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2018年3月19日 (月)

タリスカー10年・煙いの入門。

今回のウィスキーレビューは煙い奴です。

タリスカー10年。

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これは普段スモーキーなウィスキーを飲まない人が、煙い奴を入門するのにいいんじゃないかなと思っている1本です。

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煙いウィスキーが飲みたい。たまにそんな気持ちになります。

スモーキーな香りに、男の酒だぜ・・、とつぶやきハードボイルドな夜に浸る。いかにもウィスキー通な自分に酔っちゃいます。

いや、本当はちょっと煙るくらいの軽いスモーキーさが好きなのですけどね・・。何事もやり過ぎはいかんです。

煙いシングルモルトといえばアイラ島のアイラモルト。アイラが飲めなきゃ本物のウィスキー飲みとは言えないぜ・・、みたいな風潮。

でも、なんかのネット記事で読んだが、有名なスペイサイドの蒸留所オーナーが出されたアイラモルトを病院臭くて無理と言ったというくだり。ああ本場スコッチの酒飲みもアイラが駄目な人は駄目なんだなあと。

なので無理に好きになることは無いです、煙いの。

特にアイラモルトは、何種類か続けて飲むと口の中がびりびりとして煙くてどれも同じ感じになっちゃったりして。

煙いのは麦芽を乾燥する時に焚くピートという泥炭を燃やした香りが付くもの。薫製みたいなもんです。

この煙さがあるのと無いのとスコッチでも分かれて存在します。

で、まだこのピート香は軽めだと心地良かったりしますが、これが過ぎるとヨード香というのを感じる。

消毒薬っぽい香り、はっきり言うと正露丸の香り。もうヨード臭と呼びたいよ・・。

ピートが海藻を多く含んでいるからとか言われますが、自分はピート香の濃度が濃すぎるからなんじゃないかと、ピート香が過ぎるとヨード臭を感じるような・・。

自分の中ではこのヨード臭にウェッとなった頃もありましたが、アイラを飲みなれたら酒の味もわかるようになったし。けど、これヨード臭が無かったら凄く旨い酒なんじゃね?と思うこともあります(笑)。

この辺は煙さのバランスじゃないかと。やたら煙いのじゃなく、程よい煙さのバランスを探したい。煙さが心地よいポイントを探そうと。

日本のモルトでも白州12年はほんのり軽めのスモーキーさが心地よいし。

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アイラでもヨードっぽいライフロイグ、その中でも飲みやすいというセレクトカスク。

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けど焚火の中に顔を突っ込んだような煙さ、やっぱ消毒薬臭くなってしまう。

アイラでもボウモア18年。

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ここはアイラにしてはまだ抑えめですかね煙さが。これは甘いし花っぽい。

キャンベルタウンのスプリングバンク15年旧ラベル。

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このさりげないほんのり煙。このくらいのスモーキーが自分はベストバランスですが。こいつは酒質が素晴らし過ぎるのですけどね。

で。

結構煙いがアイラほど煙くなくヨード臭をあまり感じないシングルモルトは?というと。

今回のタリスカー10年を自分は愛飲しています。

ハイボールにしても爽やかで旨いので夏場は特に減ります。何十種類も並行で飲んでいるウィスキーの中でこれは年間3本ペースで飲んでいます。

これ酒質も旨いし、煙いの最初の1本として私はお奨めします(ほんのり煙いのじゃなく結構煙いのの中で)。

飲み終わりそう。新しいのを出してと、

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抜栓1~2日目のレビューを。

アイランズというアイラ島を除くスコットランド周辺の島々の蒸留所の名称。その中のスカイ島で唯一造られるタリスカー。なんか荒々しい海とダークな曇り空の寒さ、厳しい気候からの荒ぶる硬派なウィスキーを連想します。

香り:エステリー。溶剤。甘いフルーティーさ。甘さの中から煙。

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ストレートで飲む:甘い口当たり。10年モノとは思えない柔らかさから始まる。中盤まで甘さの中に煙が現れ、スモーキーだがヨードっぽさは少なめ。飲み込むと強い刺激が鼻に抜け、なかなかの辛さ。辛い余韻に酸味と渋味が加わり、最後は心地よいスモーキーさ。辛い余韻が長く、これぞスパイシー。

こんなに前半甘いとは。ピート香の程よいバランスが良い。ヨード臭控えめで純粋に煙さを堪能できる。

加水する:ティースプーン1杯ほどを加水。とても甘く、その甘さを包み込むような煙。その奥から胡椒の辛み。いや本当に黒胡椒風味の辛さ。甘辛くなり、最後はフルーティーさと煙とスパイスの競演。

1:1の加水。これだと煙が全面に出て、一気に味わいは薄くなる。煙が支配的なやはりスモーキーな酒。

ロック:甘味はやや後退。ウッディーな渋味が前面、苦みが続く。

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余韻は煙で渋味辛みが残る。甘さが少ないスパイシーな味わい。もう辛くて硬派だ。ストレートの方が飲みやすい。

ハイボール:これはいいぞ。まず煙がガツンと来て渋味で何とも爽やか。スモーキーなハイボール。

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ほのかな甘さとさっぱりとした飲み口で、スモーキーさを爽快に楽しめる。余韻はくっきりと煙。ハイボールは濃い目が好きだが、これは薄い方がガブガブ飲めて良い。

自分評価(10点満点)

お気に入り度:7点(煙いの中では好き)

CP度:     9点(これはお求めやすい)

おすすめ度: 8点(煙いのがお好きならば)

ヨード臭が少なく、純粋にピート香のスモーキーさが楽しめます。煙いのを飲みたい方の入門用によろしいのでは。スパイシーで硬派な酒だが、結構甘さがあるし。

煙いの無理っという方は近づかない方が良いけど、煙いのチャレンジしたい人は是非。

お気に入りです。特に夏場のハイボールは爽やかで、白州と並んで好きです。

暑い夏の夕方に、縁側でうちわと蚊取り線香。夕焼けに向かってタリスカーのソーダ割をごきゅごきゅと。なんか和風な風景ですが、似合うかもね・・。

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