに話を聞くとやはり稚魚ばかりだそうです。

なので、湖面に降りた場所まで戻って、クルマで湖の反対側に行くことにします。

これが歩いた・・。足場が悪くて大変・・。やっと道路に登る道に到着。

2c14

これも結構急でした。クルマでお昼ご飯を食べて、キャンプ場のロッジ前へ。

ロッジ工事の関係でキャンプ宿泊者以外は駐車不可能。手前の路肩広場に停められました。

ニシブタワンドに下りる。ここは野反湖で一番釣れるそうですが、人も多い。

2c15

結構減水していますね。ここはダム湖という感じがして、野反湖の景色としては好きじゃないなあ。

このニシブタ沢に掛かる橋。

2c16

この橋から上流は禁漁。ニジマスや岩魚が遡上して産卵するらしい。

丁度この日は、ニジマスの成魚放流日でした。しかし、もっと満遍なく湖に放流すると思っていましたが・・。

2c17

ニシブタワンドへの放流のようです。15メートルくらい崖の上のトラックからパイプで落とされる。大丈夫なの魚ちゃん?

なんか釣堀状態で、興味がわかないなあ・・。レジャー客用のイベントみたい。結構な放流量にしては釣り客も少ないですね。

あんな高いところから落下した魚じゃあすぐに釣れないだろうと、我々は先に進む。

キャンプ場の入り口にあった湧き水。

2c18

うまい~。

テン場からシラカバ淵を目指して釣りを再開。

2c19

結構風が強くなる。向かい風でフライが飛ばない。深く立ち込むが、波も高くて怖い~。

稚魚も当たらなくなってきた。

I氏にはウグイが結構出るけど私には反応がない。フライの違いなのでしょう。

岸からかなり深い場所と遠浅な場所があることがわかった。どっちが釣れるのかはわからなかったけど。

2c20

雲行きが怪しくなりました。八間山のほうに暗雲が。白砂山のほうはもう見えません。虻帝ガ原に回り込むところでおしまい。ニシブタワンドに戻ることにします。

湖畔を戻るのも大変なので、熊笹の中の踏みあとをたどり散策路へ。樹林の中のよい道です。

2c21

ここでキャンプをして湖畔を散策なんてのも良いですね。山野草の宝庫です。

これはヤナギランかな?群生しています。

2c22

ニシブタワンドに降りてみます。放流魚がワンドの奥の浅瀬に固まっているようです。えさ釣り師が2名入れ食い状態。こんな放流じゃあ湖全体になかなか魚が行かないんじゃあないかなあ。

竿を出しますが、ドライフライに反応はなし。

2c23

またニジマスの稚魚が釣れました。ここのはいっそう小さいですがパーマークがはっきりしていて元気。やたらドライに反応します。

人も沢山いて騒がしいのでさっきの放流魚以外は無理でしょう。ここで終わりにします。

これがロッジ。今年で建て替えだそうです。

2c24

キャンプでもここのお風呂に入れます。このキャンプ場来てみたい。

もう今にも雨が降りそう。着替えて車に乗り込みます。

2c25

野反湖、良い経験でした。成魚は釣れなかったけど、稚魚があたって湖のドライの感じがわかったぞ。新しい世界が開けそうです。

帰りに温泉に入っていこうということに。これが今回最大の収穫になりました!

道の駅六合の中に良い温泉があると聞いていた私はそこをリクエスト。

2c26

これが道の駅六合。この中にある日帰り温泉施設。

応徳温泉 くつろぎの湯。ここのお湯がもう最高でした!

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉というお湯。群馬では四万温泉や沢渡温泉がこの類ですが、大抵無色透明で若干の硫黄臭という感じ。

しかし、この応徳温泉は含硫黄の硫化水素型ということで、軽く白濁して結構ワイルドな硫黄臭があったんですよ!しかも黒い湯の花が舞い、温泉気分がいっぱいのお湯だったのです。掛け流しで加水も循環もしていない天然温泉。これはいいものを見つけました。

ここは通っちゃうかも。村の共同施設って感じで雰囲気はご老人センター的ですが、お湯は最高。しかも400円です。温泉好きな方にはお薦めです!うーん、旧六合村はいいぞ。この温泉についてはまた行って詳細をレポートしますから。

野反湖も通いそうな予感・・。ソロキャンプしながらフライ釣り。イブニングとモーニングライズが狙えるなあ。しかも、県内の渓流は9月20日過ぎには禁漁ですが、野反湖はなんと11月10日までニジマス釣りができます(イワナは9月20日まで)。

渓流が禁漁になったら、また行こう・・。新しい世界が開けてしまいそう。

Iさん、大変にお世話になりました!また釣りに行きましょう。

|

« フライ巻き指令。 | トップページ | 土用の丑の日。 »

釣り・フライ」カテゴリの記事