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2015年1月 7日 (水)

形見のギター、オベーション1863。

正月休みは、ギターを引っ張り出してポロンポロンやっていました。弾いていたのはこれ。

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オベーション1863。USA製のエレガットギターです。

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クラシックタイプのネックを持つ、ナイロン弦のエレアコです。ナイロン弦でアンプに音を出せるギターは、それ程沢山の機種はありません。需要も少ないだろうし。このモデルは、割と使いやすく以前からあるので、ミュージシャンの愛用者も多くプロ現場で使われているギターです。

手元にあるこれは、3年前に亡くなった父が晩年に弾いていた形見のギターなんです。弾き手もいないので昨年、実家から持って来ました。

もともと私が10年ほど前に中古で購入したのですが、クラシックギターを弾いていた父が人前でギターを弾くことになって、アンプで音を出せるナイロン弦のギターを探していたので、使ってもらっていたのです。

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オベーションは、私の中学生の頃日本で使われだした米国製ギター。

アコースティックギターですが、アンプに出力出来たので、プロのステージで流行りだしました。

特徴的なのは、ぱっと見木のギターですが、バックはリラコードと呼ばれるグラスファイバー樹脂。ラウンドバックという形状。

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こんなギターは当時は他には無くて、ビックリしました。

当時のカタログを思い出すと,ヘリコプターの部品を製造する会社であったが、その部品の中でとても音が反響するものがあったのでギターに使ってみたら出来た、ってことが書いてあったと思います。

音は、アコギっぽくは無く、シャカシャカした感じで、アンプに出力するとジャリジャリという音で、全くアコギの音ではなく、誰もがオベーションの音として認知しましたね。アコギの音じゃなくオベーションの音なんだと。耳に痛いくらいの音で、音が立つので他の楽器の中でも埋もれないし、マイクセッティングがいらないのでいきなり便利になってプロ現場で結構使われました。ハウリングは無い訳じゃなかったようですけど。

高校生の頃、楽器屋に行くとオベーションが並んでいましたが、25~35万円と高価でとても買えるもんじゃありませんでした。

このサウンドホール周りの飾りも高級な感じが当時はしたのだ。

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アダマスっていう最高級のは百万円位していたと思うけど、南こうせつさんとか松山千春さんとか弾いていたと思います。

浪人生の時、勉強もしないでバンドをやっていて、地元の市立経済大の軽音サークルに出入りしてしまってギターを弾いていました。大学生のお兄さんでこのオベーションを3本持っている人がいて貸してもらって弾いてみました。

アダマスの次に高級なカスタムレジェンドってのを弾いていて、それは触らせてもらえず私に貸してくれたのはグレンキャンベル・アーティストってモデル。

ライブで弾かせてもらったけど、な、鳴らない。けどやっぱアンプに主力できるのは便利だなあと思いました。音の分離が良くて、弦の音が混ざらず一弦一弦はっきりと聴こえるんです。下手なのがばれますが、決まれば凄く上手く聴こえます。

その大学生が持っていたもう1本はこのナイロン弦モデルでしたが、ジャリジャリした音でとてもナイロン弦とは思えないような音でした。

その頃のオベーションはディープボウルという胴が深いモデルが主流ですが、現在では胴が薄いシャロウボウルが人気ですかね。

この1863はスーパーシャロウボウルという最も胴が薄いモデル。

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体に密着できて、エレキのような感覚でライブで立って弾くのに適しています。音も高音重視の鋭いもの。

で、その後はやっぱギターは木だよね、ってことで、オベーションは便利だけど特に欲しいとは思いませんでした。憧れでしたけどね。

けど20年ほど前でしょうか?

とある、CMで、このオベーションをかっこよく弾いてる映像に衝撃を覚えました。

探したらありました、これです。

このフレーズにやられてしまいました。かっこいい。

当時は煙草のCMは結構やっていましたが、こういう男臭さを前面に出していましたね。

おっさん世代ならこのCMを憶えているかもしれないし、今オベーションのサウンドホールが1つのタイプ(アダマスタイプしゃない)のモデルを弾いているおっさんは、このCMに影響された人がいると思いますね。

で、当時この人のアズールってアルバムも買ってしまうほどのお気に入り。ナイロン弦をフラットピックで弾くってのはやっている人はいましたが、映像で見るのは初めてだったようで、こんな弾き方いいんか?と興味を持ってしまった。

このCMが忘れられず、あのフレーズをあのオベーションで弾いてみたくなって、コピーモデルも所有したこともありましたが、結局中古で本物をゲットしてしまったという。

ちなみにあの曲はアズールってタイトルだと思っていましたが、原曲は「ダッタン人の踊り」という可愛いタイトルです。

ところがオベーション1863であのフレーズを弾いても、なんかあのCMとは音が違う。リバーブが深く掛かっているのはわかるけど、深い太い音なんですCM。

思うに、あれは少し胴の深いモデルなのかな?1763とか。わからんが。

1863を購入した時も1763でOP-24アンプが載っているモデルが欲しかったのだが無かったのでこれにしたのだが。

しかし、この画像の音は1863でしょう。まさにこの音です。この通りの音がします私のこのギターも。

このピックが擦れる音が良い。ラインじゃなくてマイク録音でしょうかね。こういうニュアンスは出ませんけど私がこのメインフレーズを弾いても、音質はこのままの音です。

オベーションは音の立ち上がりが速いので速弾き系のギタリストが好んで使ってますよね。

セレブリティーとか廉価版もありますが、やっぱUSAのオベーションは子供の頃からの憧れなんです。

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ネックが薄いのもオベーションの特徴でした。エレキのように握りやすいネック。昔のアコギはネックが太かった。特にヤマハ、モーリス。マーチンはもっと太いのかと思ったが、大人になって60~70年代モデルを所有したらそれら国産より細いのでビックリしました。国産は太いネックじゃないと強度が出なかったのかなあ?

この1863はクラシックギタースタイルの幅広で平らなネックですが、やはり薄くて握りやすいのです。

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ポジションマークはないのだけど、生前の父が目印として白いシールを貼り付けてある。父の思い出なので剥がさないでいこうと思う。私はメインで弾いていたタカミネが12フレット以外ポジションマークが無いモデルなんで慣れています。

1弦と2弦だけ1フレット多いデザイン。

ヘッドはこういうクラシックタイプ。

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ペグはゴールド。ドイツ製のシャーラーが装備されています。

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ネックは薄いので強度を持たせるためか、異なる木材のラミネート構造。

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子供の頃はアレンビックとかスルーネックというこういうラミネート構造のネックがボディーを貫いていたが。このネックも凝っていて憧れだったなあ・・。

アンプはOP-X。

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4バンドEQは使いやすいし、ノッチはハウリング防止。

浪人生の時に弾いたグレンキャンベルはボリュームノブ一つだけだったような。凄くパワーがあって上げると歪んだよ。

電池ボックスはここ。蓋を開けると電池が飛び出してきます。

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入れる時はちょっと力が必要だけど。

弦はこういう結ぶタイプ。クラシックギター用の弦が使えます。

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この結び方を見ると、父が弦を一部張り替えていますね。これも、このまま父の思い出として取っておきたいけど、いつかは切れるから無理だな・・。

トップはスプルースで目が詰っている良い材ですね。

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ケースはこういう黒くてゴツイの。

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ちゃんと内部は、ギターのバックの形に合わせてラウンドしています。

けど、やっぱ浪人生の時に弾かしてもらった70年後半の茶色いハードケースがカッコイイ。やっぱノブが一つの昔のオベーションが欲しいなあ。昔のオベーションはトップが結構割れていますよね。トップ材とバック材の伸縮率の違いとか。

弾き込んでも経年変化しても音が良くなることも少ないだろうし、中古では暴落するギターなので、探して入手してみようかな。

ケース内部の小物入れを開けたら。

幅広のストラップが出てきた。父が折りたたんだ形のままで・・。

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これはもっと昔、私が弾いていたベース、ミュージックマンのスティングレイで使っていた奴です。ギターと同時に渡した気がするが。いつも父はこのオベーションを弾く時はこのストラップを装着して座って弾いていました。

そう、このギターを座って弾くとどうしても前にずり落ちてしまうんです。滑りやすいし。

さっきの動画でもストラップで座って弾いていますよね。

細身の父がこの幅広のストラップでギターを体に縛って弾いているようで、ちょっと可哀相でした。ごめんねこんなギターを渡してしまって・・。だから父はこれが弾き難かったようで、普段はヤマハのクラシックギターを弾いていましたね。

ストラップの下から交換用の電池と弦が出てきた。これも父が置いたのでこのままにしておこう。

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父がオベーションで何の曲を弾いていたのか?それは古賀政男の演歌です。渋いです。私が子供の頃から弾いていました。私もその姿を見てギターを弾くようになったのですが。

で、そのギタースタイルは、演歌なんですがギターインストです。伴奏を弾いてそれに歌メロを被せていく。今の押尾コータローなどの元祖のようなスタイル。歌の伴奏としても使えます。弾き語りではギターとユニゾンで唄うという。

子供の頃なんと器用なのだろうと思いましたね・・。

で、一人で弾いていましたが、晩年実家の裏山の神社で、住んでいる集落の花見のお祭りがあって、そこで伴奏をすることになったんです。

もう80歳を過ぎていた頃だったと思います。

で、どっから電源を取ったのか謎ですが、軽トラックにギターとアンプを乗せてもらって山に登り、ライブをやったそうです。

観たかったなあ・・。演奏の評判は良かったそうです。

85歳で亡くなりましたが、80歳を過ぎてオベーションを弾く父はカッコよかったのです。

ですから、このギターは父の形見です。

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父を思い出して弾いてしまうよ。

父の十八番は「湯の町エレジー」だ。一度父の楽譜を見ながら弾いてみたがなかなかあの味は出せない。

私が晩年になっても演歌は弾かないとは思うけど、これは一生ものです。歳をとっても弾くことでしょう。

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