« 思い出旅その2・多摩センター編。 | トップページ | 思い出旅その3・あの丘・アパート・suicaで新幹線編。 »

2017年7月21日 (金)

うずら(bar・多摩センター)。

多摩センターの夜。

この街はキティーちゃんの住み家です。

0f1

怪しいサンリオのお城だ。私が多摩センターに住んでいたその頃、ここは空き地でした。


0f2

さあ、出掛けよう。思い出旅の夜は、飲み屋さんを探す。

自分があのころ住んでいたアパートから50メートル程の場所に、おしゃれなバーがありました。

うむ、学生の頃、あの場所で酒を呑むって殆どなかったし、ましてや飲み屋に行くってことも無かった。大人になって飲めるようになったぜと、学生当時の自分に今のおっさんになった自分を見せつけたいという思いで、あのアパートの近くで飲むのは意味があるのです。

スマホで調べると、気さくなマスターが一人でやっている店らしい。


0f3

「うずら」というBARです。この界隈では本格的なバーのようです。

昔はこの辺りって飲み屋さんって無かったよなあ・・。夜出掛ける場所なんてなかったんだ。

外観はお洒落。

0f4

マスターが気軽に入れるようにと、中の様子がわかるように窓が大きく内部は丸見え。

これはありがたいね。初めて入る時はドキドキモノなので中が混んでいるかどうかがわかるのは嬉しい。常連さんばかりで盛り上がっているとヤバって思うしね。

覗くと、中はお客さん一人だけ。これは入るっきゃない。

あれ、マスターじゃなくって・・。

若い女の子のバーテンダーさんです!

ええええ?なんか店の状況はネットと変わっているようですが。

カウンターは7席くらい。あとテーブル席が3か所10席くらいか。屋外にもオープン席がありますね。

店内はさりげなくJAZZが流れています。オーセンティックよりもややカジュアル寄りです。

カウンターに座ります。常連さんがカウンターの一番奥にいるので真ん中あたりに。

こちらから話しかけます。

「かっこいい、お店ですね」

「あ、ありがとうございます」

喉が渇いていたのでしゅわっとするものをまずはもらおうか。

「メニューをどうぞ。」おお、メニューがあるのは親切ですね。

じゃあ、ジン・トニックを。

お、美味しいです。いいじゃないですか。

続いては。うーんシングルモルト行っちゃうか。

「ラガヴーリンを」ラガヴーリン16年好きなんすよ。アイラの中で一番好きかも。

「飲み方はどういたしましょう?」「ストレートで」

これでちょっと本気な飲み手と思われたのか?

「実は最近マスターがいなくて・・、私、アルバイトなんですよ・・。」

え?そうなの?バーテンダースタイルも決まっているじゃないですか。けどちょっと蝶ネクタイが曲がっているか?

小柄でショートヘアで、素朴な感じ。

「マスターが一人でやっていたんですが、もう半年くらい、家庭の事情で店に来なくって(笑)。アルバイトが10人もいて順番に店を回しているんですよ」

そのマスター、羨ましいよなあ。バイトで回るなんて、店が上手く行っているんだなあ。こんな店やってみたい。

「タリスカー、ソーダ割にしていただけますか?」

「はい、えーっと、タリスカー・・、」

「その伊達の右、スプリングバンクの辺り・・」

マスターはウィスキーを地域ごとに棚を分けているようで、アイラの下のジャパニーズの右側にアイランズとキャンベルタウンが一緒の棚になっているようです。

うん、ソーダを静かに注いでステアも軽くゆっくり1回でマドラーを静かに抜く。いい手つきじゃないですか。マスターから教えを受けたのかな。

0f5

あー、おいしい。上手に出来ていますよ。

お客さんも増えて、カクテルの注文がいくつも入りますが、レシピをちゃんと覚えていて素早く作っています。かなり手さばきがよく、てきぱきしていますね。

シェーカーを振るのもさまになっています。かっこいいぞ。

「お酒お強いんですね。」と言われて、

うん、家では浴びるほど飲んでいるかな。このバーくらいウィスキーは家にあるよ・・。

バイトでも回せるように、カクテルはメニューで明確化しているし。ウィスキーもオフィシャルのスタンダード品しかなく、レアボトルとかは無い様子です。一通りはありますが、面白いのは無い。バイト中心だとこの辺りが目一杯でしょうか。

値段が安いボトルは無く、、ローヤルや余市から上のボトル。

白州のハイボールがかなり売れていたので客単価は高そうですね。

丁度TVではウィンブルドンの男子シングルス決勝が行われていたので間が持って楽しめたな。

結構混んできて7人座れるカウンターは5人が座る。しかし、そのうち3人はスマホをいじっているよ・・。うーむ何をしにバーに来た?こんなかわいいバーテンダーさんが目の前にいるのに会話もしないなんて、もったいないなあ東京の人って。

テーブル席も2組入って、バーテンダーおねいさんはてんてこ舞い。けどちゃんとオーダーを憶えていてテキパキこなします。

地元の美大の3年生で油絵を描いているそうだが、これだけ人と接しられて仕事がこなせれば就職も上手くいくだろう、油絵が描ければ何でも描けそうだし。凛とした涼やかな感じの子です。こういうスーパーな女の子もいるんだなあ。

自分が大学3年生の頃こんなこと出来たかなあ?もっといい加減な学生だったよ。自分はバイトも事務系とか雑誌の編集とかやってて、接客は無理だったよなあ。

今時の学生さんも見直した。

「なにかお酒、お造りしましょうか?」

ナイスなタイミングで声を掛けてくれた。もう1杯飲んで帰ろうと思っていたところ。

余市をロックで。最近の国産NAクラスはロックが旨いと思い始めています。


0f6

ちゃんとボトルのラベルをこっちに向けて置いてくれるよ。

やっぱ、おっさんなので私は昔話ばかり。

この辺りに住んでいてね。当時はピューロランド空き地だったんですよ。

「えー、どれだけ昔なんですか?」

モノレールも無かったし。

「モノレールが無かったら大学とか行けませんよね?」

なかなか楽しくお話しできました。敬語に言い直したりして、可愛いもんです。

また来たい店だ。けど、バイト10人もいるから彼女に順番がなかなか回ってこないのかも。

おつまみがワサビあられとバナナチップス。ジントニック→ラガヴーリン16年ストレート→タリスカー10年ソーダ割→余市NAロックと飲みました。普段家で飲んでいるボトルばかりだけどいいんです。飲みなれている方が安心できるのだ。

ああ、爽やかな気分。気持よくお酒が飲める店でした。

多摩センターで2軒目で大人っぽくお酒だけを一人飲みしたいなら「うずら」おすすめです。

さて、ホテルに帰るか。

近所なんでやっぱり自分が暮らしたアパートを見に行く。

0f7

もう無いけどな。夜の思い出は無いなあ。部屋で夜中は何をやっていたのか?大学1年生の自分よ。

まあ、悩んで悲しんでいたんだよな。一人暮らしを始めたばかりで寂しさもあったのだろう。

夜の駅前。ここもあの頃好きだった場所だな。夜中にここを歩いたもんだ。


0f8

空には月が出ていたよ。


0f9

ウオークマンでユーミンやら谷山浩子やらを聴きながら。この暗さの通りをあのデジタル時計の公園まで夜中一人で背中を丸めて歩いた、あの頃の自分の姿をこの景色に重ねました。

0f10

その場所まで歩こうかと思ったけど、もう夜も遅い、ホテルの部屋に戻って眠ろう。

多摩センターの夜は深かった。

部屋で思い出しながら、自分があの女子大生バーテンダーさんみたいなしっかりとした学生だったら、もっとちゃんとした大人に自分もなれたのかなあ?とか思いながら、眠りにつきました。

次回は、思い出の丘、彼女のアパートで号泣、です・・。

|

« 思い出旅その2・多摩センター編。 | トップページ | 思い出旅その3・あの丘・アパート・suicaで新幹線編。 »

思い出」カテゴリの記事

食べたもの・食べた店」カテゴリの記事