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2018年3月 4日 (日)

グレンファークラス・17年&21年。

久しぶりのウィスキーレビューです。

やっぱり国産ウィスキーが好きなのですが、このところはもう国産の熟成年数表記モノは売っていないし、ネットではすごいプレミアム価格だし。

例の原酒不足も来るところまで来た感じで、さらに東京オリンピックで外国人観光客への供給を見据えているのか生産調整もしているような気配。ここにきてまた休売情報が飛び交っていますが・・。

まあ、五輪の年に凄い商品が出ることを期待して、国産ウィスキーを飲むのはここは我慢か。

ならばと本場英国のスコッチを最近かなり飲んでいます。

スコッチは詳しくないので少っちだけレビュー。なんちて、がははは・・。

自分の周りでは、酒は飲むけどウィスキーは苦手っていう人が意外と多いのです。特に若い方々にはおっさんの酒と思われている・・。焼酎や日本酒よりも彼らのイメージはおっさん寄りにシフトしている酒に感じますよ。

ならば、甘やかで味わい深い、メロー&スムースできっとみんな好きになるに違いないシェリー樽系のスコッチをご紹介。国産の某シェリー樽系なんてもう手に入らないしね、やっぱスコッチで。

シングルモルトのグレンファークラスの17年と21年です。

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グレンファークラスは家族経営でやっています。シェリー樽系メインで、ボトラーズというウィスキーを集めては商品を作る業者に樽売りをやっていないので有名。自分の酒を大事にしている印象があります。ってことはメーカー品のブレンデッドウィスキーにも入っていないのか?

このブログはウィスキーメインじゃないので、ウィスキーを知らない皆様へちょっと解説。ウィスキーに興味を持ってください~。

まずシングルモルトというのは、モルトという大麦麦芽が原料で単一蒸留所で造られたウィスキーね。

ブレンデットウィスキーはモルトにトウモロコシやら穀物原料の原酒(グレーン)をブレンドしたウィスキー。複数の蒸留所の原酒をブレンドして作ります。

で、ウィスキーはその大麦麦芽などから作った蒸留酒を樽熟成させて作ります。最初は焼酎状態ですが、それを木樽に入れて長期熟成するうちに樽の成分がしみ込んであの味わいになります。

スコッチや国産ウィスキーは、かつて他の酒を熟成させた使用済み樽を使用します。なので最初に仕込んだ酒の香味がしみ込んでそれが移るわけです。

さまざまな樽が使用されますが、主なものにバーボン樽、シェリー樽があります。他にもワイン樽やラム樽、日本だと梅酒樽もあります。

さらに材質でも違いがあってヨーロピアンオークとアメリカンオークで違いがある。日本独自のミズナラ樽も注目されています。

煙いスモーキーな風味というのもありますが、あれは樽じゃなく麦芽を乾燥させるときに焚き込むピートという泥炭を燃やした香りが付くものです。

樽由来の味わいとしては自分の印象として、バーボン樽系アメリカンオークはバニラ風味でドライでスッキリなイメージ、シェリー樽系ヨーロピアンオークは干しブドウや熟した果実風味で、甘やかで濃厚なイメージを持っています。どちらも長期熟成が進めば甘やかでまろやかになっていく感じですが。

アメリカンオークのシェリー樽が多くなったし、樽の大きさとか内側を焦がしたとか、後熟で樽を替えるとかいろいろな要素が入ってくるのですが難しいのでこの辺りまでで。

米国のバーボンは逆に中古樽は使用禁止で新樽のみです。なのでその使用済みの樽が供給されるわけです。

シェリー樽はシェリー酒を仕込んだ樽で、辛口ドライから甘口まであります。自分はスぺイン料理店で飲んでからハマって、一時期家でティオぺぺを日常的に飲んでましたが、今は飲んでいない。周りも常飲している人って見ないですね・・。

それ程シェリー酒が世界的に流通しているとは思えず。なのにシェリー樽系のウィスキーは人気で、樽不足、樽価格の高騰に繋がっています。

何処の蒸留所もシェリー樽の入手に苦心しています。なのでシェリー樽系の休売もありましたし。

シェリー樽系のウィスキーの代表格はマッカランでしょう。

私も若い頃は飲み屋で良く飲んで、マスター、このマッカラン値段はまっからん?なんちて、がははは!とか言っていました。

ウィスキーのロールスロイスとか言われていますが久しぶりにマッカラン12年を飲んだら、なんかなあ・・。樽の質が悪い感じ?なんか変な癖が強い。最近ではシェリー樽から脱却したウィスキーも出しているようですし、シェリー樽供給は難しいのでしょう。

そんな中、このグレンファークラス。シェリー樽系に拘っています。12年物から、前は10年物も見たけど、やはりよりシェリー樽を感じたいので、17年物と21年物を奮発して呑んでみます。

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それでも国産の17年~の長期熟成ものより圧倒的に安いです。リーズナブルに長期熟成ウィスキーを味わいたいならお奨めです。

スペイサイドというスコットランドでも蒸留所が多数集まっているエリア。癖のない優しい風味のウィスキーが多い印象がありますが、シェリー樽系となると個性を放ちます。

前置きが長くなりましたが、レビューを。

グレンファークラス17年。

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ラベルが素朴ですよね・・。

香り:甘く華やか。レーズン、果実、カラメル、チョコレート。蜂蜜。いかにもシェリー樽系な香りが強い。

ストレートで飲んで:まろやかで甘い口当たり。濃く、焦がした砂糖やチョコレート。シェリー樽系の香味はしつこくなく、上品でバランスが良い。中盤からビター。余韻はウッディーさが出て苦みと渋味、その中に甘さが残る。

これはいい。シェリー樽系が好きな人なら悪くはないでしょう。甘い華やかさがバランスよく嫌味が無い。17年物でこの味でこの価格はCP高し。

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ロックで:甘さは後退するが、シェリー樽っぽさとコクが増す。余韻は渋みがメインでかなりウッディー。ビター。

自分評価(10点満点。☆は見難いのでやめました)

お気に入り度:7点

CP度:     7点

おすすめ度  7点

グレンファークラス21年

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21年物でお求めやすいと思います。某国産ならこの5倍の値段が・・。

香り:レーズン、蜂蜜、濃厚シェリー樽系だがビターな香り

ストレートで飲む:甘い口当たり、レーズン、焦がした風味が強い。中盤から上品なウッディーさ。余韻は甘みが少しと、チョコと木の渋み。なんか煙草っぽさ。そして土っぽさ。

全体に枯れたニュアンス。甘さは薄まり味わいのシェリー樽感は薄まる。17年と比べると何故か濃厚さは後退し木の渋みがメインに。グラスの残り香はドライフルーツ。樽の成分がしっかり染み出ているかのようにウッディーさが前面。全体には上品。

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ロックで:甘味はかわらず、液体は希薄になるが複雑さは増す。中盤からやはり樽感がメインでウッディーさの渋み。余韻はそれ程ビターではなく、渋味時の香りが強い。

自分評価(10点満点)

お気に入り度:5点

CP度:     6点

おすすめ度: 6点

17年は華やかさが十分に出てなおバランスが良い。シェリー樽感を感じたいなら濃厚で甘さがある17年。

21年は熟成による樽感が強く渋い。枯れたニュアンスで21年物を飲んでいるという満足感。

どちらともシェリー樽系の甘やかで華やかな部分が前面にあり、しつこさや嫌味が無く上品にバランスがとれている感じ。ロックだと樽感の渋みが強く、ストレートの方が甘みを感じられてお気に入り。

一気に飲むものではなく、ちびちびと少しずつ減っていくボトル。こういうのは量は飲めない。

毎日がぶがぶ飲むのではなく、じっくりと付き合える酒です。これだけ長期熟成ものが手に入りやすいのが嬉しいですね。

両方とも飲み切ったので、次はグレンファークラス15年を購入しました。度数が高いので期待です。

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