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2008年3月16日 (日)

漫画・孤独のグルメ&高崎の焼きまんじゅう

大人のグルメ漫画です。

前回掲載した金魚屋古書店 はたくさんのマンガ本を紹介してくれましたが、その中で一番読みたくなったのがコレ。

Ko1 孤独のグルメ
原作:久住昌之
作画:谷口ジロー
扶桑社文庫 600円

作画の谷口ジロー氏は、以前「神々の山嶺」というエベレスト登山の漫画を読んで以来(この漫画のレビューが未だに書けない・・・。)、私はファンです。とても画力のある作家で、スッキリした線で精緻な描写をします。

「孤独のグルメ」は、主人公の個人貿易商を営む井之頭五郎が、商談先の見知らぬ町で偶然見つけた店に一人で入って、ややB級というか大衆的なメニューを食べ尽くす話がメインです。

私は知らない町で、地元の店に入るのって苦手です。まず出来ない。無難なチェーン店に入ってしまう。井之頭五郎は「ん?」と感じた店に何気に入ります。グルメ漫画にありがちな勝負も無く、派手な料理でもなく、ただ、普通っぽい料理をむしゃむしゃともくもくと食べる静かなグルメです。しかも、うめーえええっ!とか言わない。うん、うまい、くらい。うまくなさそうな時もある(笑)。うまいと、はふはふ、おかわり、むぐむぐ、ふー、となるのです。それが食う食う。大食いだ。時としてびっくりするくらい沢山食べて、ふーう腹が苦しい、とか言うのです。

さらに、入店前に五郎は脳内でメニューの組み立てをするのですが、いざ注文すると品切れだったりで自分の思い通りにいかなかったり、未知なメニュー、店の雰囲気や周りの客に困惑したりするのですが、食べてみると、うん、うまい、って感じになるのです。全く酒が飲めないのに飲み屋に入ったりするのだから。

全部で18話あり、読みごたえあります。赤羽の朝からやっている飲み屋は噂には聞いていましたがこんな良い店とは、是非行ってみたい。コンビニで惣菜を買いすぎてしまうのは私もよくやるし、魚肉ソーセージも買うなあ、とか共感。

殆んど都内の店ですが、第5話に、私の地元の高崎の焼きまんじゅうがあるのです!
冒頭、パリで女優と交際していた話からはじまり、パリと高崎じゃあエライ違いだ、とか言う失礼な展開(笑)。そこで五郎は「俺にお似合いなのはこういうもんですよ」と言って焼きまんじゅう屋に入るのです。

焼きまんじゅうって知ってます?群馬以外では見たことが無いので、食べたことのない方が多いと思います。

本日、そのモデルとなったと思われる高崎の焼きまんじゅう屋さんに行って来ました!久しぶりの取材(笑)。

Ko2 コレがその店。中央銀座の側の焼きまんじゅう屋を調べたらここです。本の50ページに出てきますが、看板とかちょっと感じは違いますね。漫画から10年以上時がたっていますから。
暖簾のデザインとひさしのぴらぴらが同じか。店名は漫画ではクリタですが、こちらはオリタ。

店の詳細と地図はこちら。

高崎駅西口から真っ直ぐ行ってガストの十字路角を右折、ずーと行って田町北の信号を右折です。

店内の配置は逆で、入り口の左側に焼く場所があります。テーブルは座れるのは1台だけで椅子も2席のみ。飲み物メニューはアイスコーヒーがあるようですが、狭いので漫画のように店内で食べるのはちょっと辛いか。迷わず持ち帰りにします。

Ko3 かなり流行っていて、このように2~3人の行列、というか、オーダーを受けてから焼き始めるので、焼き上がりを待つ人がいます。何故か若い女性ばかり・・・。

漫画のおじいさんはいなくて、おばちゃまが焼いています。
1本1本丁寧に焼き上げています。
焼きまんじゅうは焼きたてがうまいのですよ!
私は、焼きまんじゅうの普通の(150円)を3本とアン入り(160円)を2本注文。
漫画のように、焼きそばはやっていないようです。

Ko4 車ですか?と聞かれて、はい、と答えるとこのようになって渡されました。徒歩だと違うパッケージなのかなあ?







Ko5 これが焼きまんじゅうだあ!

どうなっているかと言うと・・。下の4個並んでいるのがアンなしで、4個で串にさして焼く。縁日の屋台とか店によっては串に刺したままの巨大な団子みたいな格好で売っていまして、手に持って横から齧れるのですが、この店は串を抜いてパック積めするので、箸で食べるわけです。

上側のさらに大きいのがアン入り。二つで一串。普通焼きまんじゅうはあんこは入っていませんので、アン入りは地元でも珍しい。私も数回しか食べたことがありません。

Ko6 濃厚な甘ミソダレがかかっています。焼きながら刷毛で塗るのですが、さらにスプーンでドロッとしたタレをたっぷり載せてくれました。溜まっています。これを焼きまんじゅうにたっぷりつけて食べるとうまい。

濃厚ですが甘過ぎない。ミソの香りが素朴でよいのです。漫画では焼き鳥みたいでしょ、と店の親父がいいますが、そこまでは香ばしくない。店によってはパサパサ感がありますが、この店のはしっとりとしてうまいですよ。

はじめて見る人は、4個一串の大きさにびっくりしますが、実はとても軽い食感です。軽めのパンのようです。一串はあっという間に食べられますから。
アンコ入りは流石に重い。大きいし。漫画では「これは思ったとおり、複雑な甘さだ」と五郎は言いますが、普通に甘いです。

「孤独のグルメ」はイタリアでも出版され、原作者は自身のHPでベニスやフィレンツェのイタリア人に焼きまんじゅうがわかるのだろうか?と語っていましたが。
群馬以外で見ないですね。私も生粋の群馬県民ではないので、それ程食べないのですが。うめええ!という感じでもなく、漫画どおり素朴な味ってところです。たまに食べるとうまいです。

で、この漫画がかなり気に入ってしまったので、このコンビが描く最新作を購入。

Ko7 「散歩もの」
原作:久住昌之
作画:谷口ジロー
発行:フリースタイル 1100円

主人公の感じが孤独のグルメに似ている。
知らない街を偶然に任せて散歩する。見かけたものを買ったり、うまいものを食べたり。
これも大人向きの落ち着いた漫画です。

全8話で薄いのにちょっと値段が高いのは、ハードカバー。表紙が硬い本って私苦手。普通の装丁にして少し安くして欲しかった。

前にもまして緻密な書き込みになっているのですが、トーンを多用しているせいか、印刷が薄い。線が細すぎるのか、ほんとベタが殆んど無くて、薄墨みたいな描写です。もっとハイコントラストなほうが読みやすいのですが、わざと狙ったのかな?原作者は実際に散歩して取材しているようです。

主人公はずっと独り言を言う羽目になりますが、こういう散歩は良いですね。ただこのように濃厚な見所のある街に住んでいるから出来るのでしょうね。

Ko9 今日行った焼きまんじゅうやの側にあったこんな店。ミックスドリンクって何?おそらくカクテルのことかな?一度行ってみたかったのですが、もうやってなさそうです。

こういう出会いがあるのが、散歩なのかなあ?






原作者の久住昌之氏は、作画の泉晴紀氏と組んで泉昌之というユニットで漫画を出していますね。
Ko8 もう古典ですが、「かっこいいスキヤキ」です。
日常的なことをダンドリして図式で解説すると言う漫画のパイオニアです。駅弁の食べ方を詳細に解説する「夜行」、すき焼きの食べ方を解説する「最後の晩餐」など、名作です。久しぶりに読みましたが、いいね。

今日の散歩、花粉症は悪化しました。
では、また。

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コメント

すごーい!!これがあの「焼きまんじゅう」なんですね~
やっばり想像力だけでは限界がありました!!
なんかコッテリしていそうですが、軽いんですね、どんなお味なんでしょう?
そそりますね~

私自身、久住さんの漫画は読んだことないんですが、色んな漫画を読むたび谷口ジローという方の素晴らしさを実感します
原作を殺さず、かといって自分も殺さず、双方のいいところを上手に紙面に出している感じがします。
奥が深い方ですよね

「かっこいいスキヤキ」は未読なんです~
色んな食べ物漫画があるもんですね~

投稿: たれぞ~ | 2008年3月17日 (月) 15:43

たれぞ~さん、再びこんばんは~。

そうです!これが焼きまんじゅうなのです!この写真だと海のものか山のものか判らないと思いますが。
4個が串に刺さって巨大な団子のようになっている姿を見るとわかりやすいと思います。

味は、このミソタレが特徴ですね。タレはこってりしています。味は、う~ん、あのコンニャクに甘い味噌がかかっているミソおでん、名古屋の味噌カツ、のタレに似ています。
それが、まんじゅうと言うよりも、軽いパンですね、中がフアフアのパン。タレをつけて焼くので、表面が焦げていてとても香ばしくなります。それにさらにタレをこってりかけて出来上がり。甘くてしょっぱくて香ばしいのです!

そう、みたらし団子をパンにしたものですかね・・。

通販でも買えますが、そこまでするほどうまいものじゃないです(笑)。

http://www.rakuten.co.jp/uzenya/537634/538404/

自分で焼くようですね。焼きたてが美味しいですから。ここにある串刺しの姿が本来の姿です。

いや~、谷口ジローさん、ほんとにうまいです。独特です。おっしゃるとおりに素晴らしい。原作者に喜ばれる由縁ですね。神々~、も夢枕獏さんの原作をどういう文章をああいう書き方をしたのか?と理解する為に読みたくなっています。

かっこいいスキヤキ、は今となっては古いですが、なかなか読ませます。ちょっとお下品(笑)な漫画です。

漫画って良いですね~。

投稿: 管理人(電動おやぢ) | 2008年3月17日 (月) 22:43

はじめまして。
BROMPTONも乗ってますし、この本も3冊とも持ってます。
焼きまんじゅうおいしそうです。
かっこいいスキヤキの夜行は最高ですね。
世にも奇妙な物語でドラマ化もされていますが、そちらはご存じでしょうか?

投稿: otake | 2008年3月30日 (日) 21:59

otakeさん、こんばんは~。はじめまして!コメントありがとうございます。

おお!BURONPUTONに乗ってらっしゃいますか!私も今シーズン、ようやくデビューです。折り畳み性能は素晴らしく、今年は電車で輪行ツーリング、キャンプと活躍しそうです。

「孤独のグルメ」面白いですね!作中に出てくる店に行って同じものが食べたくなります。遠くまで行くパワーは無いのですが、幸いにも自宅の近所の店が取り上げられていたので、訪れてみました。こういうのも楽しいですね。

ええ?かっこいいスキヤキの夜行がTVドラマでやったのですか!それは知りませんでした~。でも、ずっと夜行列車の座席で駅弁を食べているシーンが続くのじゃあないですか?それってTV的にはどうだったのか心配になります(笑)。

今後とも宜しくお願いいたします。

投稿: 管理人(電動おやぢ) | 2008年3月30日 (日) 23:55

ニコニコ動画にありました(^^
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1583164

投稿: otake | 2008年3月31日 (月) 00:28

otakeさん、こんばんは~。
おおっと、早速情報ありがとうございます!

ユーチューブといい、世の中便利になっていきますよね・・。
こういうネット社会が、20年早く来てくれていたら、私の若い頃はもっと充実していただろうな、と思いますよ~。

投稿: 管理人(電動おやぢ) | 2008年3月31日 (月) 22:57

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