群馬の県境、野反湖へキャンプに行って来ました。キャンプレポート第1回目は、野反湖キャンプ場の詳細情報です。
野反湖は秋も深まっています。
これは野反湖が最初に見える富士見峠からの画像。ダムはこの一番奥にあります。そう、群馬県にありながら湖の水は、日本海側に流れ出るのです。野反湖キャンプ場は、ダムサイトを右手側から渡って湖奥の左側にあります。
今回は、まずは野反湖で虹鱒釣りをする計画でした。ここは、渓流が禁漁の秋も11月10日まで釣りができるのです(イワナは渓流と同じ9月21日より禁漁)。なんで、トラウト(マス類)狙っているルアーやフライマンが数多く秋に訪れるのです。
で、フライで以前、野反湖で稚魚しか釣れなかった記事はこちらをご覧いただければわかると思いますが、非常に良いところです。
なのでまた行きたかったし、フライで秋にニジマスを釣りたかったので野反湖行きを決定。
キャンプ場もとても良いということで、1泊2日でたっぷり釣りをすることに決定。
計画では、1)野反湖でフライ釣りをたっぷり。
2)野反湖の湖畔でソロキャンプをする。
3)釣ったニジマスを炭火で焼いて宴。
うーん、上手くいくのか?キャンプの道具を揃えて準備をするうちに、段々道具が増えて、キャンプがメインになりましたよ・・。雑誌のPEAKSのソロ山行特集でのテント泊記事にかなり影響されているのだ。
さて、自宅の高崎から野反湖までは、倉渕~川原湯経由で2時間というところ。ゆったりと9時出発。途中吾妻渓谷付近で渋滞に巻き込まれ、野反湖到着は12時近くになってしまった。

ロッジで受付をします。
このロッジが老朽化のため、今年限りで取り壊されるそうです。なので今年度は工事のため早仕舞い。この日で今年の営業はおしまい、最終日です。そしてこのロッジともお別れの日。
事務所のお二人はとても良い方々で、利用方法を詳しく説明をしていただきました。
野反湖キャンプ場のHPはこちら。
ここはバンガローとキャンプ場があります。湖に近い第2キャンプ場に設営します。
そこは、このロッジから徒歩で10分掛かります。そう、ここは車進入禁止。オートキャンプは出来ません。AC電源ももちろん無いフリーサイト。入り口ゲートも19時に閉じられ、キャンパー以外は誰も入れない静かなキャンプ場なのです。
なので、荷物の多い人は、このロッジの下に有るリヤカーを借りるのです。
なかなか使える人を選ぶキャンプ場です。(バンガローは建物の近くまで車が入れるようです)
料金は、施設使用料が300円、テント一張りが1300円。なのでソロなら合計で1600円になります。お風呂は17時からロッジ内の浴場が300円で入れるとのこと。
駐車場があった場所には建物が建築中。

HPに書いてあった、役所が建てているビジターセンターでしょうか?来年度はこの近辺かなり様子が変わるようです。
駐車場が殆ど使えないため、この日は下の身障者用の駐車場にも車を置いてよいとのこと。
駐車証を渡され、ダッシュボードに置いておく事。車は19時~朝7時の間はゲートが閉じて出入りが出来ません。車で出掛けても19時までには帰ってくること。早朝帰るにも7時までは車が出られないことを認識しましょう。
テントサイトまで遠いので、背負える荷物だけにしようと思ったのですが、結局増えてこんな感じ。
キャンプ道具に、炭火焼道具、釣り道具があるのでこんなことになってしまったよ・・。
遊歩道をリヤカーを引いて出発。道はウッドチップかな?足に優しく路面はフラットなのでリヤカーは引きやすい。
紅葉も楽しめる良い道です。
途中沢を2つ越える。これはニシブタ沢。
この沢は保護水面で全面禁漁です。湖から大型のイワナや虹鱒が遡上し産卵するのです。繁殖地の保護の為釣りは出来ません。
沢を越えると道は曲がって、ニシブタワンドの対岸へ。リヤカーが無ければ、この橋を渡れてショートカットできるのですが・・。

リヤカーがあると、橋の対岸からぐるっと迂回してここに来る。
最後上り坂を引っ張り上げると、キャンプサイトが見えてきます。
そんなには遠くないです。中年でも平気でしたから、若者なら問題ないです。
さて、ここからはテントサイトの解説です。大きく4つのブロックに分かれていると見た。
1)大きな広場。

遊歩道が終わると最初にあるのがこの広場。かなり広くフラットです。グループとか良さそうですが、広すぎてなんか落ち着かない・・。混雑していれば使えると思います。右の建物はトイレ。綺麗な水洗で、男子の個室は和式が6箇所。トイレットペーパー有り。どーしても洋式じゃなくちゃいやだと言う人は、真ん中に1箇所ありますが。
広場の左側。
左の建物は炊事場。第2キャンプ場はトイレ1箇所、炊事場2箇所です。
この広場の湖に向かっての端はもう1段下がっています。なので、端にテントを張れば湖の眺めが良い。トイレと炊事場が近いので便利なポイント。リヤカーからすぐに荷物が降ろせる。しかも、しっかりしたテーブルと椅子が何基かあるので、ゲットできれば宴会に便利です
2)広場から湖に向かって左側の樹林の中。
木々の間の草刈がしてある場所にテントが張れます。ある意味個室感覚?炊事場近くは大人数のグループがいて、奥の草陰にはソロキャンパーがいくつか。野趣溢れるフリーサイトという感じ。木が多いので湖はあまりよく見えないか?夏場は木陰を期待。途中までリヤカーで中に入れる。
最初、ここにテントを張ろうと思ったが、案外混んでいて、トイレも遠いし、良い場所は使っていたのでやめた。
3)広場の一段上。
ここは高い位置なので湖の眺めはよさそう。草地の広場と、木々の間の草地が点在、結構奥までありそう。炊事場があるので便利。下が混雑していればこのエリアを探せばいい場所がありそうです。木にタープも張れそう。遊歩道が繋がっていてリヤカーは手前は入れそうですが、奥は?です。ここから湖方面の広場を見下ろす。
階段を降りればトイレも近い。湖の近くでなくても良いなら静かかも。
4)広場の下。
傾斜地ですが、一面草地で、小分けしてフラットな場所が点在。一段下がった湖に一番近いエリア。近すぎて湖は木々の間から見る感じ。
ちなみに湖畔はテント設営禁止です。このエリアの草刈がしてある場所が一番湖に近そう。
私はここがいい感じに思えた。ただし、広場からは細い階段かスロープを下りるのでリヤカーは入れません。荷物の多い人やグループは困難か?ソロ向きかも。
最初、この画像の右のシラカバの下に設営を決定。
ここは木陰で、地面が磨いたようにフラットだったのです。
荷物を出して、テントを張る。
けど、木の下ってこの時期、落ち葉がはらはら落ちて、フライシートがガサガサうるさいんだよね・・。
しかも、中年3人組がやってきて、この上の草地を物色。結局、この下の草むらの間にそのグループは設営しましたが、こちらを見ながら、最初に熊に襲われるのはこの辺だよね・・・、とか言ってる!
ああ、最近熊が頻発していますよね。襲われる事故が。確かに一番端で、熊笹原に近い、山から湖沿いに来たらここが最初の場所だ・・。急に怖くなったよ。下が土だと冷たそうだし、左にソロテントが既に張ってある草地に変更。
ここにしました。
なかなかいい場所。湖に近いし、ここはまっ平。囲まれ感のある広場っていうのもソロっぽくてよい。
いつものクロノスドーム2。さっきの場所からテントごと担いで持って来た。
さっきの中年グループは、その後移動して私が先程張っていた上の広場に・・。最初からそこがよかったんだね~。なるべくグループから離れて静かにいたいソロキャンプなので、この距離は正解。隣のグリーンのソロテントとの距離も充分。持ち主はルアーマンでずっと釣りに行っていて不在。
その後、私の上にソロテントが一張り登場。ライダー君の様子。挨拶して話しかけるが、一人になりたいようなのでそこそこに。私も一人になりたいのだ。
このエリアに、ソロテントが3基並ぶ。ソロキャンプエリアになって、いい環境です。静けさが期待できます。
皆テントの出口がお互いに見えないように張っている。食事場も見えない位置。一人が好きな人たちです・・。
設営が終わって荷も解いた。ちょっと探索。13時です。
炊事場の内部。かなり綺麗。
流しも炉も沢山ある。調理台もピカピカです。とても清潔。300基のテントが張れるので満員になれば混むだろうけど。この日はテントは15張りくらいなので余裕です。
焚き火は直火でも良いそうですが、草が生えていない地面でするようにとのことです。直火オッケーは嬉しいですね。私は焚き火台を持っていきましたが。炭や焚き火の灰は、炊事場の炉の中に捨てるとのこと。
ゴミ捨て場は、専用の建物があって、紙、プラスチック、ペットボトル、生ゴミ、不燃物など分別。扉はきちんと閉めます。トイレも入り口の戸はきちんと閉めます。
受付時に、利用証がもらえて、テントにぶら下げます。

イラスト部分はステッカーになっています。確かステッカーのデザインは3種類あったみたいだけど、係りの人が「もう最後ですから・・・」と言ってこれを渡してくれました。その意味は、このイラスト奥のロッジがもう無くなってしまうのです、この日を最後に・・。ロッジが描かれた利用証の最後の発行かもしれない。
13時半。さてどうしよう。設営を頑張ったらお腹がすきました。お昼をまだ食べていなかった。
テーブルと椅子を出して、昼食の準備。
かなりお腹が空いたので、手持ちの食材で早くできるものを・・。
パック詰めのおでんを温めました。
発泡酒で乾杯。ぷっはー、旨いねえ~。キャンプで昼間から飲むのは最高~。キリンゼロは飲んでも飲んでもあまり酔わない低アルコールだから沢山飲めるのだ。
おでんも良いねえ。
えーい、ワインも出しちゃえ。ラーケンのボトルに昨日栓を抜いたブルゴーニュの赤を入れてきたのだ。
チーズをつまみにクイクイ。うーん沁みる。ブルゴーニュはやっぱ好きだわ。
ご飯類も食べましょう。今回は釣った虹鱒の炭火焼をメインに設定しているので、その他はクイックメニューにした。
来年度、自分と家族が健康だったら山キャンプもしたい。その時使う山食を試食するのも今回の計画です。
こんだけ買って持って来た山食。
全部は食べないけど、釣れなかった場合の非常食として・・。
以前食べた尾西のご飯シリーズのチキンライスにした。沸かしたお湯でコーヒーも。高崎の大和屋謹製うまかコーヒーのドリッパー。
はー食った、飲んだ。あれ~、なんだか気持ちいいぞ、酔っ払っちゃったぞー。
酔い冷ましに、湖まで降りてみる。テントサイドから道があってすぐです。
うーん、釣り人の姿が無いな・・。ライズもないし釣れるのかなあ?そう思いながらテントに戻る。
そうそう、行きに持って来たリヤカーはどうなったかと言うと、キャンプ場に置き場がある。

チェックアウトをする人が荷物を積んでまた戻すと言うシステム。来た人が持って来たリヤカーは帰りにもあるはず。 次の日に来た人の分があればもっとあるはずだが、この日は最終日なのでこれ以上は増えない。翌日、私だけを悲劇が襲うのですが・・。
あと、ロッジの前から拡がるバンガローっていうのはこんな感じです。
かなり沢山あった。新しいのもあったので、1戸ずつHPにかなり詳しく載っていましたので、利用する際は確認すると良いと思います。この手前のトイレには洋式ありでした。どーしても洋式じゃなくちゃダメだと言う人は、キャンプ場からここまで往復20分歩いてくるのも手です・・・。
以上で、野反湖キャンプ場の施設面の詳細は書けたと思います。来年はまたロッジ周り、駐車場の様子が変わっていると思いますのでHPを確認してください。来年も行けたら詳細を書きます。
さあさあ、酔っ払って湖畔から戻ったら15時だよ・・。釣りはどうするんだ!
日釣り券を買わないといけないので、ロッジまで歩いていかなくちゃ。暗くなるまで2時間しかない・・。風が出て霧がやってきた。急に冷えてきました。
あー、釣りどうしよう。ロッジまで行きながら考えよう。そうだ、夜用にロッジで売っていた薪を買わなくちゃ。なんでもその場で自分だけの考えで決められるのがソロキャンプの気軽さです。
遊歩道を出発、ロッジに向かいます。
紅葉が綺麗です。
次回、夜のひとり宴、に続きます。