山登り・トレッキング

2010年8月10日 (火)

池の平湿原を散策。

  先日書きました篭ノ登山の記事の続きです。下山後に行ったのが池の平湿原です。

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んん?こんな素敵な山ガールも訪れる、気軽に行ける標高2000mの高層湿原です。長野県・小諸の北側にある湯の丸高原です。

篭ノ登山は2000mオーバーの山としては簡単で、やや物足りないところ。そこで、この池の平湿原の散策をセットして完成形となると思います。

池の平湿原単独でもドライブ&ハイキングの楽しみがあります。車で行ける標高2000m。風も涼しいですよ。夏は平日ならば車で湿原の側まで入れます(駐車場は早めに入ったほうが良いかも)。この林道は、地蔵峠・湯の丸スキー場からは舗装路、車坂峠・高峰温泉からは未舗装路なのでお気をつけください。土日祝日は車両進入禁止で各峠よりシャトルバスが運行されます。この辺の詳しい情報は、こちらで調べてください。

尚、池の平にキレイなトイレはありますが、自販機や売店はありませんので、水筒、お弁当、おやつは持参しましょう。ごみはお持ち帰りです。

さて、篭ノ登山から下山、池の平の駐車場に15:25分に到着しました。この駐車場は林道のゲートが17時に閉まるので16時半には閉鎖されます。なので、池の平湿原は急がなくちゃ。

15時30出発。こんな看板。

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駐車場から熊笹の中、湿原に向けて下っていきます。コンクリートの舗装路なので歩きやすい。登山靴でなくてもスニーカーなら大丈夫です。

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アプローチの道は、草花が豊富です。

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15:38、湿原の入り口に到着。

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ここでさっきの山ガールに出会うわけですが、ひ、ひひ、一人なのかなっ?と思ったらお母さん一緒に来ていましたよ・・・。出会いはありそうですが、この時間じゃああまり人がいませんねえ。

湿原の中は、幅広い木道を歩きます。

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湿原の開放口方面。

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湿原の真ん中に謎の直線の溝が。

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昔はここに木道があったのか?

マツムシソウの群落。

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今回の目的地、鏡池に到着。時間も無いのでここへの往復コースとしました。15:45。

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湿原には池がなくちゃ。鏡池というだけあって、空の青を映す。

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真夏なので日を浴びれば流石に暑いけど、日が翳れば涼しい。標高2000mは違う。夏の尾瀬は暑いよな・・・。ちなみに尾瀬ヶ原は標高1400メートル。高さが違うのだよ。

さて、しばし池を見ていたが、駐車場が閉まる時間が気になるので戻ります。

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15:45鏡池出発。

お!あれはさっき登った東篭ノ登山では?右のガレ場から上がったのか。

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しかし、ここと標高差が少ないね・・。

ヤナギランが群生していました。

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よくわからんね・・。

青い空と白い雲と一直線の木道。絵になるネエ、夏だよ!

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湿原とサヨナラして遊歩道を歩く。登り坂です。花が沢山咲いていますよ。

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ノアザミでは昆虫が蜜を求めている。

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毛がふさふさの蜂さんは、ちょうちょに気が付かず、首を突っ込んでもう夢中状態です。

これはナデシコかな?

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16:15駐車場に戻ってきました。

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もう駐車場はがらがら。あわてて着替えます。

駐車場の向こうに、さっき登った山々が見えます。

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右が東篭ノ登山で、稜線を一旦下って登り返して西篭ノ登山。

暑い夏は、こんな高いところに登るドライブはいかが?湯の丸高原はソフトクリームもあるよ。けど、天気の良い日に行きましょうね。天候荒れたらやっぱ山ですよ・・。

道中はヘアピンカーブの連続する走り屋仕様(路面は良い)。沢や滝も見える涼しげな道です。坂は急なので、運転はお気をつけて。

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2010年8月 5日 (木)

篭ノ登山に登る・その2・西篭ノ登山(標高2212m)

前回の続きです。

東篭ノ登山山頂から次なる峰、隣の西篭ノ登山を目指します。

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12時40分出発。一度下ってからまた登る。一番低いコルはガレている。

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なぜか山には忽然と木が生えていない石だらけの場所があったりします。山頂はまだ先。ここからは登りです。

シャクナゲの密生する細い道を抜け、ちょっとした岩場に出ます。

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登りやすい石を選んで進む。大きい石なのにぐらつくのがあるのでご注意。

こういうところは、矢印に従うと正解。問題なく通過できます。

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ここを登れば山頂です。

本日二つめのピーク、西篭ノ登山(2212m)です。13時15分到着。

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愛用のザック、グレゴリージャクスト。27リットルだっけな?コンパクトで使いやすく、とても背負いやすい。

山頂からは背後に樹があるのでこういう感じの景色。

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こっちは上田の方だろうか?

以前登った、湯の丸山と烏帽子岳(左)が見えます。両方とも2000mを越える。

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山頂から離れた場所にコマクサが咲いていました。

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私、コマクサ好きなんですよ~。可憐で美しい。

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もう終わり掛けですが、かわいい花姿。

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株の数も少なくひっそりとした自生地。

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ここは急斜面で足場が悪いので注意が必要です。山野草は咲いている場所から他の場所に移しては育ちません。絶対に採取してはいけませんよ!なので場所はここには書けません・・。

さて、山頂に戻り、平らでリクライニングチェア状態の石を見つけ寝そべる。

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正面に池の平。ウェハース状の行動食を食べる。コンビニで買ったウィダーのIN・BARというやつだがうまかった。雲が迫ってきて天候が心配なので、ここでは軽食、東篭ノ登山に戻ってしっかりと食事する予定。

13時35分出発。岩場を降りる。東も西も篭ノ登山は似た感じだなあ。あそこへ戻る。

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草木の生い茂る細い道を進む。

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ガレ場を抜けてまた登り。

東篭ノ登山に戻ってきました。14時10分到着。

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ここは一等三角点。

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さて食事にしましょう。山頂にいた人は下山して、私一人になりました。静か・・・。山頂一人占めの食事です。

丁度座れる石を利用し、その横でお湯を沸かす。

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コッフェルはスノーピークのソロチタン極。一人ではこれが便利。

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カップがセットになっている。ガスストーブはEPIのREVO。

こいつは高所で使うと、いまひとつガスの気化がうまく行かない。何とか炎が安定する。

山で飲む暖かいコーヒーはいいネエ。落ち着くネエ。

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インスタントだけど。

カップヌードルのミニサイズ。

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何故ミニかというとこれは前菜なのだ。

ずぞぞぞぞ。山で食べるカップ麺てなんでこんなに旨いんだろうか?

メインはこいつ。

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尾西の炊き込みおこわ。これはお湯を入れて15分経つと出来上がり。手軽で便利。

15分て待つと意外に長い。なので先にカップヌードルを食べたのです。待ちきれず10分で食べたら芯があった・・。15分待つべし。

しっかりと味がついていた。量もあって食べ応えアリ。いけてました。

満腹になった。

おお、浅間山もくっきりと見えます。噴煙を上げている。

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さあ、下山しますか。池の平を正面に見て。14時50分下山開始。

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こう見ると、池の平湿原って火山の火口原だとわかる。緑色の部分ね。

ガレ場を慎重に下る。

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私はくだりが遅いのは、この慎重さか・・・。

やがて暗い樹林帯へ。斜度がゆるくなり熊笹の中を行く。熊鈴を2個に増やしての下山。

途中横に、元は湿地っぽい場所。

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こういう場所いいなあ。立ち入りは禁止です。

しばらく平坦な道を行くと、駐車場が見えて到着。15時25分。

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車に戻ってザックを置きます。あー面白かった。真夏の標高2000m、日陰は涼しかったです。

林道のゲートは5時には閉まるので4時半までには駐車場を出なければいけません。ギリギリ時間がありそうなので、近くの池の平湿原を散策しましょう。

ここは良かった。天空の湿原です。

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ドライブ&ハイキングにお薦め。池の平湿原の詳細はまた後日書きます。

行程:

8月4日(水)

9:30高崎自宅出発~東部湯の丸IC経由~11:30池の平駐車場到着

11:45池の平登山口出発~12:20東篭ノ登山山頂~休憩

12:40出発~13:15西篭ノ登山山頂~休憩

13:35出発~14:10東篭ノ登山山頂~昼食

14:50出発~15:25池の平到着

装備

ザック:グレゴリージャクスト27リットル

服装:モンベル・ウィックロンラガーシャツ(長袖)、モンベル・コンバーチブル1/2パンツ

靴:アク・スイテラスエードGTX

水筒:キャメルバックボトル0・5ℓ、ナルゲン1ℓ、ポカリ0・5ℓ

他:レインスーツ上下、ガスストーブ、コッフェル、食料一式。

地図:昭文社・山と高原地図19浅間山

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2010年8月 4日 (水)

篭ノ登山に登る・その1・東篭ノ登山(標高2227m)

やっぱ夏は山。今日は、ようやく今シーズン最初の本格登山に行きました。これだけ暑いと登山も標高を上げないと辛い。2000メートルから上に登ります。

群馬と長野の県境にある篭ノ登山(かごのとやま)に登りました。

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ここ数年やっている、おやぢインチキ登山シリーズです(笑)。ロープウェーやクルマで中腹まで行って簡単に2000m峰に登ってしまいます。けど、今までの結構歩いているんですよ!

今回は、一番近かった・・・。クルマで凄く高いところまで行っちゃった。けど、続いて違う峰も行ってますから、結構歩きましたよ。

東篭ノ登山だけならば、おそらく最も楽に登れる2000m峰ではないかと思いました(草津白根山も簡単に登れますが、規制があって山頂を踏めないんです。)。さくっと2000m峰に登りたい方にお薦めコースです。けど天候が荒れたら危険なので山の装備でお願いします。

場所は、ここのHPの地図で確認してください。

浅間山から連なる、高山植物の豊富な山域です。以前、湯の丸山烏帽子岳黒斑山に登ったエリアですが、この篭ノ登山周辺が残っていました。

高崎の自宅を9時半ごろ出発。高速で小諸方面へ。

東部湯の丸ICで降りる。サービスエリアからこれから登る山を見る。

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どの山かわからん・・。右側のかな?

ここから山道を走り地蔵峠を目指します。小諸からチェリーパークラインで車坂峠というルートもありますが、峠から池の平までが未舗装道路になってしまう。こちらは峠からも舗装路。道沿いには100体の観音像が置かれています。なかなか急な道路です。

湯の丸スキー場の駐車場手前から、池の平への「湯の丸高峰林道」を走る。少し狭いが快適な舗装路。尚、7月中旬~8月下旬の土日祝日はマイカー規制で車は進入禁止、シャトルバスで行くことになります。今日は夏休み2日目をもらったので平日、車で池の平まで入れました。涼しくてクーラー要らず、窓を全開で上がります。

11時30分に池の平の駐車場に到着。登山の出発にしては遅い時間、雲が出てきた。

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この駐車場100台は駐車できそう。500円。平日なのに7割ほど入っていた。大型バスも入れる。

実はここで、標高2061メートル・・。見事なインチキ登山ぶりであります(笑)。やはり涼しさが大切だよ。長袖の速乾シャツに着替えます。

パンの袋がパンパン。高所である証。

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仕度をして出発。駐車場の入り口の向こうに登山口があります。

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11時45分出発。

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このエリアは熊の出没地帯。こんな高いところにもツキノワグマいるんだ。

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最初は平坦や下りのノンビリとした樹林帯。これから目指す山が見えます。結構高いぞ?

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熊笹の茂る林の中の道。この辺りは歩きやすい。

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日差しが遮られて涼しい道。けど、熊が出そう・・。ザックにつけた鈴をわざと鳴らしてみます。

徐々に急登になる。カラマツ林の中、道が湿って石がゴロゴロした坂道になってきます。

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一人だとちょっと怖いね・・。下山する人がたまにすれ違うくらい。

けど、中学生の登山教室か?集団で下ってくる。半端な人数じゃない中学生。しかし、山ではすれ違う人には挨拶をするのがしきたり。どんだけコンニチハを言った事か。引率の女の先生かわいかった・・。

登山靴もフィットしてきた。アク・スイテラスウェード。

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軽量で軽快。そして派手・・。

LEKIのダブルストックも快適です。これはお薦めだなあ。使ってみて~。

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あとでちゃんとインプレ記事書こう。

暗い樹林帯を抜けるといきなりぱっと開ける。まぶし~。

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がれ場の始まり。歩き難くなります。日差しがあると暑いね~。

振り返ると、小諸の街か?やっぱ高いところは気持ちいいね。

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山頂直下まで続くガレ場。大きな石は段差になるし、小さな石は浮石になってる。

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慎重に歩いて、山頂が見えました。

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結構賑やかですね。

12時20分、東篭ノ登山(2227m)に登頂!

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近かった・・・。けど、変化のある山道なので楽しかった。

浅間方面は、水ノ登山への稜線。赤ザレと呼ばれる崩落地。

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なかなかダイナミック。あの道歩きたいなあ。

嬬恋側は雲が掛かってきたけど、畑がパッチワーク模様。

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高山植物が沢山咲いています。水ノ登山への道に咲いていたウスユキソウかな?

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肉厚で毛が生えている花びら。

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マツムシソウにとまっていたキレイな蝶。

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羽根の模様はエアブラシで描いた目のようです。

パンを食べて休憩。さて、次はどの山に行こう?

ちょっと雲が出てきました。

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雷雲が来るかなあ?ゴロゴロって来たら嫌だな。ルートは2つ。連なる山が2峰。

西篭ノ登山(2212m)。

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こちらは樹林帯で。ゴロゴロ来ても逃げられるか。

水ノ登山(2202m)。

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この片側が落っこちた稜線を歩きたい!スリルあるんだろうなあ。

けど、ゴロゴロ雷来たら逃げ場がないなあ・・。高峰温泉から上がってくるルートもあるので、違うシーズにまた来るのも良いかなあ?

ここで山頂にいた老夫婦に高峰温泉はこっちですか?と西篭ノ登山を指差しながら言われた。反対ですよ、水ノ登山は後です、そこから高峰温泉に下山できます、と教えてあげました。

危ねえ~。西篭ノ登山はピークで行き止まりだよ。山はこういう間違えから遭難に繋がるんだよね・・。

そうか、西篭ノ登山は行き止まりなのだ。ならば今回登らなければ2度と登らない可能性が高い。水ノ登山は別ルートがあるからそっちからまた来るかもしれない・・。

なので、西篭ノ登山に行くことに決定。

12時40分出発。

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一度下ってからまた登ります。帰りもそうなんだよね。

次回は、西篭ノ登山でコマクサを見つける~池の平湿原を散策、です。

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2010年1月 5日 (火)

近所の低山登り・神成山(321m)九連峰往復縦走ハイキング。

今年の初登り、富岡市の神成山ハイキングコースへ行ってきました。

今年最初の登山は、今までで一番の低山です。この冬、私は低山をうろつきます。極端に低い山ばかり、MTBで行くこともあるでしょう。

さて今回のお山、全体の山姿は最後にお見せします。でないと、ええ?こんなんで登山なの?って言われそうだから。けど、ここは何度も麓を自転車で走る度に歩いてみたいと思った山です。その姿は、険しい山脈をぎゅっと凝縮した姿なのです。ミニ稜線縦走が味わえますから!

今回は車で行きました。高崎の自宅から30分くらいで出発点に到着。神農原の宮崎公園をお借りしました。

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トイレもありますが、駐車場自体は大きくなく公園駐車場なので、春先は駐車できないかも。今回のコース、電車の上信電鉄を使ってのアクセスがお勧めです。神農原駅から歩けば、縦走して下山後、南蛇井駅からまた電車に乗って帰れますから、また逆コースも可能です。私は結局、一番奥の山からまた尾根を歩いてここまで戻りましたから・・。

今回は、先日購入したダブルストックの練習が目的です。アップダウン繰り返す尾根道なので練習には最適かも。

ザックはカリマーのセクター18リットル。

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普段通勤に使っているザックですが、登山用のザックは今回のコースに大袈裟過ぎるのでこれにしました。軽量化のため、お湯沸しセットは持ってきませんでしたので、このザックで十分。

宮崎公園を12時05分出発。しばらく車道を歩き、富岡西中学校を目指します。看板があって道はわかります。ポールはまだ恥ずかしいのでザックに付けたままです。

12時12分。西中学の脇道を入ります。ええ?ここが登山道なの?と、戸惑う感じの入り口。

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看板が無ければ絶対にわからんぞ・・。この左の土手上を歩き正面の校舎を右に巻きます。

生徒の自転車置き場の横を行く。登山道とは思えない感じが続きます。

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この先からやっと登山道っぽくなります。竹林を抜けるといくつもの石仏が迎えてくれます。

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なかなか味がある。

徐々に道は明るくなる。冬の葉の落ちた林はいい感じです。

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ここでダブルストックを取り出す。さあ練習。最初はギクシャク、脚と同じほうのストックをついたり(笑)。左右のリズムを取って突けば、なんだか推進力に変わっていきますぞ。

12時20分。石碑のある最初の峰に到着。

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4月上旬に、ここには植生された翁草が咲くそうです。なかなか珍しい花です。ツツジの木や山桜の木もあったし、春先にまた来たいですね。

12時31分。城跡発見。

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神成城跡。藪に覆われてよくわかりませんが、よく見ると空堀があるような無いような。古い砦の跡かな。

この道は途中にこのような見所がある。アナグマの道、タヌキの穴など、看板が立っていて教えてくれます。

また、いくつもあるピークの頂上に何かしらのモノがあって特色を出してくれます。

しかしピークがあるということはアップダウンが激しい。ここで下りてまた登る。

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ピーク直下は階段になってるケースが多いのです。道はよく整備していただき、とても快適です。

次の峰に到着。

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祠とベンチ、看板があります。コレはなんという山?

おお、ここが神成山です。12時43分、到着。標高321m。

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なかなか眺めが良いですね。下の町とは標高差100メートルちょいですが、結構高く感じますよ。

今回のコースのメインの山に早くも到着です。

このコースは、神成山九連峰という。

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龍王ピークと言うらしい・・。この山は9つピークがあるということか。結果、そのほとんどを登りました。

ここには、屋根のついた棚箱があり、中には登山者名簿と言う登山の感想を書くようなノートが数冊ありました。中身は見なかったけど・・。

富岡、吉井方面を望む。眺めはよろしい。

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安中方面。

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赤城山の向こうに、谷川か武尊の雪山が見えます。

休憩して、12時55分出発。

ピークに登るとまたぐっと下る。そしてまた登る。

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登って下るの繰り返し。

途中で面白いものを発見。

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木の枝に落ち葉が刺さっている。たまたま刺さったのだろう。けどその先につぼみが出来ている。葉が出て成長すると、木の途中に葉っぱが刺さった感じになるのだ。森の妖精の仕業とか後に言われるような現象。

13時08分。緊急下山道の分かれ。

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ルートの途中で体調が悪くなったり、天候が悪化したり、日没が近くなった時、などのエスケープ下山ルート。こういうのがあると安心です。途中いくつか神成方面の道があったが十字路になって反対側の丹生方面に下る道もあった。そっちはMTBで行くと面白そう・・。

まあ、この時は、緊急ってどんな時かなあ?そうか緊急にう○こしたくなった時にここから下山するのか!と思った(笑)。いや、以前に下山時にう○こしたくて危なかったことがあったから。ここを下りてもトイレは無いよな・・。

さて、ダブルストックはどうかというと・・。すこぶる快調。以前はシングルポールのT型グリップだったので上から握ったが、コレはこういうグリップ。

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グリップもストラップも素材が良くて、握りやすい。最初ちょっと短くて猫背になっていたので伸ばしたら快適。推進力を得たいときは体の横、足元に突いて後に漕ぐようにすればよい。前に進むアシストとして脚を助ける。登りでもちょっと前に着けば補助になる。また、体がふらついた時(下山時など疲れたときによくなる)にはバランス保持に役立つ。

登りは短く、下りは長くして使うが、今回はアップダウンが激しいので、いちいち調整するのも大変。そんなときは持ち方を変える。

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さっきのグリップより3センチくらい長めに使えるし、T型グリップのように上から押さえられるので、下りで有効。このLEKIのエルゴン(AG)というグリップはよく出来ている。さっと持ち替えられる。店員さんが薦めていた訳がわかった。今までT型グリップのシングルポール派のひとはLEKIのエルゴングリップお薦めです。

LEKIの付属DVDでガイドの人がやっていた、スキーのダブルストック(両方のストックを同時に突く)のもやってみた。コレも下りで感じが良かったので状況に応じてやってみよう。

次のピークに到着。

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ここはなんだろう?ん、何かあるぞ・・。

こ、これは、棚の中に山の生物の標本がぎっしり・・。

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こ、これは凄い・・。ミニ自然博物館だ。熊とか動物の糞のコレクション(笑)。カラスのリアル剥製、いやそのままか?さなぎや卵の類、鳥の巣、カマキリからハリガネムシが出てきたところを漬けたもの・・。かなりグロですが、ためになります。

標本棚のピークと命名。13時14分着。

この辺りは気持ちのよい尾根道です。

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意外と尾根は痩せていて、神成側は結構落ちているので、小さなお子さんにはご注意。道を外したらどこまで落ちるか危険です。

尾根からの眺めは大変に良い。上信電鉄が走る。

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コレは先日乗車した、銀河鉄道999号かな。手前の野池もそそる。ブルーギルなんか釣れそう。

田園風景という感じ。

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いい眺めです。

て、次のピークに到着。

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ここには祠と立派な石灯籠があった。しめ縄もあり神社のよう。丹生側から参道が来ている感じです。

石灯籠のピーク、13時25分到着。

またアップダウンすると、

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打越の御嶽さん、と書いてあるピーク。13時32分到着。

さらに進むと分岐が。小さなピークを巻く道。

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ピークは全部踏みたい派なので、左に進み頂上へ。こんなのが2回ほどあった。

この頂上からは下界へスパッと落ちている。そんなに高くは無いけど、なかなかの高度感。

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コレが最後のピークか?祠のある峰。表示を見ると吾妻山です。

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13時44分到着。この山の標高は328m。この連峰の最高峰ですかね。

眺めの良いベンチがあり、ここで昼食にします。

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コンビニで買ってきたおにぎり。いただきまーす。

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さて、この先はどうなっているのだろう?

下りになっていますね。

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この先はかなり急傾斜の下りです。うーん。南蛇井側から登ると最初は凄い急な登りと聞いたので、コレで下山なのかな?

いや。まだこの先にもう一つピークがある。あそこへ行きたい。

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しかしこの下りルートは方向が違うようです。むう、その峰には祠の裏からの尾根を行くのか?しかしトラロープが張ってあり行けません。諦めましょう。

このまま下山するのか?しかし下りてしまうと、車のある公園までは、下の集落の中の舗装路をずっと歩かなければいけない・・。それも味気ないし、下の舗装路は自転車で何度も通っている道だし。

ならばダブルストックの練習がてら、来た尾根道をまた出発点まで戻ることにします。

まあ、アップダウンがあるけど若干下りが多いか?と思って14時00分出発。

尾根道は快適。

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ただ先にピークが現れると、階段のアップダウンです。

14時37分、神成山に戻る。しばし休憩。すると誰か上がってきた。地元の人っぽいおじさんです。ちょっと会話して、また下る。

途中「姫天狗」と看板のあった見晴台で景色を楽しむ。14時59分。

林の中を下る。石仏がお出迎え。不動さま、の看板に横を見上げると・・・、

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怖い顔で睨んでいますね。

そして竹林を抜けると、西中の裏に出ます。ここは「宮崎城」という城跡なのです。

この右手に土塁と空堀が良く残っていますね。

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この部分は中学の横にあった宮崎城址の看板によると「さき曲輪」という場所のようです。

中学の脇を抜けて登山道は終わり。15時08分到着。

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お疲れ様でした。神成山九連峰縦走、往復ルートを歩きました。

宮崎公園に15時15分到着。フィニッシュ。

正月ですが、空っ風の無いほとんど無風。暖かくフリースの上着で歩けました。

さて、冒頭にお伝えしました、この神成山連峰の山姿ですが・・。

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いま、笑いましたね・・・?

低うっ!丘?裏山じゃん(笑)。

いや、これがなかなか面白かったんですよ。気軽に手軽で尾根歩きが楽しめます。

ホント、アルプスの山脈がそのまま、めちゃくちゃコンパクトになった山姿なんですよ。

ほらこれなんか、前穂高の吊尾根みたいじゃないですか?

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近所の低山で、コレだけのピークを連ねての縦走を整備されたコースで楽しめるなんて素敵・・。

この山は数年前に、山と渓谷という山雑誌で紹介されてから有名みたい。今回は3名しか登山者に会いませんでしたが、花シーズンには賑わうでしょう。

高崎エリアにお住まいなら、散歩がてらに歩かれるのもお薦めです。東京とかから遠方わざわざいらっしゃるような山でもないと思いますが、春先の花の季節なら電車旅行として楽しめるかも。車も高速インターが近いですから、温泉を絡めてなら面白いかも。

今回の全ルート。

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一番右側の低い場所が出発地点の宮崎公園。そこからずっと稜線を歩いて、手前のピークが吾妻山。ここから急降下する道があり、この右手の舗装路に下りてきます。私は下りずに吾妻山から引き返し、尾根道を一番右端まで戻りました。往復すると、なかなか歩いた感じになりますよ。

お散歩コースに、神成山縦走、意外に自然の中を歩けます。高速道路の車の音はずっと聴こえますけどね・・。けど、心静まる山歩きでした。

データ。

2010年1月4日 晴れ。単独。

宮崎公園12:05→西中12:12→石碑ピーク12:20→城跡12:31→神成山12:43出発12:55→緊急下山道13:08→標本棚ピーク13:14→石灯籠ピーク13:25→打越の御嶽ピーク13:32→吾妻山13:44

帰路:吾妻山14:00→神成山14:37出発14:45→姫天狗14:59→西中15:08→宮崎公園15:15着

ザック:カリマー・セクター18リットル

靴:AKUスィテラ・スウェードGTX

服装:パタゴニア・キャプリーン3長袖Tシャツ、モンベル・ウィックロン長袖ラガーシャツ、LLビーン・ウィンドストップフリースジャケット、ノースフェイス・アンダータイツ、パイネ・ストレッチパンツ。

携行:雨具ノースフェイス・レインテックスフライト、モンベルULダウンジャケット。

水筒:キャメルバックボトル0・5リットル、ナルゲン・0・4リットル。

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2010年1月 4日 (月)

初登り(低山)。

母親の具合もだいぶ良くなってきたので、今日は正月以来初のお出かけ。山登りに行ってきました。

近所の低山ハイキングです。標高差100メートルほどの山ですが、いくつものピークが連なる明るい尾根歩き。

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見晴らしもよく麓の町が箱庭のよう。

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コンパクトなザックと、買ったばかりのLEKIダブルストックを試します。

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眼下を走る電車はおもちゃみたいに見えます。

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ダブルストックのトレーニングと出掛けたのですが、こいつの効果は抜群。思った以上にダブルストックは良いです。軽量登山靴も快適です。

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アップダウンを繰り返しながら7~8くらいピークを踏む稜線コース。コレは良い散歩道。ほとんど人にも会わずに静かな山歩きが出来ました。最後のピークからの眺め。

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結局最後のピークから戻って、往復稜線歩きとなりました。

冬のハイキングにお薦めのコース、次回詳細をレポートします。

だって、もう飲んだくれちゃったんだもん・・。

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2009年11月30日 (月)

榛名山・掃部ヶ岳に登る・その2・硯岩~下山編。

前回の続きです。

地元高崎にある榛名山の最高峰、掃部ヶ岳(かもんがたけ)標高1449メートルに登りました。

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初冬の低山もなかなか楽しいなと感じました。葉の落ちた森の中は明るいし、日が当たればぽかぽか暖かいのです。

今回背負ったザックは、グレゴリーのジャクスト27リットル。

1m2

短時間のトレッキングなのでもっと小さいザックでも良いのですが、お昼ごはんのお湯沸しセットを持ってきたのでこれにした。背負い心地のよさは流石はグレゴリー。防寒具などを入れるのでこの時期の日帰りも意外に荷物が多いので、これはぴったり。

さて山頂で一人、お湯を沸かしてお昼にしましょう。

1m3

お湯沸かしセット。コッフェルはいつものスノーピーク・ソロチタン極。深鍋とカップのセットです。ガスストーブはEPIのREVO。水は水筒とは別にナルゲンのボトルに0.5リットル持ってきた。

ところが、REVOの調子が悪い・・。以前から何度かあるのですが、ガスが気化しきれず液状のまま少し噴いてしまい、うまく燃焼しない。あれこれいじっていると、さっきの3人組みとさらに3名登ってくる。私を入れて7名で狭い山頂は落ち着かなくなる。皆弁当を広げている。私は撤収し、先程のちょっと降りた眺めの良い場所で仕切りなおすことにする。

ここは眺めが良い。ちょっと座れるスペースがあり、土も露出しているのでガスストーブが使えそう。

1m4

さっきはここで落ち着けなかったので、今度はゆっくりする。

いろいろいじっているうちにREVOの調子がよくなり着火。お湯を沸かしてまずはインスタントコーヒー。

1m5

カップはテーブルとしてREVOの上に置いただけ。この状態で火にかけると飲む時口が熱くて飛び上がりますから。

続いて、マジックパスタという商品。乾燥の山食です。ペペロンチーノのマカロニ。

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袋にお湯を入れてチャックを閉じて3分。ソースを入れてかき混ぜれば出来上がり。なかなか美味しい。手軽で便利。この山食は後日またレポート。

榛名湖の景色を見ながら、旨いなあ・・。ちょっと量は足りないのでパンを追加。

さらにお湯を沸かして、バンホーテンのココアを飲む。

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雄大な景色を見ながら甘いココアを飲む。最高。山に来てよかったと思う。

高崎の街並みが見える。

1m10

中央の白い柱が高崎市役所。私の家もあるはずだかどこだかわからない。きっと見えるので、自宅からもこの山頂が見えるはず。

その後10名以上の団体が登っていく。頂上は凄いことになっているだろう。やはりすぐにぞろぞろと皆降りてきた。自分も荷物を片付けて下ることにします。

笹の茂る林を下る。

1m12

榛名湖に向かって下っていく。

東向きの斜面なので、途中で何度も陽が陰る。急に寒くなったので、手袋を装着。

1m13

モンベルのウィンドシェルグローブ。薄手だけど防風素材で、内部は起毛していて暖かい。手の内側は合成皮革の滑り止めが付いていて、秋山や夏の高山の山登り用にお薦め。ちょと大きめにしたのでインナーグローブをすれば真冬低山もいけそう。急な下りで滑ったときに手をついても怪我が防げます。

途中、ガイドブックに載っている別ルート、湖畔の宿方面への分岐。

1m14

帰りは違うルートも面白いと思ったけど「急な下り危」と書いてある。

見ると・・。

1m15

笹原の急斜面で、あまり歩かれていないのか、踏み跡があるようだけど微妙・・。やめておく。

登りのルートを下ると、階段。

1m16

長いね・・。段差が微妙な高さで降り難いね。膝が辛くなります。

硯岩の分岐に到着。

1m17

まだ日没まで時間が有るから、硯岩に登ることにする。

結構急斜面ですが、ロープに沿っていくので登りやすい。

1m18

硯岩の頂上に到着。眺めは素晴らしい。

1m19

榛名湖が一望できる。真正面に榛名富士。

足元は絶壁の岩。ちょっと端まで近づいてみるけど・・。

1m20

くれよん・・・、いやこれはよそう。実は秋に荒船山に行く予定だったが怖くなってやめたのだ。ちょっと手前で立ち止まる。

高度感あり。

1m21

すとーんと落ちてるのかなあ・・。これ以上は怖くて近づけない。

さて、景色も堪能したので、下山します。

1m22

沢筋の林は気持ちよい。静かな一人の山歩き。風の音が遠くからざざー、っと近づいてくるのがわかる。この静かさが良いのだ。

段々車の音が近づいてきた。

登山口に戻ってきました。

1m23

駐車場のポロまで無事に帰ってきた。お疲れ~。

1m24

手軽に登れて、景色の良い山でした。やはり初冬は良いですね。フリースは行きでは熱いくらい。アンダーは一枚でよかったかな?帰りも風が少し出ましたが。寒さは感じませんでした。

新しいAKUの登山靴も、ちょっと汚れて使った感が出ましたか・・。

1m25

とても軽快に歩けました。やはり軽さは正義か・・。靴自体もしっかりしていて歩きやすかった。足首のホールドはそこそこでしたが。

この駐車場は満車で、何台か後ろに縦列駐車をしていて出難かったぞ。

ここから1分も歩けば、

1m26

こんな広い駐車場があるので、夏のハイシーズンでも大丈夫でしょう。

湖畔周遊道路をひともっこ経由で走り、ぐるっと対岸のビジターセンター脇の駐車場に行く。

そこから湖の際まで行く。登ってきた山を湖越しに見る。

1m27

下の建物の脇から登り始めて、右側が硯岩、それで真ん中が頂上と。

この駐車場から岸辺まで真冬にライトアップイベントが開催されます。激寒い夜に大盛況のようです。

榛名富士を望む。

1m28

この日も他県からの観光客もいて賑やかでした。しかし、日が傾くと寒い!風が強くなり、夕方だとやっぱフリースじゃあ無理!状態でした・・。

もう少し低山をこの冬はいくつか登りたいですね。

データ。

2009年11月28日(土) 曇り→晴れ。

単独行。

服装:下着・モンベル・ウィックロン長袖Tシャツ。モンベル・ウィックロン長袖ラガーシャツ。ノースフェイス・アンダータイツ。

    LLビーン・ウィンドブロックフリース。パイネ・ストレッチパンツ。

    ダウン・モンベルULインナージップジャケット(携行)。

雨具:ノースフェイス・レインテックスフライトジャケット上下(携行)。

靴:AKUスイテラスウェードGTX

ザック・グレゴリー・ジャクスト27リットル。

水筒・キャメルバックボトル0.7ℓ、ナルゲン1ℓに約半分。(水場なし)。

地図:新・分県登山ガイド・群馬県の山(山と渓谷社)

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2009年11月29日 (日)

榛名山・掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1449m)に登る・その1登頂編。

久しぶりの登山です。

秋山へ行こうといいながら、もう初冬の登山です。いや、秋山って人がいっぱいいるし、紅葉の赤って目に毒だし、ええ、言い訳です・・。なんだかんだで冬になっちゃいました。けど、冬の山って晴天で風がなくて雪がなければ快適、葉が落ちた明るい静かな山歩きが楽しめます。

今回、単独で登ったのは、地元の群馬の榛名山の最高峰、掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1449m)です。

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カルデラ湖の榛名湖畔より見る掃部ヶ岳です。けど、かもんがだけって読めないよねえ・・。

榛名山は裾野の広いカルデラの山。もっと高い火山だったのが山頂部分がへこんで、カルデラ湖と外輪山で構成されています。榛名山という山頂はなく、この山全部が榛名山。

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こんだけ広い山。真ん中右よりの尖った山が以前登った相馬山です。シンボリックな信仰の山ですが、標高は1411メートル。そのちょっと左にある台形の山が観光名所の中央火口丘の榛名富士1390メートル。で、その左、手前の赤い木の上辺りが掃部ヶ岳です。榛名で一番高い山。

ちょっと以前に雪が積もりましたが、また暖かくなったので登ってみます。

自宅の高崎から車で出掛け、里見経由、天神峠から行きます。

今回のテーマは、フリースで登る(笑)。実は秋山とかフリースで登る姿がかっこよく感じてしまってねえ・・。実際はフリースがアウターだと風を通してしまい寒いのです。

で、最近入手したフリースがこれ。

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LLビーンのウィンドブロックフリース。ポーラテック製のウィンドブロックというフリース素材は、防風フィルムがラミネートされて冷たい風を通さないのです。これが昔から欲しかったのですが値段が高いので買えなかった。最近の円高でだいぶ値下がりしたので思い切った。ユニクロのフリースが7枚買えちゃうよ・・。これがアウターで初冬の山が登れるかやってみましょう。フリースにしてはゴワゴワした素材ですが、保温性が高く、薄手でも暖かいですね。

さて、天神峠から榛名湖に下り左手をしばらく進む。高崎市営無料駐車場の先、国民宿舎榛名吾妻荘の真下の小さな無料駐車場に愛車ポロを駐車。

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ここは7~8台の駐車スペースですが登山道に一番近い。けどシーズンは満車でしょうから、ここから1分歩いた手前に大きな無料駐車場があります。

ここは綺麗なトイレがある。

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出来たばかりのようでとても快適なトイレ。

今回、ようやく秋口に購入した新しい登山靴、AKUスイテラスウェードGTXのデビューです。

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結構派手でしたね・・。山道具は派手なほうがよいのだ!まだ慣らしも殆どしていませんが、柔軟な靴なのでこのくらいの山歩きなら大丈夫でしょう。しかし、買ってから随分たつよね・・。秋はなにをしていたんだろうか私は。

軽量なトレッキングシューズなので、軽快な登山に期待です。

駐車場の前の道を歩いてすぐが登山道入り口。榛名吾妻荘の横です。

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看板があるのでわかります。

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登山開始。登山道はよく整備されています。葉の落ちた樹林帯を登ります。木々には、地元の小学生が木と自分の名前となにやらメッセージを書いた看板が沢山つけられています。

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休日はゆっくり寝ているので、午前中は起きられず。12時15分スタート。この時期には午後4時には暗くなるので、往復2時間弱の行程はぎりぎり。

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天気予報では一日良い天気。このシーズンは夕方の雷雨がないので日さえ落ちなければ何とかなる。けど、寒くなるからもっと早く登り始めるのが良いです。

榛名湖の湖面標高が1084メートルなので、プロトレックの高度設定をしなかったからちょっと誤差があるかな?標高差350メートル程度の山登り、のんびりと楽しみます。

沢状の樹林帯、熊笹の間を登る。サクサクと落ち葉を踏む感覚が良い。この時期の山は静か。

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葉がないので森の中は明るく気持ちよい。

フリースは暖かい。下に速乾素材の長袖Tシャツと長袖ラガーシャツを着ているので熱いくらい。結構汗をかく。

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モンベルのシングルポールは故障していて、一番下の段が半分縮まった状態から動かない。何とか長さはキープ。ダブルストックに買い換える検討中。冬の低山はダブルストックが気持ち良さそうなのでやってみたい。

見上げると空がよく見える。これが冬山の良さ。

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空の青が濃い。

稜線に登り上げると、硯岩への分岐。

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硯岩は眺めがよいらしいが、頂上往復の時間が読めないので、帰りに日没までの時間があったら寄る事にする。左折して頂上へ。

水筒はいつものキャメルバックボトル。

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ザックのウェストベルトにナルゲンのホルダーで取り付ける。いつでも取り出せる。

しばらく水平な道を歩きますが、現れたのは階段。よく整備されていますが・・。

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長いよ・・ずっとだよ・・。

こういうの登ると、山登りに来たのであって階段登りに来たんじゃないんだよ、と思ってしまう。けど階段で整備されれば楽は楽。この山は高原学校の中学生も登るので予算が付いたのかな?ありがたく登る。

途中、振り返れば榛名湖が見える。

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木々の間からですが、葉が落ちてなければまったく見えないところ。冬山は視界がよいのも魅力。

階段がやっと終わり、急斜面が続く。途中、右側が落ちている狭い水平区間。

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ここは登りで一番危ない箇所なので気をつけて。

ん?頂上っぽいぞ。

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尾根に出て、熊笹の道を登る。ここで、頂上から10人くらいの人たちとすれ違う。ならば頂上は空いているか?しかし後から3人の速い人たちが追いついてきた。

この辺の開けた場所で追い抜いてもらう。

そこは。榛名湖方面の眺めがよいところ。

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おお!いい景色です。榛名湖や榛名山の山々を見下ろすビューポイントです。しばし撮影する。すると後続のグループが来て追い抜いてもらおうとすると、お、いい景色と撮影開始。いつもなんだけど、追い抜いてもらおうとすると一緒に休まれちゃう(笑)。なので出発。一人の山頂を味わうためにダッシュ。

山頂っぽいぞ。

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13時15分登頂。誰もいない。

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近かったけど、午後の軽い登山なのでこれでよし。今回の目的は、フリース登山と山頂でお湯を沸かしてのお昼ごはんだから。

山頂はそんなに広くない。

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後続が来る前に一人の山頂を味わう。

山頂からは、木々に阻まれ榛名湖方面の眺めはよくない。

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南西~南東の景色は開けています。西から景色を見ていくと。

右端に浅間山が遠く見えます。

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手前の熊笹から道があって、正面の西峰へ行ける。この間はコル状に結構下って登る。行きたいが登り返しが辛そうなのでやめる。左奥の杏ヶ岳(すもんがたけ)へ縦走できる。いつか行ってみよう。

南方面。

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榛名神社の門前集落が見える。奥には榛名町、左には天狗山などの外輪山。左端には高崎の街が見える。

こう見ると、榛名山の外輪山は面白そうなので、今後も登ってみたいと思いました。

頂上に腰掛けやすそうな岩があるので、このスペースを使わせていただく。

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静かなうちにお湯を沸かしてと。しかし・・。

次回、下山編~硯岩に続きます。

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2009年8月31日 (月)

燕岳に登る・その5・朝焼け、稜線、下山。

あああ、政権交代。折角ETCをつけたばかりなのに、高速料金無料化なんですか!?くうう、ならば無料になるまで休日千円で高速に乗りまくってETCの元を取るぞ(?)。

さて、燕岳登山の最終回です。

燕山荘に朝が来ました。もう少し寝ていたかったのに、まわりがゴソガソやりはじめるので起きてしまう。窓の外が赤い。朝焼けです。見に行くことにします。

おお!

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雲海の端が赤く染まっています。う、美しい・・。ほんと海から日が昇るみたいです。

昨夜は、星空も眺めました。外に出たら知らないおばちゃまと二人っきりになり、天の川を見たり、流れ星を見たりなんだかロマンチックでしたよ・・。

それにしても寒い朝です。フリースを着こんでもブルブルです。

どこで日の出を見ようかと迷う。写真を取る人は本気で三脚を構えているので良い場所を探さなければ。

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日の出見台みたいな場所があった。既にカメラマンたちが三脚を構えています。この景色が防波堤から釣りをしているみたいに見えてしまったよ・・。ここはいっぱいなので小屋の前にもどる。

わあ、ベンチに霜が降りている!

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この夏一番の寒さだったようです。9月中旬並みの気温とか。穂高のほうで初氷が張ったとか。

寒いけど我慢。日の出を見るのだ。

おおお!昇ってきた。

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昇ったあああっ!

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やったどオ!俺はやったどおおおお!(何を?)。

小屋の反対側に回ると、おお、槍ヶ岳が赤く染まっています。

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こっち側にきたら、槍ヶ岳方面から冷たく強い風が吹き付けます。ここが稜線だということを思いしらされる。

寒い!小屋の前では日の出の余韻にひたっている皆さんも震えています。

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小屋に戻って、前回画像を載せた朝食を食べて身支度を済ませる。

同部屋の常念岳まで行くというおじさんはもう出発した後。

私も大天井岳まで行って戻ってこようかと思ったが、かなり体調が悪いのです。頭が痛い・・。生ビール大ジョッキを飲んだ辺りから酔っ払っていましたが、ワインでとどめを刺し、二日酔いのようです。高所は怖い。さらに高山病も来たのか?昨夜寝ようと思ったら心拍が妙に早かった。酸素が足りないのかなあ?まあ、行けるところまで行くことにする。

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7時20分、小屋の横から大天井岳への縦走路に入る。この稜線をずっといけばあの槍ヶ岳までいけるのだ。2日掛かるけど・・。

これが縦走路。尾根の上の道ね。槍ヶ岳から左端の奥穂高岳がはっきり見える。

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気持ちよさそうな道。けどこっちは頭が痛い・・。蛙岩というところまで行こうとしたがここでやめる。風がむちゃくちゃ冷たいのです。夏じゃないよこれ。手袋が必要。フリースを脱いできて失敗。大きな岩陰で風を避けて、山を眺めることにする。

雲海が広がる。

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本当に海のようです。こっちが群馬の方面か?下界は天気が悪いのか。

槍ヶ岳から北の稜線

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ほぼ同じ高さで連なっているので山が区別しにくい。しかしどれも名峰なのでしょう。真ん中の赤い山が赤岳だろうか?左の谷が湯俣川で、左から雲の中が三俣蓮華岳、鷲羽岳と水晶岳という百名山が赤岳を挟んで立つ。で、野口五郎岳という稜線でしょうか。いつかは行ってみたいなあ・・。

もう寒いので戻りましょう。燕山荘に向かって登ります。この小屋も名無しのピークに立っているのね。

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振り返れば、大天井岳から左端の常念岳への縦走路が見えます。同部屋のおじさんは今どこを歩いているのだろうか。

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そして、昨日登った燕岳。右に鹿島槍ヶ岳、左に剣岳~立山でしょうか。

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燕山荘の前に戻り、8時10分下山開始。

キャンプ場も出発してまだ空いています。

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小屋の横を下る。お花畑を通り、雲海に向かっていく。

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右端の有明山~清水岳はまだずっと下、その稜線は雲海の中。

ハイマツの中を下る。まだ頭が痛いけど、下りれば良くなるでしょう。

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右手にハイマツ越しに槍ヶ岳が見える。来るときに見えれば感動しただろうなあ。

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振り返れば、燕山荘が小さくなっていく。

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お世話になりました。

お花も咲いている。

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チングルマはもう綿毛。

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目の前に、清水岳~東餓鬼岳から餓鬼岳への稜線が見える。

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2500メートルの稜線が同じ高さだ。

しばらくして、合戦小屋に到着。みんなスイカを食べてうらやましいが、なんか食欲もないし食べず。

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おお、リフトのワイヤーが動いています。スタッフが無線で麓と連絡を取っているので、リフトが上がってくるのかも・・。しかし、距離が長いのでなかなか来ない。下山します。

しかし!途中、なんか音がするので谷のほうを見ると。おお!空中高くリフトが走る~。

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とうとう見てしまったぞ!合戦小屋荷揚げリフトを。

さて、ここからは黙々と下る。一人で下るのはなんか孤独だ。やっぱり頭が痛い。足場が悪く、段差をドスンと下るとズキンと響く。体重い~。体調の悪さは本物です。しかも私はくだりが遅いのだった~。どんどんスピードがのろくなる。途中第三ベンチで休もうと思ったら、中学生の大群が!130人くらいいるらしい。とても休憩出来ないので、生徒をかき分けて進む。登山道ですれ違わなくて良かった・・さらには今日宿泊だったら・・。

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下りは楽だと思ったら大間違い。あれだけの急登、当然帰りは急下り。足元を確かめながら慎重に下る。ここで転んで怪我したらもう動けそうもないし。ゆっくりゆっくり。

第一ベンチで一緒になったおばちゃん二人組み。先に私が出発したのにすぐに追いつかれる。あれえ?あの人いやに遅いね!見た目強そうなのになんであんなに遅いの?とか言っているのが背後から聞こえる。まずい!すると、きっと眺めを見ながら写真でも撮ってるんじゃない?と言ったのが聞こえたのであわててカメラを出して撮影開始。

ふう、何とかやり過ごしたぜ・・・。

さらに遅くなって、もうぐったりしながらゴール!入山口のこのトイレが見えたときはほっとしましたよ。

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むちゃくちゃ時間が掛かった。体調悪いのを考えても私は下りが遅い。今後スケジュールを立てるときは考えなくちゃね。

はあ、ほっとした。

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標高差1200メートルを一気に下りました。

ここから駐車場までの舗装路がまた辛いのよ。ずーずーと足を引きずって下る。単独のおねいさんに抜かれる。

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おお、見えたぞ!第一駐車場に戻ってきました。無事帰ってきましたよ。もうへとへと。

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着替えをして登山靴を脱いだときには、ぷっはあと気持ちよかった。

結局、ここまで頭痛のまま。車ですぐの有明温泉有明荘で最高の温泉に入ったら、治りましたけど。有明荘の素晴らしい温泉については後日紹介します。

2009・8月25日(火)

燕山荘(2705メートル)~中房登山口(1462メートル)

時間(かなりベンチで休憩しています)

8:10燕山荘 →9:10合戦小屋 →10:10富士見ベンチ →11:00第二ベンチ

→12:05第一ベンチ →13:00中房登山口。

服装:モンベル・ジオライン3D長袖Tシャツ、モンベル・ウィックロン半袖ラガーシャツ。

北アルプスはやっぱり良いね~。大変だったけど。年に一度は登りたいです。高速のサービスで仮眠しながら帰り、夜9時頃に高崎に帰宅しました。

最後に、北アルプス入門の山として、この燕岳か唐松岳が出てきますが、よりどちらが北ア入門かといえば唐松岳の圧勝でしょう・・。唐松のほうが斜度は緩く、開けた尾根道で道中のアルペンムードが濃いです。距離は同じくらいだし。燕岳は登りがきついです。暑い時期は樹林帯なので、ベンチで休みやすく途中小屋もある燕岳も良いかも、風の影響も少ないだろうし。お好みでしょうが、私は唐松岳のほうが登りやすかった。以前やっていたブログのリンクを見てもらえばわかりますが、だって日帰りしちゃったしね。

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2009年8月30日 (日)

燕岳に登る・その4・燕山荘の内部・夕焼けの北ア。

前回の続き。無事に燕岳に登頂。

宿泊する山小屋・燕山荘(えんざんそう)についての詳細をレポートします。

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北アルプスの山小屋はどこもレベルが高い中、2008年の雑誌・山と渓谷のアンケートで「泊まってよかった山小屋全国1位」「泊まってみたい山小屋全国2位」という、評判がとても良い山小屋なのです。

山じゃなくてこの山小屋に泊まりたくて、あの厳しい尾根を登ってくる人もいるという。私も、この燕山荘が気になって、今回このルートを選んだのです。

建物も標高2700メートルにあるとは思えないお洒落さ。

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この玄関部分は昭和12年建築という。当時、帝国ホテルの資本傘下に入り、この部分は上高地帝国ホテルと同じ設計事務所が設計を担当。お洒落なわけだわ~。

玄関から入ると、右側にフロント。中のスタッフがすぐに声を掛けてくれる。「一人、2食でお願いします」と申し込むと、用紙を渡されて、名前や住所、明日の予定などを記入します。この段階で中のスタッフが部屋を決める。

1泊2食で9500円・・。年々高くなるね。これだけの山の中で設備を維持して頑張ってるんだから仕方ないか。1万円の大台に乗る日も近いかな。

靴を脱いでスリッパを履く。スリッパはスタッフが足元においてくれている。登山靴は手に持ってあがる。フロントから「ご案内お願いします」と私の名前と部屋番号が書かれた食券を待機していたスタッフに渡す。するとそのスタッフが「○○さま、お部屋にご案内いたします」とやるのだ。ひえー、ビジネスホテルだってエレベーターはあちらですと言うだけで案内もしないのに、山小屋で部屋まで案内してくれるんですか!またスタッフがみんなきびきびして爽やか。バイトの若者たちなんだが、高所で働いて大変だろうに笑顔なのだ。スムーズに案内されるので、疲れていたこっちも安心する。廊下でもさりげなく話しかけてくれ、こちらの質問、今日は混んでるの?今日は寒いの?紅葉はいつごろなの?と言う質問にも爽やかに答えてくれた。

フロントから短い階段を上がるとその2階部分。ここは本館客室、カーテンで仕切られた個室的な使い方をする部屋なのかも知れない。

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グループで盛り上がっている。天井がちょっと低いかなあ。荷物や靴は廊下のロッカーに置くようです。この廊下を通り抜け進む。

この山小屋の一番気に入っているところは、個人客は予約がまったく要らないということ。そもそも山小屋は緊急避難所の役割もあるので、予約は要らないのですが、最近では準備があるのでどこの山小屋もたいがい予約希望とある。しかしここは、7名以上のグループや個室の場合は事前予約で、それ以外の個人客の予約は要らないときっぱりホームページに書いてある。ここね。 さすがであります。600人のキャパがあるので、どうにでも対応できるのかもしれない。山小屋の真骨頂。なので急に予定変更することになっても気を使わないので、気軽にこの山に来たのだ。(燕山荘HPが変わって、上記記載は無くなりました。予約は無くても泊まれるが食事の準備に関して予約をしてもらうと有り難いとの記載。やはり予約をしてもらうと山小屋はとても助かるので、是非予約をしましょう。)

部屋を抜けると急登。またかよ。ここがルート上一番きつかったかもしれない(笑)。

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なんか凄く息が切れるのは高所の所為?この階段を登ると、私の泊まる部分。

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建物は古そうですが、内装は新しめ。2段になっているけど天井は高そう。

私は2階だという。急なはしごを登る。

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梯子の下にトレー的な部分があって、そこに登山靴を置き、スリッパを脱いで上がる。

2階に上るとこんな感じ。

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なんか高原学校みたいだなあ・・。ひとつの部屋に左右二つのはしごが付く。

部屋というかひとつの区画はこんな大きさ。

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カーテンが付いて、窓もある。

部屋の中は、3枚畳が敷かれ3畳間。

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スタッフに聞くと、お盆明けから空いていて、今日は平日だし混んでいないから、一人一畳使えると思いますよ・・・、とのこと。

うーんと。ということは3人で使えるということか。敷き布団は3枚。1枚がちょうど一畳分になっている。敷布団一人一枚。これはラッキーなのでしょう。枕は5個あったから、混んでたら3枚の敷布団に5人寝るということもあるのか。この日だったら3人グループならこの一区画が専用できちゃうのか。ある意味個室感覚ですね。

家族以外は男女で分けている。単独者は単独者同士で相部屋になります。フロントでマッチ棒を部屋番号に立てて調整しているのでうまくやってくれるでしょう。

で、掛け布団は、寝袋なのです。5人寝ても一人のスペースは確実に確保できるので寝袋は良いかも。

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ミズノと燕山荘が開発したオリジナル寝袋。小屋のロゴ入り。かなり薄い化繊ですが、発熱素材で暖かいという。本当か?ジッパーで布団のようにしたりいろいろ調節できるらしい。私のはジッパーが調子悪くてすぐに動かなくなってしまう・・。

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自分の寝袋の写真を撮り忘れたので、別の部屋の奴。このターコイズのようなグリーン色のが寝袋。封筒型で使いやすそう。

天井も結構高い。屋根の形に傾斜しているが、立つことは出来る。ただ梁が何本かあって頭を打った。

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この棚にザックを置くことが出来て便利。1階は無いのか廊下にザックが出ていた。結構広く、混んでいたら寝袋を持ってここで寝たほうが快適か?ん?外から光が漏れているが・・。この隙間で外ということはないだろうから、どうやらこの内部に部屋があるよう・・。廊下に梯子があったから3階があるようです。

しかし落書きだらけ。地元の中学生の登山学習の際に書かれたみたいな内容。

荷物を整理していると、同部屋の初老の男性が来た。やはり単独のようです。東京から電車で来て、明日は常念岳まで縦走するそうです。やるね。

で、この後、燕岳山頂まで往復してまた戻ってきた。それで山小屋を探検した結果。

トイレは簡易水洗。ペダルを踏んで少量の水で便槽に落とすタイプ。個室は洋式2和式3の割合か。トイレは2箇所確認。

水は沢からポンプアップしているらしい。タンクが外に沢山あり、蛇口から出る水はすべて飲める。もちろん節水で蛇口のノブはひねっていないとばねで閉じる。ちょっとづつ使う。

食堂、喫茶室以外に、部屋の側に談話室があった。奥にもうひとつ宿泊棟があるようだったが確認できず。

さて、食事はこの日は2交代で5時と6時。私は6時からと食券にある。まだ5時なので、1階に行く。

食堂では既に食事をしているが、喫茶室は食堂を横切った向こう。スタッフに確認して喫茶室は営業しているとのことなので行ってみる。

喫茶サンルームです。詳しくはこちらをどうぞ。メニューも載っています。

受付で生ビールを注文。折角なので豪快に大ジョッキ(1000円)!

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ぷっはーっ!我慢できずに一口飲んでから撮影。おつまみのあられは100円。

しかし、こんな高所でジョッキの生ビールが飲めるとは!キンキンに冷えてはいないですが、確かに冷えている生ビールです。

一人で、食事中だからか他に客のいない喫茶室でビール。やることも無いので地図を見る。

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携帯を持ってきたので、友人に山頂で撮影した画像を添付してメールを打つ。私の携帯SH-04Aは横にしてキーボードで入力するので、なんかゲームをやっているみたいで、誤解されたらいやだなあ・・。

メニューを眺める。

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ケーキセットとは洒落ているなあ。秋にはケーキフェアがあって種類が増えるらしい。女の子と登ってきたら、こんなケーキでコーヒーなんていいなあ。ほんとにここは山の上かよ・・。

つまみも各種ある。誰かが枝豆を注文したら、受付のおねいさんが「今、もいで来ますのでお待ちください」だって。こんな高山で枝豆は生えていないだろうう・・。

窓の外は東側の景色。この日は一面の雲海です。

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ぷっはー!雲の上で飲む生ビール、最高!

しかし、酒の回りがいいな・・。酔っ払っちゃった~。まだ食事まで30分あるので部屋に戻る。

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同室のおじさんはいない。一人で横になる。窓の外は岩と水タンク・・。ちょっと寂しい風景。

廊下を挟んで反対側の部屋の窓の外は・・、

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雲海です!なんか普通のサッシ窓なんで、凄く変な風景。こんな家だったら住むのは大変だよなあ。向こうの部屋のほうが良かったなあ・・。

6時になって食事。1階の食堂へ。中に入るとスタッフのお兄さんがいて、食券を渡しながら一人ですというと、お一人様~、と座席のスタッフに声がかかり導かれる。単独者はやはりお一人様のいるテーブルだが、グループも一緒。

こんなメニュー。

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ご飯と味噌汁とお茶はおかわり自由、自分でよそる。ちょうどご飯のおひつが目の前だったのでお代わりが出来た。他の人のお茶をいれたり、ドレッシングをまわしたり、協力し合って食べる。

メインの皿はこれ。

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白身魚をマスタード?マヨネーズ焼き?トマトソースかけ。魚は味が淡白ですがソースが良かった。豚の角煮。これは柔らかくて美味しかった。芋はハーブの風味。マカロニサラダに生野菜とオレンジ。

小鉢はそうめん、大根とわかめのピリ辛和え物、杏仁豆腐でした。

こんな高所でご飯が美味しく炊けていたのにびっくり。山小屋とは思えない、ちゃんとしたお食事でした。

さて6時半になり日没です。ジャケットを着て小屋の外に出ます。

まさに日が沈むところ。

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燕岳。背後の稜線から、雲が滝のように流れてきました。

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テン場も赤く染まる。いいなあ、キャンプ。食事も終わって寝るだけか。

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鹿島槍ヶ岳も見える。

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雲海。遠くの積乱雲に稲妻が光る。下界は天気が悪そう。

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滝雲が夕陽に美しい。

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月が出てきました。槍ヶ岳と三日月。

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とても冷えてきました。寒い~。けど、美しさにずっと眺めてしまう。

こんな綺麗な雲ははじめて見た。海から流れ出ているようで幻想的。

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暗闇がやってきた。夕焼けはもうおしまいです。好天に感謝。これが見られるから小屋泊は良いのですね。

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北アルプスに夜が来ます。

さあ、山小屋に戻りましょう。

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食堂では、オーナーによる山の話とアルプホルンの演奏が始まっています。

もう満席なので奥の喫茶室に入る。受付でグラスワインを注文。まだ飲むのか。

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スライド写真を使いながら、四季の燕岳のこと、山登りのコツ、動物のことなどとても面白くお話されます。みんな真剣に聴いて、うなずいたり笑ったり。雪山も勧めていましたね。天気さえよければ夏山より楽とのこと。ガイド付きなので正月にいかがですかとのこと。熊の話も面白怖くて、自然と共存するために尽力されているようです。

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ワインを飲みながら。アルプホルンも独特の音色とメロディーで感心。優雅な山の夜。燕山荘はこういうイベントをやって、お客さんにまた来てもらうための努力をされています。先日はクラシックコンサートをここでやったとか。演奏者の方々もあの尾根を登ったのか・・。

というわけで9時就寝。結局、同部屋はあのおじさんだけ。3畳を二人で!広々使えました。真ん中の布団は敷かずにザック置き場にしました。空いているな~。

ただ、やっぱりこの夏一番の冷え込み。頭のほうから強風が来ました。ゴーと言う音とともに、隙間風が私の顔の上を通り抜ける。こっち側の部屋は寒い!寝袋にインナーシーツを入れて、フリースを着て寝ましたが、やはりシュラフが薄いよ・・。夏用だ。これから秋は暖かく出来るようにもう一つシュラフを持参したほうが・・。

個室感覚でも、音の面では大部屋どころかこの建物全部で雑魚寝しているのも同じ。いびきが響きます。けど、まあ、静かなほうか。ipodして寝たのであまりわからなかった。音楽に聴き入ってしまいあまり眠れ無かったよ・・。あと、トイレに頻繁に皆さん行くので、足音がとても響くんだよね。うとうとして朝に・・。

朝焼けも綺麗でしたよ~。その画像は次回。

これは朝食。

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塩鮭と卵焼き。パストラミポークみたいの、ポテトサラダ、キンピラ。ひじき、くずきり。皿の昆布佃煮をまわしていただく。

お代わりして、美味しく食べました。

次回は、朝焼けの北ア、稜線歩き、下山編、です。

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2009年8月28日 (金)

燕岳に登る・その3・燕山荘~燕岳山頂。

前回の続き。北アルプスの燕岳を登るレポート。

キツイ急登の合戦尾根を登り、標高2705メートルの山小屋「燕山荘(えんざんそう)」に到着。

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こんな高山にあるとは思えないお洒落な外観。小屋に入って宿泊の申し込みをします。これがなかなか良い山小屋でした。燕山荘の詳しい内部のレポートは次回。部屋に案内され、荷物を整理。同部屋のおじさんと挨拶。サブザックに水ボトル1本、雨具の上着、カメラと貴重品を持って出発。

15時15分、玄関を出て目の前の燕岳を目指します。

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ここから山頂までは約1キロ。

白い砂地には、コマクサが沢山咲いています。

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この山はコマクサでも有名。開花のトップシーズンは過ぎてしまっていますが・・。

山頂までは、風化した花崗岩の奇岩オブジェが楽しめます。

これはイルカ岩。

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おお、イルカに見えるぞ。かわいいね。

このほかにもゴリラ岩とかあるらしいが、これしかわからんかった。

稜線から、山頂に向けて登りはじめる。

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白い花崗岩と緑のハイマツが美しい。

ハイマツの間の道を行く。

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振り返れば燕山荘。

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花崗岩の林を抜ける。

コマクサの群落がいくつもある。足元の花を撮影。

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ちょっと盛りは過ぎてるけど、健気に咲いている。

山頂が迫ってきた。

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抜けるような青空に白い山肌。

振り向けば、ガスが晴れて大天井岳(おてんしょうだけ・この稜線の常念山脈最高峰・標高2922メートル)が見える。

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この稜線上の縦走路でいける。

燕山荘は、こんな尾根の上に建っている。考えれば凄い場所です。

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花崗岩のオブジェみたいな岩の間に道がある。

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なんか通路みたいな感じ。

おお、あそこが頂上だ。

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岩に導かれるように進む。

向こうの風景が見える。山頂です。15時45分到着。

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山頂には同部屋のおじさんが既にいた。お互いの登頂を祝います。

ここが三角点。標高2763m。日本200名山・燕岳山頂。

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石柱にタッチして登頂おめでとう。やったぞ~。

山頂は狭く4畳半くらいか。特に看板など無く、地面の石に刻んである。

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ん?向こうにまた燕岳が?これは北燕岳。お花畑が綺麗だそうです。

山頂には次々と人が上がってくる。自分のカメラを渡して、みんなで撮影し合う。登頂した人たちは、その場で仲良しになります。自然とコミュニケーションできるのは、同じ苦労をして登ってきたからだろうなあ・・。

相当混んできたので、16時に燕山荘に向かって下山を開始する。

階段が整備されている。

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ずっと登ってきて、脚がワナワナしているので、踏み外さないように慎重に・・。

この登山道も良く整備されています。感謝です。

また奇岩のオブジェを発見。

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穴が二つ開いているからメガネ岩かなあ?子供がアスレチック岩と呼んでいた。階段のような登れる道が付いているのだ。アスレチック設備みたいに見えたのだろう。

こう見ると芸術。

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ガウディの建築物みたいだ。自然が作ったのか。この道のような部分は人間が侵食させたのか(笑)。こんな奇岩を眺めるのも、燕岳の楽しみ方。

雲の中から槍ヶ岳が姿を現しました!今まで隠れていたのに・・。

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良い姿だねえ・・。燕岳はアルプスを眺める山でもある。景色が素晴らしい。

手前の尾根が有名な北鎌尾根です。険しく一般ルートは無い。沢山のクライマーの命を奪ったエキスパートルートです。独標が見える。

しばし眺めてしまう。穂高連峰を見ると・・。

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奥穂高岳から前穂高岳への吊尾根が見えます。しかし、北穂高岳と奥穂高岳は滝谷から湧いて来た雲に 飲み込まれる。大キレットを滝のように雲が流れ落ちる。あんなところを歩いていたら凄いことになっているんだろうなあ・・。この時間だと誰もいないかなあ。ちょっと心配。

小屋の手前にあるテン場。

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稜線から少し下がった場所なので風が避けられて快適そう。凄いところでキャンプが出来るものだ。雲を見下ろす天空のテン場。こういうところでキャンプしたい・・。

燕山荘に戻ってきました。16時30分到着。写真を撮りながらゆっくり歩いてコースタイムどおりです。

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さあ、中に入って山小屋内部を観察してみましょう。

次回は、燕山荘の内部詳細、生ビールを飲む、夕焼けのアルプスです。

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