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2015年8月10日 (月)

漫画・ぼくは麻理のなか1~6巻。

久しぶりの漫画レビュー。

今回かなりエッチです・・。

ぼくは麻理のなか・1~6巻。

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男女入れ替わりモノです。男女の体に心が入れ替わってしまうという。冴えない男子大学生が、憧れてストーキングしていた女子高生の中に心が入ってしまって、その女の子として暮らしていくという。

古くは映画で、大林監督の尾道三部作の1作目「転校生」で有名な設定ですが。あれは幼馴染の男女中学生が、階段をもつれ合って転げ落ちたらお互いが入れ替わっていたという設定でしたね。小林聡美の名演と尾美としのりのカマっぽい演技がハマって、印象に残っている映画です。過去からある設定ですが。

けど、この漫画作品はそれらとは違う。男の心が女の体に入ってしまうが、女の心は元の男の体に入っていなくて行方不明。どこへ行ってしまったのか?というミステリー的な要素も。

ぼくは麻理のなか・押見修造著・双葉社・定価600円(税抜)。

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漫画アクション連載中(2012年3月20日号~)。

最初は隔週誌の月一連載だったのが最近では毎号(隔週)連載になっています。

私の好きな作品「惡の華(1~11巻)」がヒットした作者が描いています。

あらすじ。

群馬から上京した男子大学3年生・小森功は、大学で友達作りに失敗し、孤立し2年生からは大学に行かなくなった。アパートでゲームばかり、仕送りでコンビニ食生活を続けていた。

彼は、夜9時にコンビニに現れる美女子高生を「コンビニの天使」と呼び憧れていた。コンビニから彼女の自宅まで後ろをつけるというストーカー行為を続けていたが、それ以上のことは望まず、ずっとこのまま後をつけていられれば良かった。

しかしある夜、いつものように彼女の後ろをつけていると、彼女は振り向いて微笑んだ・・。

ここで記憶を失い、次の朝、小森は彼女になっていた。自分の姿を鏡で見て「この子、コンビニの天使・・・」

机の上の生徒手帳から名前は吉崎麻理であると知る。そこから家族や友人に小森であることを隠し、麻理として女子高生として暮らし始めるが・・。

女の子の体、視点に戸惑った小森麻理はキョドった態度をとって友人に不審がられる。小森麻理は何とかするべくリアル小森のアパートを訪ね会いに行くが、リアル小森は麻里さんなど知らないと言う!では、麻理の心はどこへ行ってしまったのか?

小森麻理は困惑する「どうしよう?」。クラスメイトで密かに麻理に憧れて見つめ続けていたメガネ娘・依は、小森麻理を問い詰める。吉崎さんはそんなことは言わない、あんな風にしない「おまえ誰だ」

小森麻理は依にすべてを話す「助けて・・」。だが依は叫ぶ「おまえなんかどーでもいい!今すぐ吉崎さんを返せよ!!」

・・・・・・

話が複雑ですが、これはおもしろいです。

わかりにくいので、小森が入った麻理を小森麻理、本当の小森をリアル小森、本当の麻理を麻理さんと呼びます。

ここからは、小森麻理は依と一緒に麻理さんを探します。リアル小森に会いに行ったり。

このあらすじに興味を持ったらまずは1巻を読んでほしい。連載3年目で絵柄も変わったけど、1巻の麻理さんはかわいい・・。

当然、女の子の体に男の心が入ってしまったので、エッチな描写が出てきますので、未成年の方はご覧にならないように。

最初、小森麻理は、麻理さんはあこがれの存在なので、許しもないのに体を見たり触ったりしないと誓う。着替えも目をつぶって、トイレでも耳をふさいで音を聞かない、お風呂を目隠しで入る。依にも裸を見るなと約束させられ、化粧を教えてもらい麻理さんの日常を壊さないように完璧に演じることを言われる。

しかし、徐々にそれは崩れていき麻理さんの体にいろいろと・・。

はっきり言ってエロイです。そして小森麻理や周囲の関係する人物も壊されていきます。

依との関係も百合モードに?

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性描写も出てきて、話もドロドロと気持ち悪くなっていきますから、いろいろ読み慣れている、大人の人にお勧めします。

・・・・・

・・・・・・・

ここから先は完全にネタバレを含みますのでご注意ください。

夏休みで時間があるので「ぼくは麻理のなか」研究をやります。既読の方はどうぞ。

本当は、作中のコマを引用するとより解りやすく面白さも伝わると思いますが、著作権とかいう人がいるのでやめます。

この作品の一番の面白さは、消えてしまった麻理さんを探す中で次々と現れる謎ではないか。ミステリー的な要素です。

ここまで現れた謎たち。

1)麻理さんの部屋から大量に発見されたエロ本。それはすべて小森真理が読んだことがあり、古本屋に売却したものを麻理さんが買っていた。

2)リアル小森のアパートの部屋の中が見える場所にあった麻理さんの痕跡。残されていた麻理さんからリアル小森へのメッセージ「いいなあ、あなたは。」麻理さんは小森を以前から知っていた、逆にストーキングしていた?

3)小森麻理が小森であることを告白した後の麻理さんの母親の反応と対応。以前にも同じようなことが?麻理さんの過去には何があったのか?

4)小森麻理にかかってきた非通知の電話「あなた誰?私、麻理だけど」。やはり麻理はどこかにいるのか?

5)麻里さんと依の過去の唯一の接点、保健室での抱擁。なぜ抱きしめたのか。「小さい頃の自分みたいだ」幼いころの麻里にはやはり何かが?そしてこの事柄を依は「絶対に言っていない」。小森麻理のなかに蘇る麻理さんの記憶。やはり小森麻理の中に麻理さんはいるのか?

6)幼いころのアルバムを見る小森麻理。破かれた1枚の写真に記憶が蘇りかける。「ふみこ」。思い出した名前「ふみこ」とは誰なのか?一緒に観覧車に乗り「ふみこ」と呼びかける記憶の人物は誰なのか。母親に尋ねるが「知らない」そしてまた怪しい反応を見せる母親。

この中で解決されたのは麻理さんからの電話くらいか。あれはひどい結末になってしまったが・・。

読んだ人は3巻辺りで、あれ?って思いませんでした?私は思いましたけど。

これ、麻理さんの中に小森は入ってい・・・?

最初の小森の身の上話のところから麻理さんが作ったものだとしたら。

それも恐ろしい。これから先が楽しみですね。

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本日発売、最新の6巻。

「この子は成長してクラスの人気者になりました。でも僕が全部ぶち壊してしまいました。」って帯びの文章も笑えますが。成長して?ここも伏線かもしれません・・。

5巻あたりからのリアル小森の気持ち悪さは酷いけど。依さんもおかしくなってるし、みんな壊れて気持ち悪さ全開・・。読むと気持ち悪いところがたくさんあるのでお気を付けください。

だがそれがいい。

今続きが一番読みたいマンガです。

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