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2019年2月12日 (火)

サントリー・ローヤル。

ウィスキーレビューです。

ここ数年で自分がサントリーウィスキーの中で一番飲んでいるのはローヤルです。

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山崎、白州、響が入手困難なので、定価でスーパーでも買えるローヤルが自分が普段入手できる一番高級なサントリーなのです。

最近サントリーのウィスキーって飲まなくなりました。売っていないから。

シングルモルトの山崎と白州は近所で全く売っていません、手に入りません、飲めません。

最近のジャパニーズウィスキーブームの所為で原酒が足らずに生産量が需要に追い付いていないのです。海外から注目されていますし。

年代表記モノは特に全く見掛けません。

ならばブレンデッドウィスキーはどうか。

最上級の響は、17年が休売になり、ジャパニーズハーモニーは見掛けない上にネットでプレミア価格。新発売のブレンダーズチョイスは飲食店専売。21年と30年は雲の上の存在で超プレミアム価格。

普及品の山崎ベースのオールドと白州ベースのリザーブは手元にあるけど、おっさんが飲む酒だと決めつけていてあまり飲まなかった。自分がおっさんであることに気付いたので今後は飲もうと思う。

その下の角瓶はハイボール仕様だし、その下のレッドやホワイトやトリスはもうウィスキーなのかもわからない(笑)。

ニッカだとロックレベルで飲めるラインナップがもっと多いのですが。

そうすると残るサントリーは、割と高級なローヤルになります。リザーブよりちょっと高い。

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歴史のある商品でウンチクは豊富ですが、その辺はいろいろ語られているのでカット。

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昔はプレミアムクラスでしたが、今では上に響がある。栓の紐をナイフで切って抜栓するCMを子供の頃観た気がするけど、今では紐も付いていなくてシールです。

年に3~4本くらい飲んでいますか。

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このスリムボトルを結構買っています。

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ストレートでもなんとか行けますが、

ロックで飲むことが多いな。自分はブレンデッドはロックで飲むのが好きなんです。

スーパー店によっては鳥居型の横型ボトルのみ売っているので、スリムボトルが入手できない時は買うし。どっちでも良いのだけどスリムボトルの方が注ぎやすい気がします。

ニッカで言えばフロムザバレルのクラスなんでしょうか?

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スーパーニッカよりは上で、ザ・ニッカ12年よりは下のクラスなのか。

というローヤルは割と甘やかな香味で、ロックでややウッディーさを感じつつ愛飲。ストレートはそんなにやらないなあ。このクラスはロックで美味しいのが自分の条件。

そんな感じで気に入っていましたが、ある事件が。

知多の登場です。

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このラベルの文字から山崎や白州を連想しますが、これはグレーンウィスキー。

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知多を飲んでみると、熟成感を感じず、溶剤系の変に甘い香味が強く、セメダインのような香りとなんか工業製品を思わせるアルコール感で小ボトルも飲み切れず。これは好みではありませんでした。

知多を飲んだ後ローヤルを飲んだら、もろに知多を連想させる香味を感じてしまい、それ以降あまりローヤルがおいしく飲めなくなってしまいました。

これを私は知多ショック、C-ショックと呼んでいます(笑)。

それで以前より飲まなくなっちゃったけど、今夜はサントリーって時にローヤルしかありませんから・・。

いや山崎の12年やリミテッド、白州12年、響BCも自分在庫していますが、もったいなくて飲めないので。

しかもローヤル、以前より甘味が減って辛いスパイシーさが強くなった気がするんですけど。

飲んでみます。

香り:ツンとするアルコール。溶剤。レーズン系の甘い香りが少し。

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ストレートで:飲み口は甘い。シェリー樽系の甘味が拡がるが、辛みがすぐに来る。中盤は甘さと辛みのせめぎあい。コクは希薄。奥に甘やかなレーズンの香味があるがスパイシーさに隠れてしまう。余韻は辛さと溶剤系の香味が残り、少しのウッディーさは樽からの小さな渋味。余韻の苦み、全体にスパイシーさが強い。ストレートで飲むのはちょっとキツイか。

知多を飲んでからは知多っぽく感じてしまう。グレーン比率が高いのでしょうか。

少量の加水で:甘味が強まる。希薄になるが、甘みと辛みが良いバランスになる。薄いけど甘く、余韻にウッディーさも出る。

次にロックで:普段の飲み方です。

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お?これはいいかも、好きな味わいです。

甘さは少なめで、ウッディな渋味が強めに。フルーツ系の甘い香味は徐々に抑えられ渋みが強くなる。液体はさらに希薄ですが、辛みの刺激も軽くなって飲みやすい。後半に、ウッディーな樽感、ちょっとのスモーキーさがピートよりも樽由来なのか出てきて、渋味から、少し複雑で重厚な味わいに変化する。

加水してからにバランスをとっている感じ。これなら晩酌に行ける。サントリーはロックや水割りに照準を合わせてきているのか、余韻の苦味渋味も爽やかに感じる。水割りで飲むという日本のウィスキー文化をオールドとともに支えて来た銘柄なのか。

特にロックの甘味の中の樽感はなかなか好み。ピートか樽由来か余韻は意外にスモーキー。

ハイボールで:これもいいですね。やや薄めに作ってもきりっとして呑みやすいハイボール。旨い、というほどでもないけど角瓶よりかは良いかも。

ただこの価格からすれば、もうちょっとコクとか複雑さとかあってもいいと思う。モルトの香味が希薄で、グレーンで味を作って、若い原酒の刺激が強い。

久しぶりにオールドとリザーブを飲んでみて、ローヤルと飲み比べてみた。

ローヤルはオールドよりもリザーブにむしろ似ている?白州系の原酒が多くなったのかな?

オールドってローヤルより濃厚でコクがあって甘かった。今後はオールドとリザーブもサントリーの中では飲みそうな予感。ただ、ボトルの形を何とかしてよ。

ローヤル:自分評価(☆10個満点)

お気に入り度☆☆☆☆☆

コスパ度   ☆☆☆☆

リピート度  ☆☆☆☆☆☆

おすすめ度 ☆☆☆☆

サントリーは、好みのはもうこれだけだからまたリピートしてしまうけど、そんなに期待していません。

今はブームですが、これだけ入手困難な酒が多くて、味も落としてきたらこの先の評価はどうなっちゃうのでしょうか?普通に店で手に入るサントリーは苦辛いウィスキーばかりです。

ローヤル、全体の雰囲気は良いので、晩酌にロックでチビチビ飲んでいます。

ただローヤルのオールドボトル、昔のラインナップはとてもうまいぞ。

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かなり買い集めて楽しんでいます。60SR、SR、SR裏ラベル違い、プレミアム12年、15年、SR12年、12年。こんだけ在庫していますので飲んでいます。それにクレスト12年も。

買えるうちが買いです。飲み比べています。現行ローヤルよりはるかに旨い。

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昔のローヤルは山崎っぽさもあります。そのうち比較レビューしますね。

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