読んだマンガ

2017年4月 2日 (日)

「ラーメン食いてぇ!」上・下巻・高崎が舞台の漫画。

ここ群馬県は高崎市にある実在のラーメン店がモデルの漫画です。

「ラーメン食いてぇ!」上・下巻  林 明輝 著  

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講談社イブニングKC 税別各640円。

群馬県を舞台としているマンガって、なにがあるかな?

有名どころでは「頭文字D」で渋川~榛名山が舞台。

読んだこと無いけど「日常」っていうのが伊勢崎で登場人物の名は皆群馬ゆかりの地名とか。

あとモロ群馬なのは「お前はまだグンマを知らない」ですね。高崎がメインかな?これは群馬が舞台っていうかグンマーネタ漫画だからね。

私の好きな押見修造の「惡の華」の中学生編は桐生が舞台。「ぼくは麻理の中」も群馬出身の登場人物が出てくるし、新作の「血の轍」は全セリフが上州弁ですね。

3月のライオンの作者・羽海野チカが書く「ハチミツとクローバー」の2巻だったか高崎市役所と安中の亜鉛工場と、私の出身中学の前にある安中バッティングセンターが出てきましたね。

そんな感じ?

映画やTVドラマだとロケ地誘致に熱心なのでたくさんありますが。ここ高崎だと「神童」とか「包帯クラブ」とかが有名どころですかね。

で、この漫画。

高崎にある昔ながらの醤油ラーメンが地元で評判の「精華軒」がモデルです。建物はそのままです。作者のご実家だとか。リアルに描いています。

漫画では、この塩ラーメンをめぐるドラマが描かれます。

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あらすじ:群馬県T市のラーメン店「清蘭」は、主の紅の打つ手うち麺を妻圭子がその食欲から得たカンでラーメンを作り評判を呼んだ。しかし圭子の死去により店の評判は落ち客は離れて行った。店をたたみ自殺を考えた紅のもとに、孫の女子高生の茉莉絵が自殺未遂をしたという連絡が。茉莉絵は親友コジマに彼氏を奪われたうえネットに悪い噂を流されたのだ。

一方、有名料理研究家の赤星はロケ中の事故でウィグルで遭難。高原を彷徨い死を覚悟するが「清蘭のラーメンが食いてぇ!」と叫び歩き出す。

茉莉絵は病室で祖父紅のラーメンスープを飲んで覚醒する。「おじいちゃん、あたしにラーメン教えて!」

「小麦粉は生きている」紅は茉莉絵にラーメン造りを伝授する。塩ラーメンの秘密は「ガンダーラの岩塩」。しかしラーメン造りは厳しさを増す。茉莉絵には食が細いという欠点があったのだ。圭子の類まれな食欲から作っていたラーメンは再現できないのか?

赤星は遊牧民に救助され、山羊のスープに使われた岩塩に再び清蘭のラーメンを思い出す。なぜ瀕死の中で清蘭のラーメンを欲したのか?赤星は帰国する。日本では死んだと思われていた赤星が向かったのは、清蘭であった・・・。

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一杯のラーメンをめぐるドラマです。しっかりしたストーリーです。

スッキリとした線で描く人物の表情が魅力的。とても読みやすい作品です。

群馬の描写はあまり出てこないのだけど。

榛名山の水沢山のからっ風の描写でとか。

高崎駅ビルのモントレーも出てきます。

高崎駅構内でのコジマとの追いかけっこ。転校した茉莉絵はコジマに再会し、逃げるコジマを追い高崎駅のホームで「二人で日本一のラーメン屋をつくろ!!」と叫ぶシーンは感動。コジマもあれ以来悩み自傷行為に陥っていたのだ。コジマには茉莉絵が必要としていた食欲という才能が有ったのだ。

さあ、二人で作る清蘭のラーメンは完成するのか?

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なんか高崎ロケで実写映画化されるみたいですね。楽しみです!

最後、一杯のラーメンを前に、登場人物が一つに繋がっていきます。

良い漫画です。両巻にある後半の短編読み切りも面白いよ。

是非読んでください。

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2017年2月20日 (月)

かくしごと・1~2巻。

漫画レビューです。

あの「さよなら絶望先生」の久米田康治氏が現在描いているマンガ、

「かくしごと」1~2巻。

講談社・月刊少年マガジン。

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あのスッキリとした線で、きれいな絵です。

「隠し事は何ですか?」で始まるこのお話。

「かくしごと」とは「隠し事」であり、「描く仕事」だったのです。

あらすじ。

愛する娘と二人暮らしの漫画家「後藤可久士」は、自分の仕事を娘の「姫」に一生隠していこうと誓った。彼の描く漫画は下ネタ満載、父親がこんな恥ずかしい漫画を描いているなんて娘に知られてはならないと。彼はスーツ姿で自宅を出ると、途中知り合いの洋服屋でラフな姿に着替える。そして仕事場でマンガを描き続けるのだ。

絶望先生では、なんかネガティブなあるあるネタが出てきましたが、この漫画では漫画業界のあるあるネタが出て来て笑わせますよ。

そして謎の部分も。

巻頭と巻末にはオールカラーの漫画が挿入されているのですが、作中では小学生の姫が18歳の高校生になった時のストーリーなのです。

そこには父親の姿が描かれず、姫が父の描いた漫画を見つけてしまう話が。高校生の姫が訪れたその鎌倉の倉庫は、中目黒の自宅と間取りが全く同じでした。

そして中目黒の自宅は廃墟となり売家に。「むかしむかしこのお家にお父さんと娘さんが住んでいました」

アニメ化されてるわけじゃないけど、アニメのPVがありますのでご参照。

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作中に出てくる父の漫画が笑わせます。

デビュー作の「きんたましまし」

どうやらアイスホッケー漫画らしいのだが、主人公が全裸でヘルメットのみの姿。試合中に相手に対して「キンタ増し増し」と叫び激しく腰を振ると「う、激しい腰の振りで玉が何個にも見える。まるで催眠術のふり子だ、眠ってしまう」ドサッ。

という下ネタな必殺技を出します。

姫が病院で生まれた時に医者から「きんたましまし読んでます!」と言われ、姫に職業を隠すことを誓ったのです。

そして作中で現在連載中のマンガが「風のタイツ」で、ゴルフマンガのようですが主人公は頭にタイツをかぶっていますよ・・。

作中の後藤10周年インタビューで、「きんたましまし」に続き アレがあってと説明がありますが、このアレという作品も伏線になっているかも?

高校生編で元アシスタントに「後藤先生、自分は読者に世界一嫌われているって思っていたふしがあったけど、何か決定的に否定されたトラウマがあるんじゃないかな?」というセリフがあるが。いろいろ伏線があるんですよ。

中目黒の自宅の押し入れにある姫への年齢別の箱、8歳から16歳まである箱。10歳の箱には浴衣が入っていた。

そして鎌倉の倉庫で発見した17歳から20歳までの箱の中身は?

なかなか続きも深そうです。

カラーの表紙も綺麗ですね。印刷技術とインクが発達して描けたとか。

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何故いつもスカートが捲れるのだろうか?

そして、裏表紙には同じシーンなのに高校生の姫が一人で父がいない、そして廃墟となっている。

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2巻も。

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こうなる。

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漫画を描いている人とかマンガ好きな人が読むと楽しめそう。

面白いし、この先の話が気になりますね。父親はどうなってしまったのだろうか?

おすすめです。

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2016年1月30日 (土)

ぼくは麻理のなか・7巻。

漫画レビューです。

「ぼくは麻理のなか」7巻。

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押見修造著・双葉社アクションコミックス・税抜き600円。

冴えない男子大学生が憧れていた女子高生の心に入ってしまい、女の子として暮らすドキドキ漫画、になるはずでした・・。まさかこんなミステリー作品に。恐ろしい展開です。

ここまでのあらすじは、前回1~6巻のレビュー記事をここに書きました。

ざっとあらすじを・・。

大学に行かずゲームばかりする男子大学生・小森は、密かにコンビニに来る女子高生に憧れ、後を尾行していた。ある夜、いつものように彼女の後ろを尾けると、彼女は振り返り小森は意識を失い・・。気が付くと小森は彼女になっていた。

名前は麻理。そこから麻理になり切って女子高生として生活を始めるが、キョドってしまう。なんとかしようと入れ替わっていると思い自分である小森を訪ねるが、麻理などは知らないという。

麻理の変化に気が付いた密かに麻理に憧れていた同じクラスの女子の依は問う「お前誰だ」。すべてを白状した小森真理は依と一緒に行方不明の麻理を探し始めるが・・・。

女子としての暮らしの違和感、こじれる女同士の関係、迫り来る男、麻理の周囲を壊していく小森麻里。

麻理を探す中で現れる謎達。小森の周りに残る麻理の痕跡。麻理は小森が入る前に小森を知っていた。むしろ小森をストーカーしていた?

そして蘇りつつある麻理の記憶。「ふみこ」とは誰なのか?

これね、ほのぼのと女の子になった男の姿、トイレが、着替えが、お風呂がー、という戸惑った姿を描いた漫画だったんですよ、最初はね。

小森麻理がさらけ出す、女子だったら人には見せられない姿、っていうのを男子の視点で見せてくれる漫画でしたが、7巻では吐瀉物まで見せてくれますから(笑)。見せなくていいから気持ち悪いよ。思わずもらっちゃいそうになりましたよ・・。

怖い話になっていく。7巻では謎がいよいよ解かれ出します。

この7巻では「ふみこ」の謎に迫ります。

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小森麻理もあのキスの件以来、依に恋してしまったよう。幼いころの記憶をたどり「ふみこ」の写真にあった観覧車。遊園地を探し出し、二人はデートのように遊ぶ楽しいひと時。夕暮れ、覚悟を決めて観覧車に乗り込む二人。

もしこの観覧車に乗って、麻理さんの記憶がよみがえったら・・。

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幼いころの記憶は蘇ります。

最終的には、やっぱりこれは以前の記事で想像していた展開に・・。

さあ、まだ読んでいない人は、1~7巻まで一気読みだっ。

ただし、エッチなんで大人限定です。

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さて、7巻研究をやります。既読の方はどうぞ。

ここから先は、ネタバレを含みますので未読の方は読まないように。

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さあ、とうとう現れる本物の麻理?あの入れ替わった時と同じように振り向いた麻理。小森麻理は「やっと会えた・・、ずっと探していたんだよ」

だが麻理は小森麻理に言う。

「きえろ」

やはり前回の記事で書いたように、麻理の中に小森は入っていなかったのか・・・?

謎のカギは母親の存在でした。恐ろしい表情の母親が出てきましたね。

作者のこの展開は見事です。読者は途中まで騙されてしまう。

まず小森が身の上話から始まりこの物語の進行をしていったこと。麻理になった姿で。この話の主人公は小森であるという設定。が、小森ではなく麻理さんそのものが主人公に今後なっていくのでしょう。

もう前半の小森のことは何処までが本当のことなのか?麻理さんの妄想なのかもわからなくなる。

小森が麻里のことを全く知らなかったという現実から考えると、冒頭の小森の大学生活での話、そして麻里さんを尾行するシーンは、すべて麻里さんが小森を観察した中で得た情報から、小森麻里が語った作り話ということになります。

プロローグから作者は読者を騙してきたわけです。あの尾行シーンで出てくる楽しそうな家族連れを見る場面も小森麻里の妄想であり、今後の展開を暗示しているのでは?

タイトルにも騙されましたね。小森の視点で付けられたタイトル「ぼくは麻理のなか」ではなく、麻理の中に現れた小森という人格「麻理のなかのぼく」ということでしょうか?

幼いころの記憶の蘇りとともに、小森人格は終わったのでしょうか。

人格を失い?表情を無くした麻理さんに救いはあるのか?

今後は小森になったなぞも解き明かしてほしいぞ。

母親から逃れられるのか?

実は一番の被害者だったのは小森(笑)。アパートで寂しく暮らしていたところに突然可愛い見ず知らずの女子高生が現れ「僕はお前だから」言われて一緒にゲームをしてくれたり。それであんなことをしてもらっちゃったら好きになってしまう。なのに告ったら、「僕らは同じ僕なんだぞ、気持ち悪い」と拒絶されてしまうなんて。かわいそう・・。

けど髪を切ってバイトに行く小森の姿は成長させることになったのかな。

さあ、依か、小森が行動するのか?麻理を救えるのでしょうか?

今後の展開が楽しみですね。

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2015年8月10日 (月)

漫画・ぼくは麻理のなか1~6巻。

久しぶりの漫画レビュー。

今回かなりエッチです・・。

ぼくは麻理のなか・1~6巻。

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男女入れ替わりモノです。男女の体に心が入れ替わってしまうという。冴えない男子大学生が、憧れてストーキングしていた女子高生の中に心が入ってしまって、その女の子として暮らしていくという。

古くは映画で、大林監督の尾道三部作の1作目「転校生」で有名な設定ですが。あれは幼馴染の男女中学生が、階段をもつれ合って転げ落ちたらお互いが入れ替わっていたという設定でしたね。小林聡美の名演と尾美としのりのカマっぽい演技がハマって、印象に残っている映画です。過去からある設定ですが。

けど、この漫画作品はそれらとは違う。男の心が女の体に入ってしまうが、女の心は元の男の体に入っていなくて行方不明。どこへ行ってしまったのか?というミステリー的な要素も。

ぼくは麻理のなか・押見修造著・双葉社・定価600円(税抜)。

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漫画アクション連載中(2012年3月20日号~)。

最初は隔週誌の月一連載だったのが最近では毎号(隔週)連載になっています。

私の好きな作品「惡の華(1~11巻)」がヒットした作者が描いています。

あらすじ。

群馬から上京した男子大学3年生・小森功は、大学で友達作りに失敗し、孤立し2年生からは大学に行かなくなった。アパートでゲームばかり、仕送りでコンビニ食生活を続けていた。

彼は、夜9時にコンビニに現れる美女子高生を「コンビニの天使」と呼び憧れていた。コンビニから彼女の自宅まで後ろをつけるというストーカー行為を続けていたが、それ以上のことは望まず、ずっとこのまま後をつけていられれば良かった。

しかしある夜、いつものように彼女の後ろをつけていると、彼女は振り向いて微笑んだ・・。

ここで記憶を失い、次の朝、小森は彼女になっていた。自分の姿を鏡で見て「この子、コンビニの天使・・・」

机の上の生徒手帳から名前は吉崎麻理であると知る。そこから家族や友人に小森であることを隠し、麻理として女子高生として暮らし始めるが・・。

女の子の体、視点に戸惑った小森麻理はキョドった態度をとって友人に不審がられる。小森麻理は何とかするべくリアル小森のアパートを訪ね会いに行くが、リアル小森は麻里さんなど知らないと言う!では、麻理の心はどこへ行ってしまったのか?

小森麻理は困惑する「どうしよう?」。クラスメイトで密かに麻理に憧れて見つめ続けていたメガネ娘・依は、小森麻理を問い詰める。吉崎さんはそんなことは言わない、あんな風にしない「おまえ誰だ」

小森麻理は依にすべてを話す「助けて・・」。だが依は叫ぶ「おまえなんかどーでもいい!今すぐ吉崎さんを返せよ!!」

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話が複雑ですが、これはおもしろいです。

わかりにくいので、小森が入った麻理を小森麻理、本当の小森をリアル小森、本当の麻理を麻理さんと呼びます。

ここからは、小森麻理は依と一緒に麻理さんを探します。リアル小森に会いに行ったり。

このあらすじに興味を持ったらまずは1巻を読んでほしい。連載3年目で絵柄も変わったけど、1巻の麻理さんはかわいい・・。

当然、女の子の体に男の心が入ってしまったので、エッチな描写が出てきますので、未成年の方はご覧にならないように。

最初、小森麻理は、麻理さんはあこがれの存在なので、許しもないのに体を見たり触ったりしないと誓う。着替えも目をつぶって、トイレでも耳をふさいで音を聞かない、お風呂を目隠しで入る。依にも裸を見るなと約束させられ、化粧を教えてもらい麻理さんの日常を壊さないように完璧に演じることを言われる。

しかし、徐々にそれは崩れていき麻理さんの体にいろいろと・・。

はっきり言ってエロイです。そして小森麻理や周囲の関係する人物も壊されていきます。

依との関係も百合モードに?

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性描写も出てきて、話もドロドロと気持ち悪くなっていきますから、いろいろ読み慣れている、大人の人にお勧めします。

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ここから先は完全にネタバレを含みますのでご注意ください。

夏休みで時間があるので「ぼくは麻理のなか」研究をやります。既読の方はどうぞ。

本当は、作中のコマを引用するとより解りやすく面白さも伝わると思いますが、著作権とかいう人がいるのでやめます。

この作品の一番の面白さは、消えてしまった麻理さんを探す中で次々と現れる謎ではないか。ミステリー的な要素です。

ここまで現れた謎たち。

1)麻理さんの部屋から大量に発見されたエロ本。それはすべて小森真理が読んだことがあり、古本屋に売却したものを麻理さんが買っていた。

2)リアル小森のアパートの部屋の中が見える場所にあった麻理さんの痕跡。残されていた麻理さんからリアル小森へのメッセージ「いいなあ、あなたは。」麻理さんは小森を以前から知っていた、逆にストーキングしていた?

3)小森麻理が小森であることを告白した後の麻理さんの母親の反応と対応。以前にも同じようなことが?麻理さんの過去には何があったのか?

4)小森麻理にかかってきた非通知の電話「あなた誰?私、麻理だけど」。やはり麻理はどこかにいるのか?

5)麻里さんと依の過去の唯一の接点、保健室での抱擁。なぜ抱きしめたのか。「小さい頃の自分みたいだ」幼いころの麻里にはやはり何かが?そしてこの事柄を依は「絶対に言っていない」。小森麻理のなかに蘇る麻理さんの記憶。やはり小森麻理の中に麻理さんはいるのか?

6)幼いころのアルバムを見る小森麻理。破かれた1枚の写真に記憶が蘇りかける。「ふみこ」。思い出した名前「ふみこ」とは誰なのか?一緒に観覧車に乗り「ふみこ」と呼びかける記憶の人物は誰なのか。母親に尋ねるが「知らない」そしてまた怪しい反応を見せる母親。

この中で解決されたのは麻理さんからの電話くらいか。あれはひどい結末になってしまったが・・。

読んだ人は3巻辺りで、あれ?って思いませんでした?私は思いましたけど。

これ、麻理さんの中に小森は入ってい・・・?

最初の小森の身の上話のところから麻理さんが作ったものだとしたら。

それも恐ろしい。これから先が楽しみですね。

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本日発売、最新の6巻。

「この子は成長してクラスの人気者になりました。でも僕が全部ぶち壊してしまいました。」って帯びの文章も笑えますが。成長して?ここも伏線かもしれません・・。

5巻あたりからのリアル小森の気持ち悪さは酷いけど。依さんもおかしくなってるし、みんな壊れて気持ち悪さ全開・・。読むと気持ち悪いところがたくさんあるのでお気を付けください。

だがそれがいい。

今続きが一番読みたいマンガです。

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2015年2月 8日 (日)

正月に読んだ漫画。

いまさら正月の話ですが。この正月は、もう飲んで寝て漫画読んでっていう怠惰な暮らしをしてしまいました。

時間のある長期休暇に長めの漫画の一気読みをしようかと。地元の書店とは名ばかりの中古売買センターの本業の書店部門に行って来まして、完結の束を購入。

もやしもん 1~13巻。

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講談社イブニングKC 石川雅之著。

前から読みたかったんだけど、1~13巻が2800円で出ていて、2割引になっての商品券1000円分を使って購入。この店は商品券を乱発ですから・・。

もう一年前に連載終了しているので、これこそ今さらですが。2004年から2014年の10年近く連載されていました。当時から漫画好きな人が面白いって言っていたから読みたかったけど、なんかとっつき難かった・・。けど完結したんで読んでみたら面白いよ。

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某農業大を舞台に、テーマは「菌」と「発酵」なのかな。やたら酒に関する話が出てくるので、酒好きの飲兵衛さんにはお薦めのマンガなんです。

最初は農大物語というマンガだったのが、主人公が酒造などの種麹を扱う「もやし屋」が実家だからこのタイトルになったのかな?

あらすじ

種麹屋「もやし屋」の息子の沢木は菌が見えるという。事前に沢木の菌が見えることを知らされていた樹教授は、この能力を菌の研究に役立てようとするが・・。上級生二人組みはこの沢木を利用して発酵関係で金儲けを狙うが。

菌が見えるといっても、こんな風に丸い物体に見えるらしい・・。

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こんなの見えたら嫌だよね・・。

でもって、菌やら発酵関係のいろいろなものが登場します。

世界の発酵食品、日本酒、地ビール、泡盛、ブルゴーニュワイン、それから味噌醤油を仕込んだり、お茶に農業問題まで。で、最後に学生たちは日本酒を仕込むわけで、とりわけ日本酒は詳しく出てきます。

私はキャンパスモノとしてさらっと読んだ段階ですが、この発酵や菌や酒造のうんちく話をじっくり読むと相当面白いと思います。

しかも、エロい女子大生のおねいさん達がエロい格好をして、さりげなくエロいポーズをとってくれますから。エッチは出てきませんけど、なんか絵が可愛いです。

この農大は東京農大なんですかね?うちの地元はそこの付属高校があるので東農大の出身の人が多いのですが。こんな楽しい大学だったらいいですね。

春祭、収穫祭、ミス農大とかあって、自分たちでも地ビール祭や汁会とか企画してしまう。

しかも、大学で泊まって酒飲んだりで。ほんとに女の子が酒ばっかり飲んでいるマンガです。私なんか大学構内でお酒を飲んだ記憶がないんですけど・・。こんなに飲むもんなのかな?

お酒が好きな人には是非読んでいただきたい漫画です。高っかいブルゴーニュワインが出てきます。最後は日本酒の仕込みでクライマックス。菌も活躍します。かもすぞーって。面白いマンガでした。細かい所まで読む込むと何度でも読めますから。

アル中病棟(失踪日記2) 

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吾妻ひでお著 イーストプレス 1300円。

年末に持っている沢山もらったクオカードを整理しようと思って、それが使える戸田書店でマンガを沢山買った中の1冊。

かなり前にレビューした「失踪日記」の続編。

以前書いた失踪日記のレビュー

これを読むと吾妻ひでおのことも良くわかります。私が小学生の頃に大人気だったギャグマンガ家です。その後不条理マンガとかSFっぽい作風のギャグマンガとか書いていましたが。

この作者は凄い人です。漫画が書けなくなり鬱になって失踪。ホームレス暮らし、蒸発して転職暮らし。これらは連れ戻され漫画家として復帰しますが。今度は重度のアル中になって精神科に入院します。

本作品はその続編で、精神科に入院してから退院するまでのお話。

内容は、壮絶。様々なアル中の人が出てきて、その描写が凄い。

とり・みきとのあとがきで書かれていますが。画の書き込み量がアップ。

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前作の4段から三段にしたそうですが、その分書き込んでいます。

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キャラも2頭身から三頭身になったり。前作から8年経ってその間デッサン教室に通ったそうです。前向きなんだな・・。かなり書き込んでいるコマがあったり。書き下ろしなんで相当凝った作品です。

これもこういっては何だが、面白い・・。酒の飲みすぎの人は是非読んでください。アル中病棟の怖さが良くわかりますよ・・。前作の失踪日記とあわせてどうぞ。

四月になれば彼女は(海街ダイアリー6)

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小学館フラワーコミックス 吉田秋生著。

シリーズ6作目です。1作目から読み続けていますが、鎌倉を舞台に姉妹のお話。

作者の吉田秋生さんも私が小学生の頃から描いているベテランさんです。当時は目のきついキャラの漫画を書いていましたが、このシリーズはとても優しい絵柄です。時代に合わせて作風を変えているのが偉い。

親が亡くなるところから始まって、人の生き死にが出てくるマンガですが、可愛い画で乗り越えていく。ほのぼのします。周りの大人たちががやがやとうるさい中で、姉妹は生きていきます。重いテーマを爽やかな画に乗せて、話は進んでいきますが。この6冊目は、ちょっと軽かったかな。次回に繋がる話のようです。

で、これも映像化だよ・・。

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実写でよかったかな。全編鎌倉ロケでお願いしたいところですね。

3月のライオン、9・10巻

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9巻読まなかったらもう10巻が出ていたので、2冊購入。

将棋マンガですが将棋がわからなくても読めます。高校生プロ棋士の話。

将棋の勝負はなかなかで出ませんが、勝負のシーンはかっこいいよ。

10巻は、

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前進の10巻だそうですが、どこがか。桐山の恋愛話が前進するのですね。

これも楽しみなマンガです。

漫画はいい年をしても面白いよ。またまとめて読みたいなあ。次回はいつ読めるだろうか?

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2014年12月29日 (月)

ワカコ酒・1~4巻。

ぷしゅー。

年末のお休み、既に漫画モード。職場の組合がやたらQUOカードくれるので、それが使える戸田書店でマンガを買い漁って来ました。

その中でもこれ面白かった。女子の一人呑みマンガ・・。

ワカコ酒・1~4巻。

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新久千映著。ゼノンコミックス・徳間書店。税抜き562円。

世にグルメマンガや飲み歩きマンガは沢山あるけど、結構男が主人公だよね。そして、食い物や酒のうんちくの連続だ。やれこの肴はこう食べろ、この酒の由来は、原材料のこだわり、あの店は凄いだの、理屈ばっかりだ。最後にはグルメ勝負までしちゃう。

それに対してこのマンガは、ワカコさんのフリーダムな女子一人飲み歩き。こだわる所もあるが、それはワカコさんの感性と直感で話のメインでは無い。ワカコさんが一人飲んで癒され幸せを感じるのをこちらも共有して、ああこんな呑み方は旨そうと、一緒にほんわかしてしまう。そんな癒し系飲みなのです。

主人公の村崎ワカコさんは目がでかい。黒目のことも多いがウルウルしている事もある。

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あらすじ。

村崎ワカコ26歳は、携帯電話販社の事務方OL。日々の疲れを癒すため今夜も居酒屋やバルのカウンターで一人飲む。立ち飲みもしちゃうおひとり様です。彼氏はいるが肴に白い御飯を合わせてしまうタイプで、酒を肴と飲みたいワカコは一人呑みだ。

ワカコさんは滅多にしゃべらない。ほとんどが心の中の声だ。肴と酒と対峙して心で語るのだ。

そして、ワカコさんが美味しいものに出会い、ピッタリと合う酒を飲めば出るのがお決まり、口を三角にして、

ぷしゅー。

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これで満足・・。

これ、お店も綿密に取材(広島市内)しているようですが、実際の店名は出てきません。店から勧められる肴がまた旨そうで。

音もまた良い。ちび、はむ、つーん、ちみちみ、とか面白いよ。

そんなに変わったものは食べない。むしろよくある肴でだが、実にうまそうに食べて呑むよ。熱燗合わせたり、ちょっとおっさん入ってますけどね・・。

カニミソを食べては「かにが生きていく上で重要な部位は旨いのお」と心で語る。ホッケを初めて一人で頼んで、学生のころはあっという間に無くなったが一人だと食べても食べてもまだあると思うのはわかるよ。

こんな食べ方をしたら女子的にどうなのかと本人思ったりもするが結局豪快にいってしまう。外でこんなの食べなくても作れるよなって思いながら食べて飲んでしまう。味の素だって美味しくなれば掛けちゃうよ。こだわりがありながらこだわらない姿勢が良いのだ。

そして、ぷしゅー、だ。

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タイトルがワカコでよかったよ。ワカメだったら大変なことになったよ・・・。

グルメマンガのうんちく系の濃厚さを期待する人は肩透かしを食らうけど、語らないが心で語るワカコさんが旨いと感じている幸せを一緒に感じるマンガです。

これはTVドラマ化されるそうで。観たいなあ。最近は既に映像化されたマンガや映像化が決まっているマンガを読むことが多いよ。

以前は、なぜかこのブログでレビューを書いたマンガが後に映像化されて(ソラニン、シマシマ、テルマエロマエ、日々ロックとか)、電通の人でもこのブログを読んでいるのか?とか思ったが、そういう映像化されやすそうなキャッチーなマンガが私は好きってことなんだろうね・・。

いいなあ、一人呑み・・。

こんな一人呑みのおねいさんが、居酒屋のカウンターで飲んでいたら、二席ほど間を置いた適度な距離感でもって一緒に飲んでみたいよなあ・・。

ああ、これ読んだら居酒屋のカウンターに呑みに行きたい!呑みたくなってしまう漫画ですよ。

ぷしゅー。

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2014年5月 7日 (水)

お前はまだグンマを知らない・1巻。

漫画レビューです。

群馬県民ならば、既にもう読んでいるよね?群馬では話題になって地元新聞でも取り上げられた漫画。

お前はまだグンマを知らない・1巻 井田ヒロト著。

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新潮社。税別500円。

何で、血しぶき飛んでるんだよ・・・?

以前から「くらげバンチ」という無料WEBマンガサイトで連載されて、毎回楽しく読んでいました。それがコミックス本されたという。新潮社が出していたんだ・・。

私はWEB版でタダで読んでいたが、妻が戸田書店で平積みされていたのを買ってきた。見たら既に第2版だよ。売れてるじゃないか!

設定は、チバ県からグンマ県に引っ越すことになった高校生の神月が見たグンマの真実とは?そこは異質な世界、秘境であった?グンマの風習に触れ驚愕する神月は他所者としての洗礼を受ける・・。

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下仁田ネギとは・・。

発端は、あの「グンマー」画像であります。あのアフリカ諸国の現地の人の暮らしに「群馬県」と書かれた画像。ネット上でかなり話題になりましたね。

見たことが無い人は、グンマー で画像検索してみてね。

こういう画像。

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こんな画像が出回ったよ・・。

群馬のあつかいがネット上で凄すぎる為に、群馬県知事の耳にも入り、群馬県庁でも話題に。そもそも2012年度都道府県魅力度ランキングにて全国最下位(47位)が群馬県だったことも問題であった。

結果、群馬県庁は群馬イメージアップ作戦に乗り出し、ゆるキャラランキング3位のぐんまちゃんを先頭に数々のキャンペーンを開始。藤岡弘さんの群馬探検隊も県庁のHPで展開(現在休止中)。

おかげさまで2013年度の都道府県魅力度ランキングでは最下位を脱出、44位でしたね・・。

そんな話題のグンマーであります。

このマンガもグンマを設定としているからな。群馬じゃないが群馬そのものだよな・・。

魔窟?秘境?グンマの真実とは?この帯も酷いよな(笑)。

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群馬県民黙認!って・・。

いや面白いよ、これ。作者は高崎市在住だそうで。群馬県民じゃないとわからないネタ満載なんですけど、他県の人はどう読んでいるのだろうか?

群馬のソウルフード焼きまんじゅうは、グンマ人以外が摂取した場合なんやかんやで死に至る。すげえ。

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実は私も、中学1年の夏に神奈川県から群馬県へと転校して来たのだ。この神月の気持ちはわかる。結構戸惑ったのだ。

神月は授業の終わりの挨拶を「起立・礼・着席」と思い、起立の後に礼をしたが・・

瞬間、椅子机や掃除用具を構えた生徒たちに囲まれてしまう!

「貴様、今、何をやったあ!このよそ者がああ!グンマの号令は、

起立 注目 礼 だ!!」

これ、群馬だけなんですか?自然にやっていましたけどね。何に注目するのか?って言われてもねえ・・。

こういう群馬ネタが満載なんですよ。

第1話のあらすじ

チバ県からグンマ県へ転校する神月は、乗車した高崎線の電車内で、かつての親友で今は群馬に住む轟にメールをする。「グンマに引っ越すんだ」しかし轟の返信は「・・・来るな、グンマに来て生きて帰った者はいない」であった。

慌ててグンマ情報をネットで検索する神月だが、そこで見たものは未開の地グンマー画像であった・・。

「これが、グンマだってのか・・・?」

ネットでグンマってどんな所ですか?と聞いてみたが、返ってきた回答は「地球上唯一残された秘境」「とりあえず一番いい装備で行け」「グンマへ行った友達とその後連絡が取れません」であった・・。

気が付くと電車内には誰も乗客がいない!!

籠原であった。車掌さんに前より5両はこの駅止まりだ、と車両を移ったが、目的地の高崎駅で何故かドアが自動で開かない!

「何でドアが開かないんだ!」

前に座る老婆が「この先どこまで行っても、永久にドアは自動で開かないよ・・・」と不気味に笑う。

「降ろせ。降ろしてくれ!!」

もうグンマネタですよね。グンマでは電車のドアはボタンを押して自分で開けるのですよ。

まあ、作品の一部は無料WEBマンガサイト

クラゲバンチ

で読めますからどうぞ。

けど、全話はアップされていないし、コミックスで一気に読んだ方が面白いから是非買おう!

12話と13話はコミックスで初めて読んだのだけど書き下ろし作?それともネットで見忘れたのかな?面白かったぞ。

くらげバンチ上では現在、トチギ工作員との戦いになっている。トチギネタも出ているので栃木県民の皆さんも読んでみましょう。

続きが楽しみだな。

次巻予告にショッキングな画があ!広告だから載せちゃうが、

これは、書いちゃだめええ!

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ぐんまちゃんが!本当にこんなの書いちゃうのか?

群馬県民は読むべし。

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2013年11月27日 (水)

漫画「謎のあの店」1巻。

漫画レビューです。先日、イオンのヴィレッジバンガードで何気に買ってきた漫画。

謎のあの店・1巻 松本英子著。

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近所や旅先で凄く気になるいい感じのお店ってあるよね。なのに凄く入り難いという店。

私なんて、初めて行く店には決して一人では入れないし、旅先なら尚更で、結局全国チェーン店に入ってしまうという・・。

作者もなかなか気になる店には入れないのだが、突入した際のエッセイ漫画です。町で見かけた謎の店に入ったレポートです。

ここで紹介される店は、殆んどが有名店ではなく、商店街などに昔から極普通にある無名なお店。けど、昔からその場所で続いている雰囲気や、これでやっていけるの?とか、この個性はいったい?といった、ぱっと行って入りにくそうな店ばかりだ。

この作者、イラストレーターさんのようで、結構緻密な画を書く。定規をあまり使わずに微妙な揺れのある線に味がある。

表紙カバーを見開きにするとこんな画。

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クリックで拡大できます。

気合の入っているコマは書き込んであります。

作中では作者が店に突入するんだけど。この作者の自画像キャラが、まん丸ボウス頭の(パーマ屋に突入するときは髪の毛が描いてあったが)つり目で、眉間に松と書いてある。

こんなキャラ。

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正直可愛くない(笑)。けど、ビクビクしたり呆然としたりで結構楽しい人だ。

各話あの~屋、という話で全部で20軒を紹介。

1軒目の「あのケーキ屋」は、旅行で度々訪れる地方都市の住宅街で見つけたケーキ屋。その佇まいから色々心配してケーキの在庫が減っているのを確認してから入店。

私も20代のころ住んでいた街でアパートの近くにケーキ屋があった。同居していた彼女がある日そこでケーキを買ったが、平成なのにバタークリームにジャムが挟んだケーキだったよ・・。そんな時が止まったケーキ屋もあるので作者の心配ももっともだが、さて、買ったケーキは?

2軒目のあの美容室。近所にあったパーマ、と書かれた美容室。あるある、ウチの地元の山の中にもパーマっていう看板を出した一軒家があるよ。美容室は個人経営で出来るから、意外な場所の民家がやってるってパターンがあるよね。

作者はその時の止まったような美容室に突入するが・・。これは店のおばさんの動揺っぷりが面白いのだ。ナゼわざわざウチに?カット、そういうギザギザのはちょっと・・・。と言われてしまうが。

あとは・・・。

占いの家に入ったり、近所の20年気になっていたビジネス旅館に用もないのに1泊。柳原商店街、浅草観音温泉、立石仲見世とか、下町の渋い場所に突入。

敷居の高そうな小料理店に入ったら居酒屋だったとかの失敗も。本物の青汁を飲ませる青汁屋、なんてのもあるんだ。

面白かったのは、やはり入りたい気になる店だが入れない、思い切って入るって感じの話だね。

ラーメンの春森屋は行ってみたい。立岩バーガーは凄い店だよ。これは是非読んで欲しい、絶対行きたくなるから。

あと、物凄い山の中にちゃんとした喫茶店があって、ちゃんとしたメニューに、人があまり来そうに無いのに日持ちしないメニューがちゃんと出てくる。あのオーナーはいったい何者?っていう店も凄いよな。たまに山奥に店を見るけど、儲かっているのかなあ?って心配になるもの・・。

後半の編集者と一緒に行く店の話は、合唱するビアレストラン、猛禽カフェ、鉄道マニアバーも店自体は興味深いが、やはり企画物の話で、前半の作者が気になって仕方のない店に勇気を出して突入する話のほうが面白いかな。

私も、大学生の時に世田谷の赤堤という、京王線の下高井戸と桜上水の中間辺りの松原高校のすぐ側のアパートに住んでいた。そこで味のある気になる店を発見したのだ。

アパートのすぐ隣にあったその店。樹木に囲まれた民家なのだが、入り口に「ミルクホール」と書かれてある。

どうもたまにしかやっていないようだ。友達と興味を持って、いつかは行きたいと思っていたが、住んでいたアパートが地上げにあってしまい、大金を積まれて来月引越してくれと言われ、喜んで引っ越してしまい、それ以来忘れてしまったのだ。

しかし、調べてみたらその「ミルクホール」は、松原高校出身の歌手・渡辺美里さんが在校してた時に通った店だそうで、ファンの間では有名だそう。「ミルクホールでおあいしましょう」という曲まで書いていたのだ。ほんと見たら行きたくなる店だよ。ヤフーの画像検索リンク、ここから見てみて・・。

ああ、今もやっているのかな?行ってみるかな?

そんな気になる店ってあるよね?作者も作中で、気になる店はいつの間にか無くなってしまうことがあるので行ける時に行ってみようという思いが強い。

行きたい店には、行っておこう、と最近思うよ。

面白い漫画でした。「リンダ困っちゃう お客も困っちゃうバーガー」食べたい・・。

2巻はいつ出るのだろう?

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2013年4月22日 (月)

うみべの女の子。

漫画レビューです。

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私の好きな浅野いにおさんの最新作「うみべの女の子」です。

綺麗な表紙ですが、はっきり言ってエロです(笑)。大人な男女に読んでもらいたい、切なく酸っぱい、この作者にしては真正面から描いている恋愛作品。今回は未成年の方はご覧ならないように。

連載開始から最終話まで2009年~2013年と4年掛けてじっくりと作り上げた作品。久しぶりに次の巻が待ち遠しかった漫画です。

うみべの女の子・1~2巻(完結) 浅野いにお著

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太田出版Fコミックス。

あらすじ:海辺の町で暮らす平凡な中学生「佐藤小梅」は、憧れの先輩に振られてしまう。その日に自分へ思いを寄せていた同級生「磯辺」を呼び出し体を重ねてしまう。磯辺の思いとは逆に小梅は交際もキスをも拒む。その後も思いが重ならないまま体を重ねる二人。

磯辺はこの海辺の町に越してきてから兄を自殺で失っている。学校では真面目な小梅は磯辺の前では違うキャラになってしまう。磯辺は兄の幻影を見ながら屈折し自分の心に閉じこもるように。徐々に磯辺に思いを寄せる小梅に対し、磯辺は小梅と距離を置こうとする。

・・・この話ね、小梅ちゃんはどんどん可愛くなっていくが、不幸なことは磯辺があの若さにして変態的なエッチを望むところだ(笑)。通販でア○ルボーイとかいうバ○ブを自分用に買ってるし。

この二人はエッチは散々やるが、最後までキスをしません。これが一つのモチーフになってるんだよね。最初キスをせがむ磯辺に対して拒む小梅。体を重ねても何かが足りないことに気付くが、最後キスをせがむ小梅を磯辺は拒絶する。

手を繋いで眠るシーンだけが唯一二人の心が重なったところなのかな。

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二人の最後はほんとに切ないんだ。

エッチシーンがこんなに無くてもこの作品は十分成立するんだけど、なんていっても連載している雑誌が「マンガ・エロティクス・エフ」というちょっとエッチな作品もある雑誌。

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私の好きな漫画家山本直樹が編集に携わっているようです。「僕とおませちゃん」という連載が好きです。

うみべの女の子のエッチシーンは、なんか山本直樹っぽい?山本氏からリクエストがあったのか、浅野氏が意識して描いたのか・・。

この作品の良いところは最終話。最後にその後の話を書く作品は好きなんです。

すっかり女子高生になった小梅は髪を伸ばしてかわいくなった。最終話に磯辺は出てこない・・。

小梅は磯辺の言ったとおりの女子高生になったのか。「何が悲しいって、きっと佐藤は高校行ったら今日のことなんてしれっと忘れて、それなりの男を普通に好きになってまるで初めてみたいなセ○クスするんだ。・・・人前でう○こ漏らした事あるくせに」って磯辺、お前が漏らさせたんだろうが・・。

この最終話の綺麗さはどうだ、何気にいつも作品に毒を盛っているこの作者にしてはちゃんと終わらせているよ。

小梅と磯辺はお互いを苗字でしか呼び合わなかったけど、新しい彼氏とは名前で呼び合おうとしているんだよね。

1巻冒頭のモノローグは、最終話の小梅の台詞になっているところを見逃さないようにね。

画も良いよ。最初と最後はさすがに4年も経つので絵柄はちょっと変わった。

舞台は、関東の海辺の町。出てきた風景に見覚えがあるので調べた。以前私が行ったことの有る、茨城県の大洗町だ。1巻最後の大きな鳥居が出てくる風景は大洗シーサイドホテルから見る景色。鳥居の神社は大洗磯前神社。小梅がよく歩いているカーブはその先の大洗岬のカーブね。最終話は水戸が舞台。

小梅が嵐の中を磯辺を探すシーン、鳥居のある岩は日立市の河原子海水浴場の烏帽子岩ですね。かなり大洗からは離れています。中学生がビニール傘をさして道を横断するシーンは横須賀の馬堀海岸だけど。二人が良くいる海岸の防波堤はどこかわからないなあ。

色々な場所を組み合わせてある。けど作品の設定としては大洗町のようです。

この背景、デジカメで撮影したものをトレースしている?浅野氏は以前からやっている手法だけど、これを作品に入れ込むことはかなり大変だと思うしセンスが問われる。

以前、私の青春時代に好きな漫画家の江口寿史氏がツイッターで、浅野いにおと「アイアムアヒーロー」の人の描く背景について批判した。こういう背景ばかりになる危機感を訴えた。大友克洋のように手書きで精細な画を描けよってことか。

その後ちょっとした論争になったんだけど、江口氏の奥さんが旦那さんを怒って終了。3人で謝り合って大人の終わり方をしたんだけどね。

この背景、まず取材してこの画像を撮影するのも大変だし、写真そのものもなかなか良い風景を撮っているんじゃないか。小梅が台風の中で磯辺を探すシーン、あの写真撮った時は嵐じゃないだろうに、作品に上手く入れ込んでいくのはセンス。素敵だと思う。この人は映画のような漫画を描きたいんじゃないのかな。この作品も全編大洗町ロケで映画化されないかなあと願うよ。この年齢設定じゃ映像化は難しいけど・・。

あと音楽も効果的。磯辺は昔の日本の音楽が好きだ。はっぴいえんどの「風をあつめて」が効果的に使われているし、小梅がゴミ箱に捨てたのはアルバム通称「ゆでめん」だ。そして最終話では昔の邦楽が好きな小梅になっている。昔の男の影響って残るんだよね。昔の彼女が自分の影響を残していると私はとても嬉しいし・・。

これはなんか甘酸っぱくて、とても切ない作品です。是非読んで下さい。エロいけどな。

浅野いにお氏の他の作品もまとめてレビューしますと・・。

お勧めは、ソラニン1~2巻、素晴らしい世界1~2巻。

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ソラニンは傑作だけど、今読むと真面目すぎるかな。ちゃんと話になっている作品(?)。以前レビューしています。以前書いたソラニンレビュー記事

初期の傑作、素晴らしい世界1~2巻。これは良いよ。面白い。読み切り作だけど話が繋がっている。画も今と違って素朴な線で味があるよ。背景も今と違って手書きだし。結構背景描けるんだなあ。これはお薦めです。

おやすみプンプン。

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これは5巻くらいまで面白かったが、最近の話は暗すぎて絶望的だ。どうしてこんなになっちゃたんだろう?プンプン好きな人はソラニン嫌いだって聞いたことがあるけど、こうなったらどうなんだろう?最後はチンクルの神様でも出てきて救いがあるのだろうか?

虹ヶ原ホログラフ、ひかりのまち

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うーん、凝った漫画ですが・・。ちょいと若気の至りっぽい理屈っぽさが。これを読むのは最後で良いかなあ。

これはお薦めの短編集、。世界の終わりと夜明け前。

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短編の読みきり集ですが、話が繋がっている?右目の下にホクロの有る女の子が魅力的、なんか良い作品。素敵な世界。うみべの女の子が気に入ったらこれを読んでほしいな。

順番としては、うみべの女の子→(ソラニン読んでいなければソラニン)素晴らしい世界→世界の終わりと夜明け前。

ファンになったらその他の作品を読もう。

まずは、うみべの女の子、読んでみて。エロ好きな人もそうじゃない人も。本屋で買うのが恥ずかしい人はポチっとしちゃってください。

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2013年3月24日 (日)

最近読んだ漫画。

花粉症はピークを過ぎた?

薬が効いたのか、花粉が少なくなったのか。先週よりは楽になりましたよ。けど油断はダメ。今週末も花粉から逃れて家で過ごしました。

久しぶりの漫画レビューを書きます。最近というか正月頃から読んだ漫画ですね。近頃も漫画は沢山読んでいますが、今回は、読んでいる中で連続ものです。単発の作家ものはまたいつか書いていきます。

今回はこの5冊。

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海街ダイアリー5 群青

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吉田秋生著

シリーズ5冊目です。年に3本くらいしか描かれないので、久しぶりの5巻目。鎌倉に暮らす異母4姉妹の日常。

今回は結構命に関する重いお話。いや、毎回結構重い話なのに、この姉妹や登場人物の明るさやポジティブさで、さりげない話になっているのです。

なんか賞を取ったようで。ホント重い話をほんわかした空気に包んで描いているような。

吉田秋生さんは、私が子供の頃から描いているベテラン。カリフォルニア物語って奴から読んでいる。昔は眼光鋭いキャラを描いて、同性愛やドラッグやらのキツイ話を描いていた。この作品ではなんともかわいい優しい絵柄に変わっています。ベテランが絵柄を時代に合わせて変えていくっていうのも凄いことだと思う。

この優しい画が、物語の雰囲気になっているよね。白いコマが多くて描きこんではいないけど、たまに鎌倉のカットがあってそれが良い感じ。

5冊目だけど、そろそろ恋愛的に盛り上がって欲しいところか。是非1~2巻を読んでみてね。あの話題だけ出てくるアライさんも、車椅子を押すシーンで出ている?アライさんそろそろ出てこないかなあ?

この作家は凄いよ。「吉祥天女」は面白いよ。「河よりも長くゆるやかに」は当時は描かれなかった男子学生のシモネタがあって、今じゃ当たり前に描かれているけどあの頃では凄かったんだよ。面白いよ。

「櫻の園」は名作だよ。この漫画のレビューは同名の映画とともに、以前にやっていたブログに書きました。これね。

「ラヴァーズ・キス」も鎌倉の話で、このキャラが海街にも出てくるよ。

この辺りをぜひ読んでみてください。

海街も映像化される予感がするけど、TVドラマじゃ無くて、全編鎌倉ロケで映画化が良いな。ザ邦画って感じで、カメラが止まったカット多用で、鎌倉の美しい風景をふんだんに入れてね。

3月のライオン8巻

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羽海野チカ著

将棋漫画ね。将棋がわかればもっと面白く読めるのだけど、将棋がわからなくても十分面白いのがこの作品。

今回は将棋バトルが満載で迫力があるよ。神様の宗谷名人との対戦で通じ合い、宗谷の秘密を知ってしまう。島田と柳原の壮絶な闘い。ライバル二階堂の復活など将棋モードが前面に。

これ、連載雑誌のヤングアニマルを読むと、一番硬派な漫画なんだよね。あとの漫画はみんなヌプヌプ~、あ~ん、だものな・・。

今回は将棋の感じがよいけど、最後の白玉シロップの話と画が良かったよ。

日々ロック4巻

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榎屋克優著

いつの間にか4巻か。絵柄も随分しっかりしてきて、以前のような意味不明のコマが無くなったのは残念。日々沼のロックンロールブラザースも東京でしっかりファンを摑んでいたが、3巻のオーディション乱入で音楽業界から反感を買い、同時出演した宇田川咲はメジャーデビューし、日々沼たちは出身地に戻った。そこで、家業の八百屋とバイトをやりながらも音楽を続けようとするが・・。

見所は、日々沼がアフロをやめて普通の髪型になってしまうのだ。ライブハウスに戻ってくるが「誰だお前らわあああ」と言われるし。

日々沼は普通にかっこよくなりますから。

げんしけん13巻

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木目士目著

第1部が終わって、二代目の4巻です。もうアニメネタは既について行けません・・。

画はどんどんかわいくなっていますね。女装キャラ全開です。今回はあの咲ちゃんが戻ってきます。そして斑目との絡みが復活です。これは昔の話が好きだったのでありがたい。

この漫画、もうついて行けないけど、私の母校の椎応大学が舞台なので読んでいます。良い大学だよ椎応大(笑)。

今回は学園祭のペデ下の風景がリアルです。柱の張り紙が懐かしい。

学祭は1年の時に行ったが、なんか馴染めなくて、その後は行かなかったなあ・・。バイトが忙しかったし。

あの時9号館でやった爆風スランプのライブは面白かったよ。まだランナーとかでブレイクする前の爆風だったけど。しかも前座が米米クラブだよ!あれは凄かった。カールスモーキーのMCは面白かったよ。懐かしい思い出だ。生協学食の甘酢が食べたいよ。もう無いとの噂だが・・。

次の巻は斑目の恋がどうなるのかが楽しみ。この作品はアニメ系というかその筋の人々じゃないとわからないよなあ・・。私はさっぱりもうわかりません。

主に泣いてます9巻

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東村アキコ著

相変らずわけのわからん表紙です。作中の変な一コマです。

これ、以前レビューした初期の頃は、ギャグが滑り気味と書いたけど、もうこの漫画の世界ですね。突然始まる寸劇は、マニアックで面白いよ。トキばあが自ら「私はきんどーちゃんか?」とどこかの巻で言っていた気がするけど。マカロニほうれん荘か、ってしらんだろうなあ・・。

この独特な寸劇世界は凄いよ。入り込めれば相当面白いです。そして、根っこのストーリーも面白いよ。美しすぎる泉さんに男たちが好きだあああとなる話ですが、泉さんがかわいそうで。

雑誌ではもう連載が終わっていますね。泉さんはとうとう居場所を見つけるんですね。

これTVドラマ化されたみたいだけど、どうやったんだろう?DVD観てみるかな・・。

ということで、最近読んだ続き物の漫画レビューでした。作家別の特集もそのうち書きます。

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